Moto3クラスも、前戦と同じフロントにソフト&ミディアムM、ソフトS1、ミディアムM1を供給した。
予選では、G・ロドリゴ選手(KTM)が2戦連続のポール・ポジションをゲットした。
「序盤はコース上は混んでいたが、いいスペースをみつけて、タイム・アタックできた。ここはKTMの地元なので、またポールを取れてうれしい。明日はいいレースしたいです」とロドリゴ選手は語った。
続いて、J・ゲバラ選手(KTM)が2位、A・カネット選手(HONDA)が3位となる。
また、首位のJ・ミル選手(HONDA)は10位4列目からのスタートとなった。
佐々木歩夢(HONDA)は18位。鈴木竜生選手(HONDA)、鳥羽海渡選手(HONDA)は予選中に転倒して、鈴木選手26位、鳥羽選手27位となる。
佐々木選手は「アベレージ・タイムは悪くない。レース序盤にしっかりポジションを上げていいレースをしたい」とコメント。
鈴木選手は「序盤に転倒してしまい、終盤コースに戻ったが、マシンの感触を取り戻せなかった。明日は序盤から追い上げたい」と語った。
鳥羽選手は「今回は状態がよかったので、転倒は残念です。転ばなかったらトップ10には入れたと思う。明日は追い上げたい」と話した。

決勝レースが始まると、ホール・ショットを決めたのはロドリゴ選手だったが、1周目から激しい順位争いが展開されていく。
B・ベンヅナイダー選手(KTM)、E・バスティアニーニ選手(HONDA)、J・マクフィー選手(HONDA)、カネット選手、ロドリゴ選手などが激しいトップ争いを見せていく。ミル選手は、後方から目覚ましい勢いで追い上げて、トップ争いに加わっていった。
6周目になるとミル選手がトップに立ち、レースをリード。マクフィー選手、マルティン選手、ベンヅナイダー選手、P・エッテル選手(KTM)などが僅差で続く。
中盤になると、トップのミル選手は約1秒以上のリードを奪う。後ろからマルティン選手、ロドリゴ選手、マクフィー選手、エッテル選手など6台が続く。
終盤に入ると、マクフィー選手、ベンヅナイダー選手が転倒して戦列を離れる。
レース終盤、トップのミル選手は5秒近いリードを築き独走態勢。2位争いはエッテル選手、マルティン選手、ロドリゴ選手などが演じていく。
ミル選手は、ライバルを寄せ付けずに独走で7勝目を達成。2位争いは大混戦となったが、エッテル選手が今季初の2位表彰台をゲット。マルティン選手が3位となった。
また、ランキング2位のR・フェナーティ選手(HONDA)は13位に終わったため、ミル選手のリードは64点と広がった。
また、鳥羽選手は15位でポイントを獲得。佐々木選手は18位。鈴木選手は転倒リタイアに終わった。

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優勝 J・ミル選手(HONDA)

「予選10番手からのスタートに少し不安はあったが、ひどいスタートの後は追い上げるためにベストを尽くした。このクラスでは集団で走行することはリスクを伴うので、集団にはいたくなかった。トップに立ってから後続とのギャップが0.5秒になったことを確認して、引き離していった。このサーキットでの自分の一番の強みはブレーキングだと思う。64ポイント差というのは約3レース分。でも、これからまだ3レース以上はあるので。ランキングは意識しているけど、計算はしたくないです。」

2位 P・エッテル選手(KTM)

「表彰台に上がれて本当にうれしい。とにかくプッシュしていって、いいペースで走れた。少しミスもあって、ミル選手には追いつけなかったけど、次はがんばりたいね」

3位 J・マルティン選手(HONDA)

「表彰台の最上段に上がったときの本当の気持ちがどんなものかはまだ分からないが、今回は優勝したような気持ちです。ミル選手に追いつけるペースで走れると思っていたが、同じ集団にいたライダーたちが、そうさせてはくれなかった。足のケガがまだ治っていないので、この週末は連続して走行したのはたった6ラップだけで、レースでは完走できるか不安だった。間違いなく、今日は自分のレース人生で最高の表彰台だったと思う」

15位 鳥羽海渡選手(HONDA)

「グリッドが悪かったので厳しいレースになった。ペース的にはトップ・グループと変わらなかったが、15位まで追い上げるのがやっとだった。今回はバイクの状態がすごくよくて、いいフィーリングをつかめた。それだけに、予選の転倒でグリッドを落としてしまったことが残念です。今日はアルゼンチン以来のポイント獲得となった。15位でのポイント獲得というのはあまりうれしくないが、次につながるレースになったと思う」

18位 佐々木歩夢選手(HONDA)

「予選でいいグリッドをつかめなかったのが残念だった。今日はスタートはよかったが、2周目、3周目にオーバーランをしてポジションを下げてしまった。それでセカンド・グループで走ることになり、思っていたような結果を残せなかった。次のシルバーストーンは得意のコースなので、今回出来なかったことをしっかりこなしたいです」


MOTO3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA '37.23.124 Dunlop ユーザー
2位 P.Oettl Sudmetall Schedl GP aracing KTM '37.26.169 Dunlop ユーザー
3位 J.Martin Del Conca Gresini Moto3 HONDA '37.26.501 Dunlop ユーザー
15位 鳥羽海渡 HONDA Team Asia HONDA '37.39.370 Dunlop ユーザー
18位 佐々木歩夢 SIC Racing Team HONDA '37.39.777 Dunlop ユーザー

MOTO3Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 J.Mir Leopard Racing HONDA 215 Dunlop ユーザー
2位 R.Fenati Marinelli Rivacold Snipers HONDA 151 Dunlop ユーザー
3位 A.Canet Estrella Galicia 0,0 HONDA 137 Dunlop ユーザー

※第11戦終了時点