- 天気:曇りのち雨
- 気温:16度
- 観客:7100人
IA-1
スポット参戦の富田俊樹選手がヒート1で2位!
今季の全日本モトクロス選手権は、年間8戦の設定。開催コースは、これまでと同じく6会場で、開幕戦の舞台となる熊本県のHSR九州と最終戦が実施される宮城県のスポーツランドSUGOは、年間2戦の開催となる。今大会が実施されたHSR九州でのシーズンインは、今年で8年連続。近年は、大会前に大量の山砂を搬入することでサンド質のセクションが多くつくられていたが、今大会の路面は阿蘇の火山活動に由来する黒土に砂が少し混ざったコンディションとなった。各クラスの予選が実施された土曜日は、風が強めながら天候に恵まれ、ホコリが大量に舞う状況。日曜日はこれが改善され、朝方には薄日も差していたが、残念ながらその後は曇り、お昼前からは本格的な雨模様。このため午後のコースは、次第にマディコンディションへと変化していった。
4スト450ccマシンで競われる全日本最高峰クラスのIA1では、カワサキトップチームから参戦する小方誠選手(#4)や、ヤマハトップチームから出場する岡野聖選手(#8)、スズキのマシンを駆る深谷広一選手(#51)らがダンロップタイヤを使用する。さらに今大会では、ホンダファクトリーチームに所属するAMAライダーの富田俊樹選手(#718)がスポット参戦。予選では圧巻の走りを披露して、会場を沸かせた。同じく今季はAMAに挑戦する古賀太基選手(#922)は、カワサキにマシンスイッチしながら450ccクラスにステップアップし、この全日本開幕戦にもエントリーしていたが、日程の都合により参戦を見送った。また今季は、カワサキを駆る北原岳哲選手(#41)や安原志選手(#45)、スズキにマシンチェンジした小林秀真選手(#46)など、IA2からのステップアップ組にも注目が集まる。
ドライコンディションとなった今季最初の決勝では、1周目を富田選手が3番手、岡野選手が4番手でクリア。翌周には、富田選手と岡野選手が2番手を走っていたライダーをパスした。富田選手はトップのライダーにじりじりと離され、岡野選手は数秒差で富田選手のマークを続ける展開。ラスト2周となった15周目に、岡野選手は惜しくも1台の先行を許し、富田選手が2位、岡野選手は4位でチェッカーを受けた。この日の最終レースとして実施されたヒート2はマディコンディションとなり、富田選手と岡野選手はともに環境の変化に対応しきれず苦戦。富田選手は1周目に2番手の座を確保したが、4周目に転倒して5番手に後退すると、すぐ前を走っていた池谷優太選手(#793)の転倒でひとつ順位を上げたものの、4位でのゴールとなった。深谷選手は、ヒート1の6位からひとつ順位を上げて5位。池谷選手は6位、岡野選手は7位となった。
IA-1 ヒート1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 山本 鯨 | Team HRC | HONDA | `33.33.293 | |
2位 | 富田 俊樹 | Team HRC | HONDA | `33.35.969 | |
3位 | 成田 亮 | Team HRC | HONDA | `33.37.091 | |
5位 | 岡野 聖 | TEAM YMALUBE YAMAHA RACING | YAMAHA | `33.49.152 | |
6位 | 深谷 広一 | SRF Team SBE | SUZUKI | `34.17.406 | |
7位 | 小方 誠 | Kawasaki Team GREEN | KAWASAKI | `34.39.312 |
IA-1 ヒート2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 山本 鯨 | Team HRC | HONDA | `34.37.017 | |
2位 | 成田 亮 | Team HRC | HONDA | `34.42.278 | |
3位 | 星野 優位 | bLU cRU レーシングチーム鷹 | YAMAHA | `35.10.996 | |
4位 | 富田 俊樹 | Team HRC | HONDA | `35.29.215 | |
5位 | 深谷 広一 | SRF Team SBE | SUZUKI | `35.36.099 | |
6位 | 池谷 優太 | KTMうず潮レーシング福山 | KTM | `35.37.766 |