全日本トライアル選手権シリーズの第5戦中国大会が、9月2日(日)に広島県の灰塚ダムトライアルパークで開催された。最高峰の国際A級スーパークラスでダンロップタイヤを履き、史上初となるV6を狙う小川友幸選手(#1)は、第4戦終了時点でただひとり2勝をマークして、ポイントリーダーとして今大会を迎えた。同じくダンロップタイヤを使う野崎史高選手(#3)が、今季1勝でランキング2番手。黒山健一選手(#2)も同じくここまで1勝をマークしているが、世界選手権の電動バイククラスに参戦するために全日本の第4戦を欠場したことから、ランキング3番手で今大会に臨むことになった。

国際A級スーパークラスの競技は、まず5時間の持ち時間で8セクションを3ラップした後に、上位10名がより難易度が高いふたつのスペシャルセクション(SS)を走る方式が用いられた。雨の天気予報が一転して大会当日は晴天に恵まれ、前日朝の降雨によって一度は泥々になり滑りやすかった路面も次第に乾き、大きなミスが許されない接戦状態となっていった。1ラップ目の結果は、野崎選手が減点6でトップに立ち、減点8の黒山選手が2番手。15歳ルーキーの氏川政哉選手(#15)が減点11で3番手につけ、小川選手は減点12で4番手と出遅れていた。

そして2ラップ目は、野崎選手がオールクリーンのパーフェクトな走りを披露。2番手以下を突き放した。ところが3ラップ目は、黒山選手がオールクリーンを達成。これにより、再び野崎選手とわずか2点差に詰め寄った。また小川選手は、1ラップ終了時よりも黒山選手との差は1点広がったが、3番手に浮上した。迎えた最終決戦のSSでは、ひとつめのセクションで野崎選手が黒山選手との差を3点に拡大。最終セクションは両選手とも減点5となったため、野崎選手が今季2勝目を獲得することになった。黒山選手が2位で、小川選手は黒山選手に1点届かず3位。この結果、ポイントランキングでは野崎選手と小川選手が同ポイントに並び、最も近い大会で優勝した野崎選手がトップに立った。

コメント

野崎史高選手

「今日はとにかくガマンのトライアルでした。絶好調の走りではありませんでしたが、大きな失敗はほとんどなく、1ラップ目第3セクションの減点5が唯一という内容でした。前半にセクションの渋滞が多くて後半は時間がなかったので、セクションの下見が全然できない状態だったのですが、それでも集中して走り、ギリギリですが時間内にゴールできたのがよかったと感じています。気温が上がってかなり暑くなりましたが、しっかり耐えながら走り切りました。シリーズタイトル獲得が見えてきたので、次回も勝てるように頑張ります」


黒山健一選手

「勝つチャンスがあったにもかかわらず2位になってしまい、非常に残念ですし悔しいです。自分自身の大会としてはこの9月に、世界選手権最終戦のイタリアGP(9月16日)とチェコでのトライアル・デ・ナシオン(国別対抗戦/9月23日)に出場することになるので、今日の不甲斐ない走りを払拭する走りを、海外で披露したいと思います。その後は全日本の残り2戦があるので、しっかり頑張りたいと思います。応援よろしくお願いいたします」


IAスーパーResult

順位 ライダー チーム メーカー タイム減点 総減点 クリーン数
1 野崎史高 YSP京葉×KEN OKUYAMA Yamaha 0 15 21 Dunlop ユーザー
2 黒山健一 YAMAHA FACTORY RACING TEAM Yamaha 0 18 18 Dunlop ユーザー
3 小川友幸 HRCクラブMITANI Honda 0 19 18 Dunlop ユーザー
4 小川毅士 宗七音響 Wise Beta Team Beta 0 28 17 Dunlop ユーザー
5 氏川政哉 GasGas with MITANI Gasgas 0 43 15 Dunlop ユーザー
6 柴田 暁 Vertigo with Mitani Vertigo 0 55 9 Dunlop ユーザー

IAスーパーResult

順位 ライダー チーム メーカー ポイント
1 野崎史高 YSP京葉×KEN OKUYAMA Yamaha 87 Dunlop ユーザー
2 小川友幸 HRCクラブMITANI Honda 87 Dunlop ユーザー
3 黒山健一 YAMAHA FACTORY RACING TEAM Yamaha 71 Dunlop ユーザー
4 柴田 暁 Vertigo with Mitani Vertigo 62 Dunlop ユーザー
5 小川毅士 宗七音響 Wise Beta Team Beta 61 Dunlop ユーザー
6 斎藤晶夫 Honda ブルーヘルメット Honda 42 Dunlop ユーザー