カリフォルニア北部のベイエリアは、1月の降雨量が比較的多いことで知られている。スーパークロス会場がサンフランシスコから対岸のオークランドに移った今でも、雨の影響を受けやすいラウンドであることに変わりはない。今年は好天に恵まれたが、前週に降った雨により土質は概ね軟らかめ。ワダチができやすい路面となった。
オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム特有の真円状フィールドには、難易度の高いコースが造成されていた。ジャンプが連なるリズムセクション、ヘアピンターンで結ばれた2本のフープス、文字通り壁のようなウォール、その先に設けられた深いサンドセクションなどが難所となっていた。
19時からのヒートレースに進む、各クラス40台を決めるタイムドプラクティスでは、ケン・ロクスン(ホンダ)が、52秒709で450SX最速。250SXではディラン・フェランディス(ヤマハ)が、52秒795でベストクォリファイヤーとなった。
450SXのメインレース(20分+1周)では、クーパー・ウェブ(KTM)がホールショットをゲット。マービン・ムスキャン(KTM)、ジャスティン・ボーグル(KTM)、ジョーイ・サバッチー(カワサキ)が続き、トップグループを形成した。序盤はウェブとムスキャンが3位以下を徐々に引き離し、レースの主導権を握る。
10周目にはムスキャンが転倒。ここで2位に浮上したサバッチーだったが、マシントラブルでリタイア。これらのハプニングによって、ウェブのアドバンテージは8秒強となった。2位争いはロクスン、イーライ・トマック(カワサキ)、ムスキャンの間でヒートアップしたが、この接近戦を抜け出したのはムスキャン。レース後半になると、クルージングモードに入れたウェブにムスキャンが迫ったが、リードを守ったウェブが優勝。3位のブレイク・バゲット(KTM)を含め、オレンジのマシンが表彰台を独占した。
第4戦終了時のポイントランキングは、2連勝を飾ったウェブがロクスンに替わって首位に浮上。次戦からはゼッケン2番がレッドプレートになる。ディフェンディングチャンピオンのジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)が、今大会から負傷欠場していることもあって、タイトル争いは混戦模様だ。


450SXResult

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 2 C・ウェブ Red Bull KTM KTM 21:43.843
2 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +00.760
3 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM +09.126
4 3 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki +13.965
5 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +20.260
6 15 D・ウィルソン Privateer Husqvarna +26.783