• 天気:曇り時々晴れ
  • 気温:33℃度
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IA1

予選でのアクシデントを乗り越え、小方誠選手が総合2位

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1ヵ月半近いインターバルが終わり、全日本モトクロス選手権シリーズの第6戦東北大会が岩手県の藤沢スポーツランドで開催された。宮城との県境に近い岩手県南部に位置するこのコースは、小高い丘の斜面にレイアウトされていて、林の中を縫うようなセクションも多い。かつてはサンド路面で知られたが、現在は細かく砕けた土に砂が混ざったような土質。天気は土曜日が晴れ一時曇り、決勝が開催された日曜日は曇り時々晴れで、両日とも路面はドライコンディションとなった。今年の日本を襲う異例の猛暑は東北地方も例外ではなく、土曜日の最高気温は35度。このため各クラスの決勝時間は5分短縮され、IA1とIA2は各ヒート25分+1周で競われた。決勝日は曇りがちで風もやや強めに吹いたことから、前日ほどの酷暑とはならなかったが、とはいえ選手にとっては暑さとの闘いともなった。

全日本最高峰のIA1では、カワサキトップチームの小方誠選手(#2)が、タイムアタック方式の予選をトップでクリア。しかし小方選手は、この予選で終盤にクラッシュして病院で手当てを受けた。迎えた翌日の決勝ヒート1、その小方選手は出走を果たすと、1周目を7番手でクリア。ダンロップ勢では、ホンダを駆る田中雅己選手(#113)が1周目2番手、ヤマハに乗る岡野聖選手(#30)が同3番手と好位置を確保した。レース序盤、岡野選手は4番手に後退したが、田中選手はレースが終盤に入った11周目まで2番手をキープ。ところがこの周にタイムを落とし、田中選手は3番手に後退した。その後方では、小方選手が岡野選手に接近。そしてラスト2周となった14周目に、小方選手が逆転した。さらに追い上げを続けた小方選手は、最終ラップで田中選手もパス。小方選手が3位、田中選手が4位、岡野選手が5位となった。

決勝ヒート2では、再び田中選手がホールショット。しかし田中選手は1周目に3番手まで順位を下げ、これを小方選手が僅差で追った。2周目、小方選手と岡野選手が田中選手を抜き、これで5番手に後退した田中選手の背後には、ヒート1は1周目9番手から追い上げて6位となった深谷広一選手(#7)が接近。翌周、田中選手は8番手まで順位を下げると、4周目にクラッシュしてリタイアとなった。レースが中盤に入ったところで、小方選手は2番手との距離を詰め、7周目に逆転。この段階で6秒ほど逃げていたトップの選手を追った。しかしレース後半、小方選手はトップと互角のタイムを刻むも、差を詰めることはできず、トップ争いは膠着状態。そのまま15周でチェッカーとなり、小方選手は再び2位となった。岡野選手は、レース中盤から順位を守って5位。深谷選手はラスト2周でひとつ順位を上げて6位となった。

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IA1 Heat1Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 山本 鯨 Team HRC HONDA `28.27.445
2 小島 庸平 Bells Racing with MORIWAKI HONDA `28.31.047
3 小方 誠 Kawasaki Team GREEN KAWASAKI `28.32.744 Dunlop ユーザー
4 田中 雅己 TEAM ナカキホンダ HONDA `28.33.990 Dunlop ユーザー
5 岡野 聖 フライングドルフィン サイセイ with YAMAHA YAMAHA `28.44.846 Dunlop ユーザー
6 深谷 広一 SRF Team SBE SUZUKI `28.51.224 Dunlop ユーザー

IA2 Heat2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 山本 鯨 Team HRC HONDA `28.41.350
2 小方 誠 Kawasaki Team GREEN KAWASAKI `28.44.890 Dunlop ユーザー
3 新井 宏彰 Kawasaki Team GREEN KAWASAKI `28.53.070
5 岡野 聖 フライングドルフィン サイセイ with YAMAHA YAMAHA `29.05.034 Dunlop ユーザー
6 深谷 広一 SRF Team SBE SUZUKI `29.08.185 Dunlop ユーザー
8 星野 裕 グリーンクラブ八尾カワサキ ANNEX KAWASAKI `29.15.618 Dunlop ユーザー

IA2

小川孝平選手が自身初の両ヒート優勝を達成!

決勝ヒート1では、ポイントリーダーの古賀太基選手(#922)が1周目でトップに浮上。IAルーキーの手操将志選手(#07)がこれを追った。2周目、小川孝平選手(#912)が3番手に浮上すると、3周目あたりから古賀選手と手操選手と小川選手が、縦に長いトップグループに。この3台からやや間隔を開け、横澤拓夢選手(#32)やランキング2番手の能塚智寛選手(#828)ら3台が4番手争いを繰り広げた。5周目、手操選手を抜いて小川選手が2番手に順位を上げると、その後は少しずつ古賀選手との距離を詰めていった。同じ周、4番手集団では能塚選手と横澤選手が前にでて、さらに横山遥希選手(#66)が加わった。9周目、古賀選手に追いついた小川選手がトップに浮上。能塚選手と横澤選手は手操選手を抜いた。そしてレースは、終盤にリードを拡大した小川選手が優勝。古賀選手が2位、能塚選手が3位、横澤選手が4位となった。

決勝ヒート2では、古賀選手がホールショット。すぐに能塚選手がパスして、その後方には横澤選手と手操選手と小川選手が続いた。2周目、小川選手が手操選手をパス。3周目以降、手操選手は上位勢からやや遅れた。古賀選手は能塚選手を猛追し続け、5周目の1コーナーでようやくパッシングに成功。能塚選手は再逆転を狙ったが、逆に横澤選手と小川選手の先行を許した。6周目、小川選手は横澤選手を抜くと、翌周には古賀選手も攻略してトップに浮上。8周目には、横澤選手が転倒リタイアとなり、能塚選手も転倒により上位集団から遅れた。トップに立った小川選手は、ヒート1に続いて古賀選手から徐々にリードを奪った。レース終盤、古賀選手が追撃態勢に入ったが、この翌周から小川選手もペースを上げて対応。そのまま逃げ切った小川選手が両ヒート優勝を挙げ、古賀選手が2位、能塚選手が3位、手操選手が4位となった。

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IA2 HEAT1Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 小川 孝平 グリーンクラブ ピュアテックレーシング KAWASAKI `28.14.732
2 古賀 太基 ADA/Socal MXTF HONDA `28.22.757 Dunlop ユーザー
3 能塚 智寛 Team HRC HONDA `28.28.491
4 横澤 拓夢 Team TARGET HONDA `28.30.485 Dunlop ユーザー
5 横山 遥希 グリーンクラブ ピュアテックレーシング KAWASAKI `28.40.458 Dunlop ユーザー
7 大倉 由揮 YAMALUBE RACING TEAM YAMAHA `28.42.863 Dunlop ユーザー

IA2 Heat2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 小川 孝平 グリーンクラブ ピュアテックレーシング KAWASAKI `28.44.827
2 古賀 太基 ADA/Socal MXTF HONDA `28.52.255
3 能塚 智寛 Team HRC HONDA `29.08.896
4 手操 将志 SRM マウンテンライダーズ SUZUKI `29.14.404
5 小林 秀真 グリーンクラブ八尾カワサキ ANNEX KAWASAKI `29.15.713
6 横山 遥希 グリーンクラブ ピュアテックレーシング KAWASAKI `29.17.946