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IA1

山本鯨選手が両ヒート優勝でポイントリード拡大!

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年間9戦で競われる今季の全日本モトクロス選手権シリーズは、第7戦近畿大会を迎え、昨年までと同じく奈良県の名阪スポーツランドで熱戦が繰り広げられた。サンド質の路面を特徴とするコースは、これまでの大まかなレイアウトを踏襲しながら、各セクションに改良が施された仕様。土日とも午後に天気が急変し、一時的な降雨もあったが、両日とも午前中は天候に恵まれ、路面はドライコンディションが保たれた。決勝日の最高気温は29度。午後は日差しが弱まったことから、快適な観戦環境となった。最高峰クラスとなるIA1は、ホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#400)がポイントリーダーを守り、これをカワサキトップチームの小方誠選手(#10)が3点差で追う、ダンロップ勢によるチャンピオン争いが続いている。

IA1決勝ヒート1では、その山本選手が巧みなレースコントロールを披露。1周目にふたつ順位を上げ、2番手でオープニングラップをクリアした山本選手は、翌周にトップ浮上を果たすと、序盤から後続を引き離してリードを拡大していった。一方の小方選手はスタートでやや出遅れ、1周目は7番手。レースが後半に入った10周目に、ようやく2番手まで浮上した。この段階で、山本選手は約6秒のリードを確保し、余裕のある走りを続けていたが、小方選手が2番手に浮上したことを確認すると、その翌周から再びペースアップ。19周のレースを、逃げ切りで勝利した。小方選手は2位でゴールし、ダンロップ勢がワン・ツー・フィニッシュ。また、レース中盤に6番手争いに加わった星野裕選手(#8)が7位となった。

決勝ヒート2では、山本選手がホールショット。再び序盤からの逃げ切りを図った山本選手は、最初の3周で約7秒ものリードを奪った。小方選手はまたスタートで出遅れ、1周目を10番手でクリア。路面が荒れてパッシングラインが少ない状況のなか、必死の追い上げを続けた。レース中盤、山本選手は2番手に浮上してきたライバルに、4秒ほどの差まで詰め寄られたが、その後は再び少しずつリードを拡大。ヒート1に続いて危なげないレース展開で、両ヒート制覇を達成した。小方選手は、3位まで追い上げてフィニッシュ。この結果、ポイントランキングでは2番手の小方選手に対する山本選手のリードが、11点に拡大した。またこのヒート2では、田中雅己選手(#113)が6位と約2.5秒差の8位となった。

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IA1 HEAT1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 山本 鯨 Team HRC HONDA `32.54.649 Dunlop ユーザー
2位 小方 誠 カワサキ チームグリーン KAWASAKI `32.59.643 Dunlop ユーザー
3位 平田 優 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `33.32.861  
7位 星野 裕 グリーンクラブ八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `33.46.140 Dunlop ユーザー
8位 田中 雅己 TEAM ナカキホンダ HONDA `33.56.164 Dunlop ユーザー
15位 大石 一斗 グリーンクラブREAL RIDE with ピュアテック KAWASAKI `33.57.253 Dunlop ユーザー

IA1 HEAT2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 山本 鯨 Team HRC HONDA `33.16.192 Dunlop ユーザー
2位 新井 宏彰 カワサキ チームグリーン KAWASAKI `33.22.589  
3位 小方 誠 カワサキ チームグリーン KAWASAKI `33.30.176 Dunlop ユーザー
8位 田中 雅己 TEAM ナカキホンダ HONDA `34.06.977 Dunlop ユーザー
9位 星野 裕 グリーンクラブ八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `34.17.205 Dunlop ユーザー
10位 池谷 優太 SRF TEAM REDZONE SUZUKI `34.35.710 Dunlop ユーザー

IA1Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 山本 鯨 Team HRC HONDA 306 Dunlop ユーザー
2位 小方 誠 カワサキ チームグリーン KAWASAKI 295 Dunlop ユーザー
3位 成田 亮 Team HRC HONDA 248  
8位 星野 裕 グリーンクラブ八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI 173 Dunlop ユーザー
12位 田中 雅己 TEAM ナカキホンダ HONDA 116 Dunlop ユーザー
13位 池谷 優太 SRF TEAM REDZONE SUZUKI 99 Dunlop ユーザー

※7戦終了時点


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IA2

古賀太基選手と渡辺祐介選手の王者争いがさらに激化!

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IA2クラスのチャンピオン争いは、いずれもダンロップタイヤを履くポイントリーダーの古賀太基選手(#922)とランキング2番手の渡辺祐介選手(#31)が、前戦終了時点でわずか8点差の接戦となっている。迎えた今大会の決勝ヒート1では、古賀選手がホールショット。一方の渡辺選手は出遅れ、1周目を10番手でクリアした。序盤、トップを守る古賀選手に、前戦で足を負傷した影響を感じさせない走りの小川孝平選手(#912)が迫る展開。レースが中盤に入った7周目、小川選手が逆転に成功した。抜かれた古賀選手はややペースが落ち、混戦から抜け出して3番手を走行していた岡野聖選手(#30)が接近。12周目に岡野選手が先行した。古賀選手の背後には、レース前半を使って4番手まで順位を上げた渡辺選手が接近し、ラスト5周となった15周目に逆転。レースは小川選手が制し、岡野選手が2位、渡辺選手が3位、古賀選手が4位となった。

