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IA-1

渡辺祐介選手が両ヒートで表彰台に上がって総合2位!

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新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、当初の予定から5ヵ月近くも遅れて開幕することになった今季の全日本モトクロス選手権。大会数は半減され、年間4大会で競われる。最高峰クラスのIA1では、第2戦と第3戦で1大会3ヒート制を導入。それ以外の大会およびIA2は1大会2ヒート、レディスクラスは各大会1レースで競われる。開幕戦の舞台は、宮城県のスポーツランドSUGO。今大会に向けてレイアウト変更や各セクションの仕様変更が施された。猛暑となった土曜日は、走行により大量のホコリが舞う状況。お昼すぎに雨が降ったものの、路面状況はそれほど変化しなかった。しかし夕方から決勝日午前中にかけややまとまった量の降雨があり、曇り時々雨となった日曜日は、土が水を多く含んだ路面となった。

IA1では、ヤマハファクトリーチームがダンロップタイヤを使用。ライダーはいずれも昨年まで米国AMAに参戦した経歴を持つ、ホンダから移籍した富田俊樹選手(#317)と250ccクラスからステップアップした渡辺祐介選手(#110)の布陣だ。また、ホンダのマシンを駆りTEAM HAMMERを母体とした新チームから参戦する能塚智寛選手(#555)も、優勝候補の一角。こちらも250ccからのステップアップ初年度となる。決勝ヒート1は、その能塚選手がホールショット。1周目に逆転を許し、その後はリードされてしまったが、後続を完全に突き放して2位に入賞した。渡辺選手は好スタートを決めたが、エンストで後退。1周目7番手から追い上げて3位となった。一時3番手を走行した富田選手は、6位でフィニッシュしている。

決勝ヒート2では、再び渡辺選手が好スタート。まずは2番手を確保した。富田選手は1周目6番手。能塚選手はスタートに失敗して完全に出遅れ、1周目10番手の苦しい展開となった。レース序盤、渡辺選手を含む3台が僅差のトップ争いを展開。その間に富田選手もトップグループに追いついた。しかし4周目以降に富田選手は後退。一時は3番手に下がっていた渡辺選手は、6周目に再逆転するとトップの選手に迫った。しかしパッシングのチャンスは得られず、レースが後半に入ってからは新たに追い上げてきた後続の動きもケアしなければならない状況。渡辺選手はそれでも冷静に17周を戦い抜き、トップに約1.1秒差まで迫り後続を約0.7秒差で抑えて2位となった。富田選手は4位、能塚選手は5位まで追い上げてチェッカーを受けた。


IA-1 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 山本 鯨 Honda Dream Racing Bells HONDA `32.43.486
2位 能塚 智寛 Honda Dream Racing HAMMER HONDA `32.56.192 Dunlop ユーザー
3位 渡辺 祐介 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `33.06.755 Dunlop ユーザー
6位 富田 俊樹 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `33.17.346 Dunlop ユーザー
10位 小林 秀真 SRMマウンテンライダーズ SUZUKI `34.01.641 Dunlop ユーザー
11位 安原 志 八尾カワサキ ANNEX KAWASAKI `34.08.825 Dunlop ユーザー

IA-1 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 山本 鯨 Honda Dream Racing Bells HONDA `33.57.600
2位 渡辺 祐介 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `33.58.723 Dunlop ユーザー
3位 小方 誠 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `33.59.460
4位 富田 俊樹 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `34.10.827 Dunlop ユーザー
5位 能塚 智寛 Honda Dream Racing HAMMER HONDA `34.30.034 Dunlop ユーザー
9位 小林 秀真 SRMマウンテンライダーズ SUZUKI `34.59.688 Dunlop ユーザー


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IA-2

ヒート1で内田篤基選手が全日本IA初優勝をマーク!

