レディース

竹内優菜選手が優勝、本田七海選手が全日本初タイトル!

ホールショットは、ポイントリーダーの本田七海選手(#6)。そのままオープニングラップをトップでクリアした。トップグループは、この本田選手を先頭とした5台となり、竹内優菜選手(#4)は4番手。本田選手がじわじわとリードを拡大する一方で、竹内選手は前を走るライバルを攻略できずにいたが、レース前半が終わる4周目にペースを上げ、一気に2番手まで浮上した。

この段階で、本田選手は約4.5秒先行していたが、竹内選手はこれを1周で削り取り、6周目に逆転した。抜かれた本田選手は、そのまま順位キープでもチャンピオンが決定する状態だったが、レースでの勝利を目指してペースアップ。しかし最終の8周目に竹内選手が最速ラップタイムで突き放し、竹内選手が勝利を収めた。本田選手は2位でゴールして、自身初のチャンピオンに輝いた。


レディース決勝Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 竹内 優菜 TEAM HAMMER ホンダ学園 HONDA `17.28.471 Dunlop ユーザー
2位 本田 七海 TEAM KOH-Z YAMAHA `17.31.318 Dunlop ユーザー
3位 川井 麻央 T.E.SPORT HONDA `17.41.010
6位 楠本 菜月 アクション with ALPHATHREE HUSQVARNA `18.31.013 Dunlop ユーザー
8位 神田橋 芽 グリーンクラブ ピュアテックレーシング KAWASAKI `18.42.930 Dunlop ユーザー
9位 雨宮 舞美 6348RT KAWASAKI `18.52.974 Dunlop ユーザー


IA-2

渡辺祐介選手が両ヒート制覇し、横山遥希選手がチャンピオン!

決勝ヒート1は、前戦に続いてスポット参戦した米国AMAライダーの渡辺祐介選手(#110)がホールショット。渡辺選手はすぐに2番手に後退したが、2周目にはトップの選手に肉迫して、その後ろには小川孝平選手(#912)とポイントリーダーの横山遥希選手(#386)が続いた。3周目にトップへ返り咲いた渡辺選手は、ややリードを築き、レース中盤は後続に対して4~5秒ほどの差を保った。その一方、2番手争いでは1周目9番手から追い上げてきた平田優選手(#81)が順位を上げ、小川選手や横山選手らを抜いて、11周目には集団の先頭に立った。この段階で渡辺選手のリードは約5秒。平田選手はその差を縮めたが逆転には至らず、渡辺選手が優勝して、平田選手が2位となった。横山選手は4位、ランキング2番手の大倉由揮選手(#36)は序盤に転倒して5位となり、両者のポイント差は14点に拡大した。

決勝ヒート2のホールショットは横山選手で、これを渡辺選手がマーク。序盤は膠着状態となった。大倉選手は1周目12番手と大きく出遅れたが、猛烈な追い上げを見せて、3周目だけで一気に9番手から4番手まで浮上し、6周目に3番手。しかしこの段階で、2番手の渡辺選手からは約11秒も遅れていた。トップ争いに動きが発生したのは10周目。ここで渡辺選手が先行すると、翌周にペースを上げて逃げ切りを図った。しかし、このスピードに横山選手も対応して追走。13周目に渡辺選手がミスする間に、横山選手が再逆転した。翌周には、再び両者がやり合う好バトル。この間に、大倉選手も2台に近づいた。そして最終の16周目には、三つ巴のトップ争い。ゴール直前でこれを制した渡辺選手が優勝し、横山選手は2位でシリーズタイトル獲得を決めた。大逆転を狙った大倉選手は、最終コーナーで転倒するも、3位でフィニッシュしている。


IA-2 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 渡辺 祐介 Cycle Trader Rock River YAMAHA `32.55.006 Dunlop ユーザー
2位 平田 優 Team abe-G YAMAHA `32.58.063 Dunlop ユーザー
3位 鳥谷部 晃太 YAMALUBE RACING TEAM YAMAHA `33.13.700
4位 横山 遥希 グリーンクラブ&パーク神戸RT KAWASAKI `33.23.420 Dunlop ユーザー
5位 大倉 由揮 YAMALUBE RACING TEAM YAMAHA `33.37.711 Dunlop ユーザー
6位 小川 孝平 グリーンクラブ ピュアテックレーシング KAWASAKI `33.58.422 Dunlop ユーザー

