Moto3クラスには、フロントにソフト&ミディアムM、リアにソフトS1、ミディアムM1を供給した。
G・ロドリゴ選手(KTM)が初のポール・ポジションを獲得。予選の1周目に転倒したが、その後再スタートして最速タイムをだした。
「転倒で足が少しはれているけど、問題ない。再スタート後、うまくスリップ・ストリームを使ってタイムを出せた。明日はドライだといいけど。いつもMoto3クラスのレースは大混戦になるから、冷静に戦いたい」とロドリゴ選手。
2位にR・フェナーティ選手(HONDA)、J・ゲバラ選(KTM)が入る。
首位のJ・ミル選手(HONDA)は4番手につける。上位18位までが1秒以内の差で続く、僅差の予選となった。
佐々木歩夢選手(HONDA)は11位となり、「予選でも自分の目標としていたベスト・グリッドを獲得することができた。明日はトップ・グループについていって、ベスト・リザルトを狙います」と語った。
鈴木竜生選手(HONDA)13位となり「目標のトップ10以内という目標は果たせなかったが、アベレージは悪くないので、決勝は5列目から追い上げたい」とコメント。
鳥羽海渡選手(HONDA)は23位で、「セッション序盤に転倒してしまった。マシンを直してもらい再スタートしたが、1周しかタイム・アタックできなかった。明日は追い上げたい」とコメントした。
ウェット・コンディションで決勝を迎えた。
スタートよく飛び出したのは、ロドリゴ選手だったが、すぐにゲバラ選手がトップに浮上。ロドリゴ選手、ミル選手、B・ベンヅナイダー選手(KTM)、フェナーティ選手などが続く。
まずは、ゲバラ選手、ベンヅナイダー選手、ミル選手がトップ・グループを形成する。セカンド・グループはN・アティラプワパ選手(HONDA)とM・ラミレス選手(KTM)。
中盤に向けて、ゲバラ選手とベンヅナイダー選手がトップ争い。ミル選手、アティラプワパ選手、フェナティ選手など6台がセカンド集団を形成する。
レースの折り返しを過ぎると、トップ2台のゲバラ選手とベンヅナイダー選手に、フェナーティ選手、ミル選手が追いつき、トップ争いは4台となる。
タイトルを争うミル選手とフェナーティ選手を交え、4台は何度の順位を入れ替えながらドッグ・ファイトを展開していく。
残り3周になるとミル選手が一気にトップに浮上し、フェナーティ選手が続く。ゲバラ選手、ベンヅナイダー選手にA・カネット選手(HONDA)が追いつき、3台が3位争いとなる。
ミル選手とフェナーティ選手は最後まで僅差の戦いを見せていくが、ミル選手が逃げ切って今季6勝目。
フェナーティ選手が2位となった。この結果、首位のミル選手とフェナーティ選手の差は、42点と広がった。
また、3位争いは、後方から追い上げてきたカネット選手がベンヅナイダー選手、ゲバラ選手を抜き去って3位表彰台をつかんだ。
また、鈴木選手は8位、佐々木選手15位、鳥羽選手は29位となった。
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優勝 J・ミル選手(HONDA)
「サマーブレイクのおかげで、とても気持ちよく後半戦を迎えることができた。ここに着いた日にアンヘル・ニエトさんが亡くなったことを聞き、なんとか優勝して、彼に優勝を捧げたいと思った。今大会は、ドライ・コンディションではいい走りができていた。今日はウエットでも気持ちよく乗ることができた。この勝利をニエトさんと彼の家族に捧げます」
2位 R・フェナーティ選手(HONDA)
「今日の結果にはとても満足しています。ウエット・コンディションでいいセット・アップができたからです。正直、レース序盤は、こうしたレースができるとは思っていなかった。それがミル選手とバトルすることができて、本当に限界まで攻めることができた。多くのリスクを負いながら、こうして2位でフィニッシュできたことは、自分にとっては優勝に匹敵するものです」
3位 A・カネット選手(KTM)
「序盤はリスクを負わず、着実にタイヤを温めることに努めた。それから徐々にペースを上げて、前を走るライダーたちをパスしていった。トップ・グループからは約3.5秒離れていたが、4位との差も開いていたので、3位をキープすることにした。今日は3位になるためにリスクを冒し、全力を出し切った。予選が17番手と厳しい順位だったので、この結果はとてもうれしく、まるで優勝したような気分です」
8位 鈴木竜生選手(HONDA)
「自己ベストを更新できず残念です。土曜日のFP3では2度の転倒があったが、決勝では自己ベストタイの8位でフィニッシュすることができた。これで3回目の8位、その他にも10位と9位があり、この辺りの位置、トップ10が自分のポジションになったと思う。次のステップとなるトップ5を目指し、連戦となるオーストリアをがんばります」
15位 佐々木歩夢選手(HONDA)
「スタートはよかったが、2周目から4周目までなかなかペースをつかめず、遅れてしまった。それからはトップ・グループと変わらないペースで走れたが、序盤に遅れた分を取り戻すことはできなかった。なんとか15位でフィニッシュしてポイントを獲得できたのはよかったです。後半戦の目標としていた、予選でいいグリッドを獲得するというのは達成したので、次のオーストリアではさらにグリッドを上げて、決勝のリザルトも上げていきたい」
29位 鳥羽海渡選手(HONDA)
「序盤にフィーリングをつかめず、それが最後まで影響した。ウエットはそれほど苦手な意識はないのですが、ウエット・コンディションで、全くいいところがなかった。なにが原因なのかをしっかり分析して、オーストリアに挑みたいです」
MOTO3Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | J.Mir | Leopard Racing | HONDA | '44.41.314 | |
2位 | R.Fenati | Marinelli Rivacold Snipers | HONDA | '44.41.664 | |
3位 | A.Canet | Estrella Galicia 0,0 | HONDA | '44.44.392 | |
8位 | 鈴木竜生 | SIC58 Sauadra Corse | HONDA | '44.51.548 | |
15位 | 佐々木歩夢 | SIC Racing Team | HONDA | '44.55.625 | |
29位 | 鳥羽海渡 | HONDA Team Asia | HONDA | '45.29.327 |
MOTO3Point
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1位 | J.Mir | Leopard Racing | HONDA | 190 | |
2位 | R.Fenati | Marinelli Rivacold Snipers | HONDA | 148 | |
3位 | A.Canet | Estrella Galicia 0,0 | HONDA | 126 |
※第10戦終了時点