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IA1

ヒート2で小方誠選手がトップを僅差で追い詰める2位!

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今季の全日本モトクロス選手権は、昨年と同じく年間9戦の設定。ただし、SUGO大会と関東大会が1戦ずつ減り、代わりに熊本県のHSR九州と広島県の世羅グリーンパーク弘楽園で2回ずつ大会が開催されることになった。IBオープンクラスの決勝ヒート1が土曜日開催となり、IAおよびIBはこれまでのヒートごとではなく総合成績による表彰式とされ、IA1はレースではなくタイムアタックによる予選方式に変更されるなど、タイムスケジュールにも改良が加えられている。開幕戦の舞台となった熊本県のHSR九州は、2014年に大規模な改修が加えられ、広いコース幅が確保されたダイナミックなレイアウトを持つ。本来の路面は阿蘇の火山活動に由来する黒土だが、大会前に大量の山砂が搬入され、サンド質のセクション、サンドと黒土が混ざったパート、そして黒土路面と、次々に路面が切り替わる。

おもに4スト450ccマシンで競われる全日本最高峰クラスのIA1に参戦するライダーでは、カワサキトップチームの小方誠選手(#2)、スズキファクトリーチームの活動休止で一昨年に所属したチームに戻ってスズキを駆る深谷広一選手(#7)、今年もカワサキに乗る星野裕選手(#8)とホンダを操る田中雅己選手(#113)らが、ダンロップタイヤを使用する。また、KTMにマシンをスイッチした池谷優太選手(#793)とIA2からステップアップしたハドリー・ナイト選手(#777)、そして昨年までのIA2ではなく今季はヤマハ勢の最有力としてIA1に参戦する岡野聖選手(#30)も、ダンロップタイヤでシーズンを戦う。ただし深谷選手は、シーズンオフに負傷した影響から、雨に見舞われた土曜日の予選は走行したが、決勝出場をキャンセルした。またこの予選では、ニューマシンを駆る小方選手が2位となった。

迎えた決勝ヒート1では、小方選手が1周目2番手の好位置につけると、レース序盤から積極的にトップ浮上を狙った。しかし2周目、小方選手は大転倒を喫してしまい、再スタートは切ったが6周を終えたところでリタイアとなった。一方、星野選手と池谷選手は、レース序盤に4台ほどによる4番手争いに加わり、このうち星野選手は5番手または6番手で走行を続けた。レース後半は6番手となっていたこの星野選手を、ラスト2周の14周目に抜いたのが、ミスにより1周目最後尾と出遅れていた岡野選手。この結果、岡野選手が6位、星野選手が7位となった。またヒート2では、小方選手が2周目から4番手、3周目以降は3番手を走行。レース後半、チームメイトを抜いた小方選手は、トップのライダーに迫ったが、わずか1.5秒及ばず2位でゴールした。このヒートでは、大接戦の中で粘りをみせた星野選手が6位でフィニッシュしている。

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IA1 HEAT1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 成田 亮 Team HRC HONDA `32.15.316  
2位 山本 鯨 Team HRC HONDA `32.25.009  
3位 新井 宏彰 Kawasaki Team GREEN KAWASAKI `32.27.519  
6位 岡野 聖 フライングドルフィン サイセイ with YAMAHA YAMAHA `33.14.599 Dunlop ユーザー
7位 星野 裕 グリーンクラブ八尾カワサキ ANNEX KAWASAKI `33.17.431 Dunlop ユーザー
8位 ハドリー・ナイト KTMうず潮レーシング福山 KTM `33.21.430 Dunlop ユーザー

IA1 HEAT2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 成田 亮 Team HRC HONDA `34.16.280  
2位 小方 誠 Kawasaki Team GREEN KAWASAKI `34.17.687 Dunlop ユーザー
3位 新井 宏彰 Kawasaki Team GREEN KAWASAKI `34.29.918  
6位 星野 裕 グリーンクラブ八尾カワサキ ANNEX KAWASAKI `35.15.358 Dunlop ユーザー
7位 池谷 優太 KTMうず潮レーシング福山 KTM `35.30.648 Dunlop ユーザー
9位 池本 凌汰 SRMマウンテンライダーズ SUZUKI `35.32.057 Dunlop ユーザー

IA1Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 成田 亮 Team HRC HONDA 50  
2位 山本 鯨 Team HRC HONDA 40  
3位 新井 宏彰 Kawasaki Team GREEN KAWASAKI 40  
6位 星野 裕 グリーンクラブ八尾カワサキ ANNEX KAWASAKI 29 Dunlop ユーザー
7位 池本 凌汰 SRMマウンテンライダーズ SUZUKI 24 Dunlop ユーザー
8位 小方 誠 Kawasaki Team GREEN KAWASAKI 22 Dunlop ユーザー

※第1戦終了時点


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IA2

ヒート1で能塚智寛選手、ヒート2で古賀太基選手が優勝!

