- 天気:曇り時々雨
- 気温:27度
- 観客:(2日間)4,000人
IA-1
渡辺祐介選手が両ヒートで表彰台に上がって総合2位!
新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、当初の予定から5ヵ月近くも遅れて開幕することになった今季の全日本モトクロス選手権。大会数は半減され、年間4大会で競われる。最高峰クラスのIA1では、第2戦と第3戦で1大会3ヒート制を導入。それ以外の大会およびIA2は1大会2ヒート、レディスクラスは各大会1レースで競われる。開幕戦の舞台は、宮城県のスポーツランドSUGO。今大会に向けてレイアウト変更や各セクションの仕様変更が施された。猛暑となった土曜日は、走行により大量のホコリが舞う状況。お昼すぎに雨が降ったものの、路面状況はそれほど変化しなかった。しかし夕方から決勝日午前中にかけややまとまった量の降雨があり、曇り時々雨となった日曜日は、土が水を多く含んだ路面となった。
IA1では、ヤマハファクトリーチームがダンロップタイヤを使用。ライダーはいずれも昨年まで米国AMAに参戦した経歴を持つ、ホンダから移籍した富田俊樹選手(#317)と250ccクラスからステップアップした渡辺祐介選手(#110)の布陣だ。また、ホンダのマシンを駆りTEAM HAMMERを母体とした新チームから参戦する能塚智寛選手(#555)も、優勝候補の一角。こちらも250ccからのステップアップ初年度となる。決勝ヒート1は、その能塚選手がホールショット。1周目に逆転を許し、その後はリードされてしまったが、後続を完全に突き放して2位に入賞した。渡辺選手は好スタートを決めたが、エンストで後退。1周目7番手から追い上げて3位となった。一時3番手を走行した富田選手は、6位でフィニッシュしている。
決勝ヒート2では、再び渡辺選手が好スタート。まずは2番手を確保した。富田選手は1周目6番手。能塚選手はスタートに失敗して完全に出遅れ、1周目10番手の苦しい展開となった。レース序盤、渡辺選手を含む3台が僅差のトップ争いを展開。その間に富田選手もトップグループに追いついた。しかし4周目以降に富田選手は後退。一時は3番手に下がっていた渡辺選手は、6周目に再逆転するとトップの選手に迫った。しかしパッシングのチャンスは得られず、レースが後半に入ってからは新たに追い上げてきた後続の動きもケアしなければならない状況。渡辺選手はそれでも冷静に17周を戦い抜き、トップに約1.1秒差まで迫り後続を約0.7秒差で抑えて2位となった。富田選手は4位、能塚選手は5位まで追い上げてチェッカーを受けた。
IA-1 ヒート1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 山本 鯨 | Honda Dream Racing Bells | HONDA | `32.43.486 | |
2位 | 能塚 智寛 | Honda Dream Racing HAMMER | HONDA | `32.56.192 | |
3位 | 渡辺 祐介 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | `33.06.755 | |
6位 | 富田 俊樹 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | `33.17.346 | |
10位 | 小林 秀真 | SRMマウンテンライダーズ | SUZUKI | `34.01.641 | |
11位 | 安原 志 | 八尾カワサキ ANNEX | KAWASAKI | `34.08.825 |
IA-1 ヒート2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 山本 鯨 | Honda Dream Racing Bells | HONDA | `33.57.600 | |
2位 | 渡辺 祐介 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | `33.58.723 | |
3位 | 小方 誠 | Team Kawasaki R&D | KAWASAKI | `33.59.460 | |
4位 | 富田 俊樹 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | `34.10.827 | |
5位 | 能塚 智寛 | Honda Dream Racing HAMMER | HONDA | `34.30.034 | |
9位 | 小林 秀真 | SRMマウンテンライダーズ | SUZUKI | `34.59.688 |