ソルトレイクシティ5では、コース造成に日程的余裕があったことから、前戦とは趣の異なるレイアウトが採用された。ライスエクルズ・スタジアムは、サイドラインやエンドゾーンにあまりスペースがないフットボール専用競技場なので、コース長を稼ぐためラスベガスのように場外を活用したレイアウトが当初計画されていた。ところが当地では昨年暮れから観客席の改修工事が始まり、スーパークロスのコース設計に影響を及ぼした。スタジアムの観客席は元々ユタ州のイニシャルにちなんだU字型だが、この開放部分にスタンドを増築して楕円型とすることで、収容人員を現在の45,807人→51,444人にアップデートする工事が進行している。完成した暁には、シリーズのフィナーレに相応しい会場になるだろう。
今回のコースレイアウトでは、ストレートが片方のサイドライン沿いに寄せられている。通常はジャンプなどの見せ場を観客席に近づけるため、スタートから1コーナーは中央付近に配置するのがセオリーだが、このソルトレイクシティ7連戦に限っては無観客レースなので、スタンドからの視線を意識する必要がなかったのだ。その副産物として今大会のコースには、ストレートエンドの進入から立ち上がりなど、フラットな硬質路面での加減速テクニックを問われるセクションが多かった。
クオリファイングセッションのトップは、イーライ・トマック(カワサキ)450SX=43秒557、ディラン・フェランディス(ヤマハ)250SX=43秒890。ラップタイムの短さから、レースでの周回数が増えることが予想された。
450SXのメインレース(20分+1周)では、クーパー・ウェブ(KTM)がホールショットを取った。ポイントリーダーのトマックは、1コーナーの混戦に巻き込まれ、オープニングラップ7位と出遅れた。ウェブを追うトップグループは、ケン・ロクスン(ホンダ)、ザック・オズボーン(ハスクバーナ)、マーティン・ダバロス(KTM)。4周目にはロクスンがウェブに仕掛けて、リーダーの座を奪取した。
トップに立ったロクスンは、ベストラップを刻みながらウェブを引き離し、レースの主導権を握る。やがてウェブの背後にはトマックが迫ったが、ポジションが入れ替わる接近戦には至らない。ソルトレイクシティではフィジカルコンディションに不安があったロクスンだが、今回は最後までペースが衰えず逃げ切った。29周でチェッカーが振られ、ロクスン、ウェブ、トマックの順位が確定。今シーズン4勝目を挙げたロクスンは、ランキング2位に返り咲いた。
Photo: Feld Entertainment, Inc.


450SXResult

順位 選手名 チーム マシン タイム
1位 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda 21:26.426 Dunlop ユーザー
2位 1 C・ウェブ Red Bull KTM KTM +03.140 DL Dunlop ユーザー
3位 3 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki +17.844 Dunlop ユーザー
4位 16 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +29.584 Dunlop ユーザー
5位 27 M・スチュワート Smartop Motoconcepts Honda +32.389 Dunlop ユーザー
6位 15 D・ウィルソン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +40.473 Dunlop ユーザー