- 天気:曇り一時雨
- 気温:27度
- 観客:5800人
IA1
小方誠選手が両ヒートを2位でまとめ、総合成績でも2位に!
全日本モトクロス選手権シリーズ第5戦は、熊本県のHSR九州で開催。このコースは2012年以降、毎年4月上旬に実施されてきた開幕戦の舞台として定着してきたが、今季はその開幕戦に加えてシーズン中盤戦でも使用された。2014年に大規模な改修が加えられたコースは、アップダウンがほとんどない広い土地に、前半が高めのスピードレンジ、後半がジャンプやリズムセクション中心にレイアウトされている。路面は阿蘇の火山活動に由来する黒土で知られてきたが、近年は全日本開催に合わせて良質な山砂を大量に搬入。今回はさらに、川砂や海砂も使いわけられた。各クラスの予選などが実施された土曜日の天候は晴れ。ただし前日に大量の降雨があった影響で、コースはショートカットされた。翌決勝日は、曇りベースながらお昼前後に強めの雨が降り、時間ごとに路面状況が変化する中でのレースとなった。
全日本最高峰クラスとなるIA1では、前戦に続いてカワサキトップチームの小方誠選手(#2)が、タイムアタック方式の予選をトップでクリア。決勝ヒート1では、1周目を4番手でクリアすると、2周目にはホンダのマシンを駆る田中雅己選手(#113)を抜いて3番手に浮上して、縦に長くなった3台によるトップグループに加わった。レース中盤まで、トップグループ3台のラップタイムは均衡し、3~4秒ずつの間隔がキープされたが、レース前半が終わる8周目になって2番手のライダーがペースダウン。これで距離を詰めた小方選手が、9周目に逆転して2番手に浮上した。そして小方選手は、最後まで順位を守って2位となった。またこのレースでは、九州出身でスズキに乗る深谷広一選手(#7)が、レース終盤に4位争いを展開。ラスト4周の13周目に一度は先行したが、残り2周で惜しくも再逆転を許し、深谷選手は5位となった。
スタート同時に雨が降りだしたヒート1に対して、決勝ヒート2は曇り空でのレース。小方選手は3番手で1周目をクリアすると、激しいトップ争いを演じた。3周目からは3台に絞られた先頭集団は、ときには全車がコーナーで横に並ぶようなバトルを繰り広げ、この中で4周目に2番手の位置を確保した小方選手は、その後に何度かトップに立ったが、そのたびに再逆転を許してしまった。7周目から3周ほど、小方選手は2番手を守り、この間はバトルも沈静化していたが、10周目にトップのライダーがペースを落としたことで、再び3台によるデッドヒートが開始。しかし小方選手は逆転のチャンスを得られず、ラスト2周で再びスパートしてトップとの距離を詰めたものの、わずかに届かず2位でゴールした。このレースでは、カワサキを駆る星野裕選手(#8)がヒート1に続いて6位フィニッシュし、両ヒート総合成績では5位となった。
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IA1 HEAT1Result
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム | |
1 | 山本 鯨 | Team HRC | HONDA | `34.11.637 | |
2 | 小方 誠 | Kawasaki Team GREEN | KAWASAKI | `34.18.467 | |
3 | 新井 宏彰 | Kawasaki Team GREEN | KAWASAKI | `34.36.266 | |
5 | 深谷 広一 | SRF Team SBE | SUZUKI | `35.08.897 | |
6 | 星野 裕 | グリーンクラブ八尾カワサキ ANNEX | KAWASAKI | `35.11.324 | |
7 | 田中 雅己 | TEAM ナカキホンダ | HONDA | `35.18.067 |
IA1 HEAT2Result
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム | |
1 | 山本 鯨 | Team HRC | HONDA | `32.09.944 | |
2 | 小方 誠 | Kawasaki Team GREE | KAWASAKI | `32.11.140 | |
3 | 新井 宏彰 | Kawasaki Team GREEN | KAWASAKI | `32.23.930 | |
5 | 星野 裕 | グリーンクラブ八尾カワサキ ANNEX | KAWASAKI | `32.55.163 | |
6 | 深谷 広一 | SRF Team SBE | SUZUKI | `33.04.919 | |
7 | 田中 雅己 | TEAM ナカキホンダ | HONDA | `33.08.879 |