MULTIPLE TREAD

3分割マルチプルトレッド構造

センター部とショルダー部に異なるトレッドコンパウンドを配置して強力なコーナリンググリップと優れた耐摩耗性を両立させる技術。各コンパウンドのエリアを調整してタイヤの特性を最大限に発揮させます。

構造イメージ図


PERFORMANCE COMPOUND LAYERS

パフォーマンス・コンパウンド・レイヤーズ

異なる特性のコンパウンドを上下2層に重ねるトレッド構造。路面を掴んでグリップする「接触グリップ」とゴムが発熱することで起こる「発熱グリップ」の2種類のグリップを効率的に利用する技術。ハイグリップ&ロングライフを高次元で両立するとともに摩耗末期までグリップ性能の低下を抑制します。

構造イメージ図


PERFORMANCE COMPOUND LAYERS PROGRESSIVE

パフォーマンス・コンパウンド・レイヤーズ・プログレッシブ

異なる特性のコンパウンドを上下2層に重ねるPCLの表層コンパウンドに3分割マルチプルトレッドを搭載。接触グリップにおけるハイグリップ&ロングライフと発熱グリップによる性能維持の安定化の相乗効果でウエットグリップ性能が高次元で長続きします。

構造イメージ図


JOINTLESS TREAD

ジョイントレス・トレッド構造

トレッドコンパウンドを紐状にして巻付ける技術。
特性の異なるコンパウンドを細密に配置することが可能になります。同時にタイヤの真円度が飛躍的に向上しタイヤ本来の特性を最大限に発揮させます。

構造イメージ図


IMPACT PARRY TECHNOLOGY

インパクト・パリー・テクノロジー

大ギャップに対しての乗り心地を向上させるサイドプロファイル技術。リムフランジと接触するすぐ上のプロファイルを凸形状とし、従来よりも張り出させカーカスラインのRを大きくすることで、タイヤ全体が上下方向に柔軟に大きくたわみ、大入力の吸収性を向上させます。

構造イメージ図


SLIM BEAD APEX

スリムビード APEX(エイペックス)構造

タイヤサイドウォールの剛性、及び特性を調節することでタイヤの性能を向上させる技術。サーキット対応のレーシングスポーツから超重量級のグランドツーリングまで幅広いカテゴリーに対応すべく、さまざまなチューニングが存在。各タイヤの性能を最大限に引き出します。

構造イメージ図

形状比較イメージ


BEAD PROFILE

新形状ビードプロファイル

吸収性の向上のためにタイヤサイドウォールの剛性を低減しても“リム浮き”の状態になりにくくするための新プロファイル技術。フルバンク時の“腰砕け”の症状を抑えて良好なトラクション性能とコントロール性能を発揮します。


FINE CARBON

微粒子カーボン

カーボンの粒子が細かいのでポリマーとの結合点が増加。それにより効率的に発熱を起こして優れたグリップ力を発揮します。さらにコンパウンドの補強性も高まり、耐摩耗性能も向上します。

RACING TYPE FINE CARBON

レース用 微粒子カーボン

通常の微粒子カーボンより連鎖が長いのでポリマーとの絡み付きが増え、発熱効率がアップ。より優れたグリップ力を発揮します。

カーボンの結合イメージ


HIGH FILLING SILICA

ハイシリカ(高充填シリカ)

低温でも柔軟性のあるシリカの充填量を高めることにより温度依存度の少ない安定したグリップ特性とウエット性能を実現。さらに優れた補強性により耐摩耗性も向上します。

シリカの結合イメージ


HIGH FILLING SILICA X

ハイシリカ・エックス

ハイシリカ(高充填シリカ)に対してシリカ充填比率をさらに高め補強剤のほとんどをシリカで構成する技術。さらにシリカの分散性を向上させる製法によりコンパウンドの柔軟性と腰感が向上。路面との密着性を高めてウエットグリップが向上します。

路面との接地イメージ


VARYING BELT TENTION TECHNOLOGY

ベルト張力最適設計

ベルト張力をパートごとに調整する新製法。当社従来の製法では不足しがちだった中間バンク時の剛性をアップすることでバンク途中での剛性変化を抑え「過渡特性」・「接地感」が向上します。

中間バンクの接地圧分布と構造概念図


CAMBER THRUST TUNING TECHNOLOGY

キャンバースラスト・ チューニング・テクノロジー

各バンク角でのフロント/リアタイヤのキャンバースラストの発生力をパターン、構造、プロファイルで多角的にマネージメントしてバランスをとる技術。優れた旋回性を発揮しながら、軽快でリニアなハンドリングを実現します。

キャンバースラストイメージ図


TWO CUT BELT

ツーカットベルト構造

カーカス層の上にコード角度15°~20°のベルト層(主にアラミド)を重ねたラジアル構造。
素早い旋回レスポンスと軽快なハンドリングを高い次元で実現します。

構造イメージ図


HIGH ELONGATION STEEL JOINTLESS BELT

ハイ・エロンゲーション・ スチール-ジョイントレス・ベルト構造

強靱でしなやかなスチールコードを撚り絡め合わせタイヤの周方向に連続的に巻き付けたベルト構造。優れた衝撃吸収性を発揮して安定したグリップ特性を実現して接地感を向上させます。

構造イメージ図


シュミレーションテクノロジー


ダンロップば最新スーパーコンピューター・プログラムにより、実物に限りなく近いタイヤモデルの動きをシミュレーション。
さまざまなライダーのニーズに応えるとともに、より安全で、より環境に優しいタイヤづくりを目指しています。

接地形状・接地圧シミュレーション

走行中の接地形状と接地圧を分析するシミュレーション技術。
接地面の正確な解析で接地面積の拡大と接地圧の均一化を実現しグリップ性能の向上と偏摩耗の抑制に効果を発揮します。


シミュレーション画面

走行中の接地形状と接地圧を分析するシミュレーション技術。
接地面の正確な解析で接地面積の拡大と接地圧の均一化を実現しグリップ性能の向上と偏摩耗の抑制に効果を発揮します。

ハイドロプレーニング・シミュレーション

タイヤパターンの排水効率を分析するシミュレーション技術。  接地面積を最大限に確保しつつ排水効率を高めることでドライグリップとウエット性能を高次元で両立します。


シミュレーション画面

ハイドロプレーニングシミュレーションによりパターンの排水効率を溝単位で分析して高い排水性を実現します。

インサイドドラム試験機

インサイドドラム試験機により、最大水深10mmのウェット路面で瞬間最大200km/hの走行シミュレーションが可能。キャンバー角を変えることもでき、あらゆる走行状態でのシミュレーションを可能にします。

ゴム配合シミュレーション

ナノメートルレベルでゴム内部をシミュレーションモデル化し、グリップ力の鍵を握る“発熱(エネルギーロス)”を解析することであらゆるニーズに応えるゴム配合を導き出します。


シミュレーション画面

緑色部分:ポリマー
青色部分:カーボン
赤色部分:発熱して、グリップ力を発生

構造イメージ図

カーボン:ポリマーとの結合点を増やすことでグリップ性能を向上させる

ポリマー:カーボンとの結合力を強めることでグリップ性能と耐摩性能を向上させる

WETグリップ向上剤:ポリマーの過度の動きを抑えてグリップ力の低下を緩和する