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IA1

山本鯨選手が全日本最高峰クラスのチャンピオンに!

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春と夏にも全日本の舞台となった宮城県のスポーツランドSUGOで、年間9戦で競われてきた全日本モトクロス選手権の最終戦が開催された。秋雨前線と台風21号の影響などで天候が優れず、路面は土日ともにマディ。雨量が少なめだった土曜日は重たくまとわりつくような泥となり、大雨となった日曜日はコースの各所に深い水たまりや川のような流れができる、いずれも非常にタフなコンディションとなった。このため、コースは大幅にショートカット。決勝レースは時間が短縮されるなど、さまざまな対策が施された。最高峰クラスとなるIA1では、いずれもダンロップタイヤを履くホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#400)とカワサキトップチームの小方誠選手(#10)によるチャンピオン争いに、大きな注目が集まった。

IA1決勝ヒート1では、小方選手が好スタートを切り、2周目からは山本選手が数秒遅れでマークする展開。レース中盤の8周目に山本選手がややタイムを落とし、これで小方選手のリードが拡大したが、翌周には周回遅れをパスしようとした小方選手がスタックして、再びその差が縮まった。これに後方からもライバルが接近し、トップグループは3台に。そして小方選手は2番手、山本選手は3番手に後退した。終盤、11点のアドバンテージがある山本選手は無理をせず、前の2台からやや離れて3番手をキープ。一方で小方選手は、トップの選手を僅差でマークした。そして小方選手は、相手がミスによりスタックしたところで難なく先頭に返り咲くと、今季8度目となるトップチェッカーを受けた。山本選手は3位でゴールし、これで両者のポイント差は6点に縮まった。

迎えた最終決戦のヒート2では、小方選手が1周目を6番手でクリアし、山本選手は同10番手とやや出遅れ。しかし山本選手は、2周目に7番手、3周目に6番手と着実に順位を上げ、この段階で小方選手の背後につけた。山本選手は、積極的なレース運びで3周目に小方選手をパス。翌周にもふたつ順位を上げると、ライバルの転倒で5周目には3番手まで浮上し、さらに2番手のライダーを僅差でマークした。これに対して小方選手は、レース前半こそ順位を上げられずにいたが、後半に入って追い上げ。10周目には5番手に浮上すると、翌周にひとつ順位を下げた山本選手に迫った。そしてラスト4周となった12周目に、小方選手が先行。しかし、これで焦ることなく山本選手は着実な走りを続けた。そして、小方選手が4位、山本選手が5位でフィニッシュ。この結果、山本選手が自身初の全日本最高峰クラスタイトルを手にし、ダンロップ勢がランキングのワン・ツーに輝いた。

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IA1 HEAT1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 小方 誠 カワサキ チームグリーン KAWASAKI `21.55.509 Dunlop ユーザー
2位 成田 亮 Team HRC HONDA `22.13.053 Dunlop ユーザー
3位 山本 鯨 Team HRC HONDA `22.25.157  
8位 星野 裕 グリーンクラブ八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `23.25.197 Dunlop ユーザー
10位 田中 雅己 TEAM ナカキホンダ HONDA `23.19.194 Dunlop ユーザー
11位 長門 健一 チーム サクライ with ワキレーシング HONDA `22.16.439 Dunlop ユーザー

IA1 HEAT1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 星野 優位 KTMうず潮レーシング福山 KTM `23.04.850  
2位 成田 亮 Team HRC HONDA `23.09.892  
3位 大塚 豪太 T.E.SPORT SHOWA HONDA `23.15.293  
4位 小方 誠 カワサキ チームグリーン KAWASAKI `23.17.755 Dunlop ユーザー
5位 山本 鯨 Team HRC HONDA `23.42.488 Dunlop ユーザー
6位 星野 裕 グリーンクラブ八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `23.56.032 Dunlop ユーザー

IA1Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 山本 鯨 Team HRC HONDA 399 Dunlop ユーザー
2位 小方 誠 カワサキ チームグリーン KAWASAKI 395 Dunlop ユーザー
3位 成田 亮 Team HRC HONDA 328  
8位 星野 裕 グリーンクラブ八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI 236 Dunlop ユーザー
11位 田中 雅己 TEAM ナカキホンダ HONDA 172 Dunlop ユーザー
12位 池谷 優太 SRF TEAM REDZONE SUZUKI 137 Dunlop ユーザー

※9戦終了時点


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IA2

激戦を制して渡辺祐介選手がシリーズタイトル獲得!

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IA2クラスは、いずれもダンロップタイヤを履くポイントリーダーの渡辺祐介選手(#31)とランキング2番手の古賀太基選手(#922)が、前戦終了時点でわずか2点差の接戦状態。迎えた決勝ヒート1では、ホールショットの古賀選手を、スポット参戦したAMAライダーのジェレミー・マーティン選手(#6)が2周目に抜き、翌周以降はマーティン選手を古賀選手が2秒ほど後方でマーク。3周目に安原志選手(#17)を抜いて3番手に浮上した渡辺選手を、トップ2台が大きく引き離していった。ところがレース中盤、古賀選手は周回遅れを処理しようとして転倒。渡辺選手のすぐ後ろで復帰することになった。その後、古賀選手は渡辺選手を僅差でマーク。終盤に逆転を試みたが、ここで再び転倒を喫した。そしてレースは、マーティン選手が独走で勝利し、渡辺選手が2位、安原選手が今季初表彰台登壇となる3位でゴール。古賀選手は20位に終わった。