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昨年度は、ダンロップタイヤを履く横山遥希選手がシリーズタイトルを獲得した。今季、その横山選手はカワサキファクトリーチームからの参戦。優勝が期待されていたが、ヒート1は1周目に転倒して5位に終わった。レースは、内田篤基選手(#39)と浅井亮太選手(#41)のダンロップ勢が、接近戦を繰り広げながら3番手以下をやや引き離す展開。レース中盤になると、内田選手が少しずつアドバンテージを築いていった。そして最後は単独走行となった内田選手が、これまでの自己最高位だった2位を上回る優勝を手にした。2番手争いは、浅井選手に3台が追いつき、終盤になって接戦状態。この中で、大会約1ヵ月前に手首と肋骨を折るケガを負い厳しい状況で大会に臨んだ小川孝平選手(#912)が順位を上げた。そして小川選手が2位でゴール。浅井選手は最終ラップの16周目にふたつ順位を落とし、4位でチェッカーを受けた。

決勝ヒート2は、横山選手がトップで1周目をクリア。内田選手、マシン開発を兼ねてカワサキファクトリーチームからスポット参戦した勝谷武史選手(#888)、浅井選手、ヒート1は転倒リタイヤに終わった昨年度ランキング2位の大倉由揮選手(#31)が続いた。レース序盤は、横山選手を勝谷選手がマークしながら、後続を少しずつ引き離す展開。内田選手が前後に間隔のある3番手、大倉選手が4番手をキープした。レースが後半に入ってもこの状況が続いていたが、10周目に勝谷選手がトラブルによりリタイヤ。これで横山選手のリードは13秒以上に拡大し、内田選手が2番手となった。この内田選手を、翌周に大倉選手がパス。抜かれた内田選手も喰らいついたが、14周目にエンストのミスで7番手まで後退した。そしてレースは、横山選手が勝利。大倉選手が2位表彰台に登壇した。


IA-2 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 内田 篤基 SRM マウンテンライダーズ SUZUKI `33.54.871 Dunlop ユーザー
2位 小川 孝平 グリーンクラブ ピュアテックレーシング KAWASAKI `33.59.226 Dunlop ユーザー
3位 川上 龍司 Team Kawasaki R&D YAMAHA `34.00.330
4位 浅井 亮太 bLU cRU フライングドルフィン サイセイ YAMAHA `34.03.857 Dunlop ユーザー
5位 横山 遥希 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `34.04.635 Dunlop ユーザー
6位 勝谷 武史   Team Kawasaki R&D KAWASAKI `34.09.811 Dunlop ユーザー

IA-2 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 横山 遥希 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `32.38.634 Dunlop ユーザー
2位 大倉 由揮 bLU cRU TEAM KOH-Z YAMAHA `32.48.291 Dunlop ユーザー
3位 大城 魁之輔 Bells Racing HONDA `33.06.815
4位 鴨田 翔 Team Power Band KAWASAKI `33.12.241 Dunlop ユーザー
6位 浅井 亮太 bLU cRU フライングドルフィン サイセイ YAMAHA `33.14.851 Dunlop ユーザー
7位 内田 篤基 SRM マウンテンライダーズ SUZUKI `33.16.089 Dunlop ユーザー


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レディース

ディフェンディングチャンピオンの本田七海選手が2位!

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昨年のシリーズで初めてシリーズタイトル獲得を果たし、今季はチャンピオンゼッケンを装着して年間4戦の短期決戦に臨む本田七海選手(#1)が、まずはホールショットを奪ってトップを走行。しかし、オープニングラップで1台の先行を許してしまった。2周目以降、本田選手はペースを上げてトップを猛追。しかしスピードで勝る相手に、少しずつリードを拡大されてしまった。

一方、本田選手の後方はさらに大きく間隔が開いた状態。レース後半は単独走行となった本田選手は、8周のレースを2位でゴールして、シーズン前の目標にしていた全戦優勝の可能性が消えた悔しさを滲ませた。その他のダンロップ勢では、昨年後半はケガで欠場した勝股七海選手(#14)が、1周目13番手と出遅れながらも、6位まで追い上げてフィニッシュした。


レディース 決勝Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 川井 麻央 T.E.SPORT HONDA `17.49.838
2位 本田 七海 bLU cRU TEAM KOH-Z YAMAHA `17.58.876 Dunlop ユーザー
3位 小野 彩葉 T.E.SPORT HONDA `18.24.557
6位 勝股 七海 Team ITOMO HONDA `19.29.797 Dunlop ユーザー
7位 伊藤 悠利 チーム ピットイン YAMAHA `19.31.497 Dunlop ユーザー
8位 楠本 菜月 アクションレーシング with ALPHATHREE HUSQVARNA `19.31.907 Dunlop ユーザー