IA-2 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 渡辺 祐介 Cycle Trader Rock River YAMAHA `32.51.108 Dunlop ユーザー
2位 横山 遥希 グリーンクラブ&パーク神戸RT KAWASAKI `32.53.877 Dunlop ユーザー
3位 大倉 由揮 YAMALUBE RACING TEAM YAMAHA `33.00.919 Dunlop ユーザー
4位 平田 優 Team abe-G YAMAHA `33.23.191 Dunlop ユーザー
5位 内田 篤基 Team SSC SUZUKI `33.45.096 Dunlop ユーザー
6位 西條 悠人 グリーンクラブ ピュアテックレーシング KAWASAKI `33.55.647 Dunlop ユーザー


  • 天気:曇り時々晴れ
  • 気温:18度
  • 観客:(2日間)5,200人

IA-1

富田俊樹選手が日本人最高位となる両ヒート2位

  • 天気:曇り時々晴れ
  • 気温:18度
  • 観客:(2日間)5,200人

今季は全8戦で競われてきた全日本モトクロス選手権シリーズは、いよいよ最終戦を迎え、第57回MFJグランプリモトクロス大会が宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。金曜日に猛烈な雨が降り、各クラスの予選などが実施された土曜日はマディコンディション。このためコースを大幅にショートカットして、決勝日に向けたコンディション回復を図った。夜遅くまで入念なコース整備が施されたこともあり、日曜日はライン上のみドライに近いコンディション。一部セクションには、粘土質の路面にかなり深いラインやワダチができて、これをどう攻略するかもタイムアップのポイントになった。日曜日の朝には小雨が舞ったが、路面に大きな影響を与えるほどではなく、日中は曇り時々晴れの天候だった。

全日本最高峰クラスのIA1には、前戦に続いてAMAプロモトクロス選手権ライダーの富田俊樹選手(#718)がスポット参戦。ダンロップ勢ではケガの影響により、カワサキトップチームの小方誠選手(#4)が欠場し、KTMを駆る池谷優太選手(#793)やスズキに乗る深谷広一選手(#51)が決勝前にリタイアとなった。決勝ヒート1では、ホンダがゲスト参戦させたモトクロス世界選手権ライダーを相手に、富田選手がホールショット。オープニングラップでトップを譲ることになったが、富田選手はレース序盤から後続を大きく引き離し、一度もその座を脅かされることなく2位でフィニッシュした。ヤマハトップチームの岡野聖選手(#8)は、1周目を4番手でクリア。レース中盤から終盤にかけてやや順位を落としたが、6位でゴールした。

決勝ヒート2では、カワサキのマシンを駆る安原志選手(#45)が、ファクトリーマシンに競り勝ってホールショット。さらに序盤の2周は、ホンダのファクトリーマシンに乗る富田選手を抑えてトップをキープした。安原選手は、3周目に2番手、4周目に3番手へ後退したが、その後はレース後半まで順位をキープ。残り6周のところでさらに1台のホンダファクトリーマシンに抜かれ、表彰台圏内でのゴールには届かなかったが、今季最終レースでシーズンベストリザルトを更新する4位フィニッシュを果たした。2周目にトップへ浮上した富田選手は、再び世界選手権ライダーに先行され、その後に喰らいついたが引き離されて2位。といはいえ、3位以下を20秒以上先行して実力を見せつけた。岡野選手は再び6位だったが、年間ランキングでは3位となった。


IA-1 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ミッチ・エバンス Team HRC HONDA `34.05.744
2位 富田 俊樹 Team HRC HONDA `34.46.080 Dunlop ユーザー
3位 成田 亮 Team HRC HONDA `35.02.538
6位 岡野 聖 TEAM YAMALUBE YAMAHA RACING YAMAHA `35.38.204 Dunlop ユーザー
7位 安原 志 グリーンクラブ八尾カワサキ ANNEX KAWASAKI `35.43.541 Dunlop ユーザー
9位 小林 秀真 SRMマウンテンライダーズ SUZUKI `35.50.864 Dunlop ユーザー

IA-1 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ミッチ・エバンス Team HRC HONDA `33.00.355
2位 富田 俊樹 Team HRC HONDA `33.26.453 Dunlop ユーザー
3位 山本 鯨 Team HRC HONDA `33.49.965
4位 安原 志 グリーンクラブ八尾カワサキ ANNEX KAWASAKI `33.56.216 Dunlop ユーザー
6位 岡野 聖 TEAM YAMALUBE YAMAHA RACING YAMAHA `34.07.271 Dunlop ユーザー
8位 星野 裕 TEAM HAMMER HONDA `35.03.348 Dunlop ユーザー