決勝ヒート2では、再び古賀選手がホールショット。岡野選手がこれに続いた。レース序盤、古賀選手と岡野選手が後続を少し引き離しながら、トップ争いを展開。1周目を5番手でクリアした渡辺選手は、4周目に3番手へポジションアップすると、ここからペースを上げてトップ2台との距離を詰めていった。そしてレースが後半に入った10周目、古賀選手と岡野選手と渡辺選手は、4番手以下を大きく引き離した状態で縦に長いトップ集団となった。ところが翌周、岡野選手は転倒を喫して後退。これにより優勝争いが古賀選手と渡辺選手に絞られると、12周目に渡辺選手が先行した。レース終盤、古賀選手も再逆転に向けて粘りをみせたが、最後は渡辺選手が引き離してチェッカー。渡辺選手が優勝、古賀選手が2位、岡野選手が3位、ケガの痛みに耐えながら走行した小川選手が4位となった。今大会の結果、古賀選手と渡辺選手のポイント差は3点に縮まった。

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IA2 HEAT1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 小川 孝平 Team ITOMO HONDA `32.52.188 Dunlop ユーザー
2位 岡野 聖 フライングドルフィン サイセイ YAMAHA `32.59.464 Dunlop ユーザー
3位 渡辺 祐介 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `33.03.755 Dunlop ユーザー
4位 古賀 太基 N.R.T. HONDA `33.14.624 Dunlop ユーザー
5位 大倉 由揮 TEAM KOH-Z YAMAHA `33.41.069 Dunlop ユーザー
6位 横澤 拓夢 N.R.T. HONDA `33.46.735 Dunlop ユーザー

IA2 HEAT2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 渡辺 祐介 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `33.09.840 Dunlop ユーザー
2位 古賀 太基 N.R.T. HONDA `33.15.947 Dunlop ユーザー
3位 岡野 聖 フライングドルフィン サイセイ YAMAHA `33.54.867 Dunlop ユーザー
4位 小川 孝平 Team ITOMO HONDA `34.01.529 Dunlop ユーザー
6位 横澤 拓夢 N.R.T. HONDA `34.20.893 Dunlop ユーザー
7位 安原 志 グリーンクラブ八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `34.28.203 Dunlop ユーザー

IA2Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 古賀 太基 N.R.T. HONDA 274 Dunlop ユーザー
2位 渡辺 祐介 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA 271 Dunlop ユーザー
3位 小川 孝平 Team ITOMO HONDA 237 Dunlop ユーザー
4位 岡野 聖 フライングドルフィン サイセイ YAMAHA 235 Dunlop ユーザー
5位 安原 志 グリーンクラブ八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI 203 Dunlop ユーザー
7位 北原 岳哲 グリーンクラブ&パーク神戸RT KAWASAKI 152 Dunlop ユーザー

※7戦終了時点


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LADIES

竹内優菜選手を抑えた安原さや選手が今季2勝目!

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ランキングトップの竹内優菜選手(#2)と同2番手の久保まな選手(#5)が、わずか2点差で迎えたレディースクラス。そのオープニングラップでトップに立ったのは、これが地元大会となる安原さや選手(#4)だった。2周目以降、久保選手が2番手、竹内選手が3番手の位置を確保して、接近戦を繰り広げながらトップの安原選手をマーク。4周目の段階で、安原選手に対して久保選手が約2秒差の2番手、竹内選手は久保選手のすぐ背後につけた。

レースが後半に入った5周目、2番手走行中だった久保選手が転倒を喫し、5番手まで後退。これで2番手に浮上した竹内選手は、レース終盤にかけて徐々に安原選手との距離を詰めた。そしてラスト2周では、両者が完全にテール・トゥ・ノーズの状態。しかし最後まで安原選手が順位を守り、9周でチェッカーとなったレースを勝利した。竹内選手は2位、久保選手は4位となり、ポイントランキングでは竹内選手がリードを6点に拡大した。


LADIESResult

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 安原 さや 名阪レーシング YAMAHA `17.24.864 Dunlop ユーザー
2位 竹内 優菜 TEAM HAMMER ホンダ学園 HONDA `17.25.157 Dunlop ユーザー
3位 川井 麻央 T.E.SPORT HONDA `17.41.965  
4位 久保 まな SRM マウンテンライダーズ SUZUKI `17.49.484 Dunlop ユーザー
5位 本田 七海 TEAM KOH-Z YAMAHA `18.10.614 Dunlop ユーザー
8位 神田橋 芽 グリーンクラブ ピュアテックレーシング HONDA `18.28.867 Dunlop ユーザー

LADIESPoint

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 竹内 優菜 TEAM HAMMER ホンダ学園 HONDA 147 Dunlop ユーザー
2位 久保 まな SRM マウンテンライダーズ SUZUKI 141 Dunlop ユーザー
3位 川井 麻央 T.E.SPORT HONDA 116  
4位 本田 七海 TEAM KOH-Z YAMAHA 116 Dunlop ユーザー
6位 安原 さや 名阪レーシング YAMAHA 103 Dunlop ユーザー
7位 神田橋 芽 グリーンクラブ ピュアテックレーシング HONDA 93 Dunlop ユーザー

※7戦終了時点