ヒート1の結果により、タイトル争いでは渡辺選手が古賀選手を23点リードする圧倒的有利な状況で迎えたヒート2。レースは、序盤からマーティン選手がトップを快走し、ヒート1では1周目10番手から4位まで追い上げた横澤拓夢選手(#35)と、そのチームメイトである古賀選手が、マーティン選手を追いかける展開となった。渡辺選手は1周目を8番手でクリアすると、冷静な走りで周回。序盤は6番手を守った。レースが間もなく後半を迎える7周目、マーティン選手が転倒を喫し、これでトップに立ったのは同じ周に横澤選手を抜いた古賀選手。しかしレース終盤の12周目、再び横澤選手が先頭に立った。ところが横澤選手は、翌周にミスして3番手に後退。これでトップに返り咲いた古賀選手が、マーティン選手から逃げ切って勝利を収めた。マーティン選手は2位、横澤選手は今季初表彰台圏内となる3位。渡辺選手は8位でゴールし、初タイトル獲得となった。また年間ランキングでは、6位の横澤選手までダンロップ勢が占めた。

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IA2 HEAT1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 J.Martin GEICO HONDA HONDA `22.01.194 Dunlop ユーザー
2位 渡辺 祐介 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `22.28.423 Dunlop ユーザー
3位 安原 志 グリーンクラブ八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `23.01.404 Dunlop ユーザー
4位 横澤 拓夢 N.R.T. HONDA `23.07.604 Dunlop ユーザー
6位 菅谷 崚介 グリーンクラブ&パーク神戸RT KAWASAKI `22.19.487 Dunlop ユーザー
7位 池本 凌汰 SRM マウンテンライダーズ SUZUKI `22.32.385 Dunlop ユーザー

IA2 HEAT2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 古賀 太基 N.R.T. HONDA `22.15.026 Dunlop ユーザー
2位 J.Martin GEICO HONDA HONDA `22.17.487 Dunlop ユーザー
3位 横澤 拓夢 N.R.T. HONDA `22.27.925 Dunlop ユーザー
4位 安原 志 グリーンクラブ八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `23.22.086 Dunlop ユーザー
6位 内田 篤基 Team SSC SUZUKI `23.26.939 Dunlop ユーザー
8位 渡辺 祐介 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `23.31.744 Dunlop ユーザー

IA2Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 渡辺 祐介 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA 361 Dunlop ユーザー
2位 古賀 太基 N.R.T. HONDA 350 Dunlop ユーザー
3位 小川 孝平 Team ITOMO HONDA 292 Dunlop ユーザー
4位 岡野 聖 フライングドルフィン サイセイ YAMAHA 288 Dunlop ユーザー
5位 安原 志 グリーンクラブ八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI 251 Dunlop ユーザー
6位 横澤 拓夢 N.R.T. HONDA 211 Dunlop ユーザー

※9戦終了時点


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lADIES

竹内優菜選手が2014年以来の全日本タイトルゲット!

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竹内優菜選手(#2)が久保まな選手(#5)を18点リードし、チャンピオンに向けて圧倒的に有利な状況で迎えたこの最終戦。10分+1周に短縮された決勝では、マディの速さに定評がある安原さや選手(#4)が好スタートを切ったが、直後に深い泥に阻まれて遅れてしまった。それでも、安原選手は1周目を5番手でクリアすると、3周目には本田七海選手(#6)が2番手から4番手に後退したため、3番手に浮上。翌周にもひとつ順位を上げ、トップに迫った。

しかしラスト2周となった6周目、安原選手は10秒ほどのタイムロス。これでトップのライダーを逃してしまったが、安原選手は2位でフィニッシュした。3位には本田選手が入賞し、1点差でランキング3位を死守。そして竹内選手は、1周目を6番手でクリアすると、着実にゴールする走りで6位となり、2014年以来2度目の全日本チャンピオンとなった。久保選手が4位でチェッカーを受けて年間2位となったことから、ダンロップ勢はシリーズランキングのトップ3を独占した。


LADIESResult

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 畑尾 樹璃 T.E.SPORT SHOWA HONDA `12.05.318  
2位 安原 さや 名阪レーシング YAMAHA `12.26.507 Dunlop ユーザー
3位 本田 七海 TEAM KOH-Z YAMAHA `13.02.170 Dunlop ユーザー
4位 久保 まな SRM マウンテンライダーズ SUZUKI `13.20.856 Dunlop ユーザー
6位 竹内 優菜 TEAM HAMMER ホンダ学園 HONDA `14.13.101 Dunlop ユーザー
9位 佐々木 奈津美 エナジーエックス HONDA `12.32.054 Dunlop ユーザー

LADIESPoint

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 竹内 優菜 TEAM HAMMER ホンダ学園 HONDA 192 Dunlop ユーザー
2位 久保 まな SRM マウンテンライダーズ SUZUKI 177 Dunlop ユーザー
3位 本田 七海 TEAM KOH-Z YAMAHA 163 Dunlop ユーザー
5位 安原 さや 名阪レーシング YAMAHA 148 Dunlop ユーザー
7位 神田橋 芽 グリーンクラブ ピュアテックレーシング KAWASAKI 119 Dunlop ユーザー
9位 勝股 七海 Team ITOMO HONDA 94 Dunlop ユーザー

※9戦終了時点