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おもに4スト250ccマシンが参戦するIA2クラスではこの数年間、ダンロップタイヤが圧倒的に有利な状況。大半の選手がダンロップタイヤをチョイスしている。今季は、ダンロップタイヤを履いて昨年度のシリーズタイトルを獲得した渡辺祐介選手が、米国に挑戦の場を移したことから、再び王者が不在のシーズンとなる。一昨年王者との能塚智寛選手(#828)が、シーズン序盤で負傷してフル参戦を果たせなかった昨年の世界選手権から戻り、今年は再びホンダファクトリーチームから全日本に参戦。古賀太基選手(#922)がホンダのまま新チームに移籍し、小川孝平選手(#912)がホンダからカワサキにマシンをスイッチし、数年間の米国生活で速さを磨いた横山遥希選手(#66)がフル参戦することなどが、おもな話題となっている。

開幕戦の決勝ヒート1では、古賀選手と能塚選手と小川選手がレース序盤からトップグループを形成して、後続を引き離す展開。しかしレースが後半に入ると、ここから小川選手が遅れて、古賀選手と能塚選手のマッチレースになった。ラスト3周となった13周目以降、両者は接近戦を展開。14周目に能塚選手が古賀選手を抜き、古賀選手は最終ラップの最終コーナーで仕掛けるも転倒し、能塚選手が優勝、古賀選手が2位、小川選手が3位となった。またヒート2では、再び古賀選手が1周目からトップに立ち、これを3周目に森優介選手(#52)を抜いた横山選手が追った。両者は、数秒の差をほぼキープして周回。息の詰まる展開となったが、レース中盤に横山選手がわずかにペースを落とし、この間に古賀選手が独走。古賀選手が勝利し、横山選手が2位、スタート直後に転倒して出遅れた能塚選手が3位となった。

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IA2 HEAT1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 能塚 智寛 Team HRC HONDA `32.29.307 Dunlop ユーザー
2位 古賀 太基 ADA/Socal MXTF HONDA `32.38.701 Dunlop ユーザー
3位 小川 孝平 グリーンクラブ ピュアテックレーシング KAWASAKI `32.49.741 Dunlop ユーザー
4位 内田 篤基 Team SSC SUZUKI `33.01.398 Dunlop ユーザー
5位 横山 遥希 グリーンクラブ ピュアテックレーシング KAWASAKI `33.06.807 Dunlop ユーザー
6位 馬場 亮太 SRM マウンテンライダーズ SUZUKI `33.29.640 Dunlop ユーザー

IA2 HEAT2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 古賀 太基 ADA/Socal MXTF HONDA `32.27.300 Dunlop ユーザー
2位 横山 遥希 グリーンクラブ ピュアテックレーシング KAWASAKI `32.29.392 Dunlop ユーザー
3位 能塚 智寛 Team HRC HONDA `32.33.926 Dunlop ユーザー
4位 森 優介 Team ITOMO HONDA `33.06.059 Dunlop ユーザー
5位 大倉 由揮 YAMALUBE RACING TEAM YAMAHA `33.13.535 Dunlop ユーザー
6位 安原 志 グリーンクラブ八尾カワサキ ANNEX KAWASAKI `33.18.489 Dunlop ユーザー

IA2Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 古賀 太基 ADA/Socal MXTF HONDA 47 Dunlop ユーザー
2位 能塚 智寛 Team HRC HONDA 45 Dunlop ユーザー
3位 横山 遥希 グリーンクラブ ピュアテックレーシング KAWASAKI 38 Dunlop ユーザー
4位 小川 孝平 グリーンクラブ ピュアテックレーシング KAWASAKI 31 Dunlop ユーザー
5位 馬場 亮太 SRM マウンテンライダーズ SUZUKI 29 Dunlop ユーザー
6位 小林 秀真 グリーンクラブ八尾カワサキ ANNEX KAWASAKI 26 Dunlop ユーザー

※第1戦終了時点


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LADIES

本田七海選手がライバルを圧倒して全日本初優勝!

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昨年度は、ランキング上位3名を竹内優菜選手(#1)、久保まな選手(#2)、本田七海選手(#3)のダンロップ勢が独占。迎えた今季の開幕戦では、このうち本田選手が圧倒的な速さと強さをみせた。好スタートを切って1周目からトップを走行した本田選手は、2周目以降に後続を徐々に引き離して独走。レース後半はわずかにペースを落としたが、2番手以下が近づくほどではなく、そのまま逃げ切りトップチェッカーを受けて、全日本初優勝を挙げた。

ディフェンディングチャンピオンの竹内選手は、スタート直後にトラブルが発生してしまい、これが原因で数度の転倒。そのまま走り続けるのは危険と判断して、1周目を終えたところでリタイアを決めた。久保選手は、レース中盤に3番手まで浮上したが、残り3周となった6周目に転倒を喫して6位。久保選手に代わって、昨年度ランキング5位の安原さや選手(#5)が3番手に浮上したが、安原選手はラストラップに細かいミスを重ね、4位に終わった。