第6戦　関東大会

昨年度チャンピオンの本田七海選手（#1）が好スタートを決め、オープニングラップからトップを走行。レース前半は先頭を守った。楠本菜月選手（#18）は、1周目5番手からのレースとなった。5周目、本田選手はライバルの先行を許したが、翌周には抜き返して再びトップ。独走を許してばかりいた前戦までとは違って、し烈なトップ争いを繰り広げた。

7周目、2番手のライバル選手がエンストによりストップ。この間に本田選手はリードを約6秒に拡大した。しかしその後に追いつかれ、ラスト2周となった9周目に本田選手は再び2番手へと後退。最終ラップにはベストラップタイムを記録しながら追ったが届かず、本田選手は2位となった。楠本選手は5位でフィニッシュ。年間ランキングでは本田選手が2位となった。

レディース 決勝Result

順位	選手名	チーム	メーカー	タイム
1位	川井 麻央	T.E.SPORT	HONDA	`17.16.208
2位	本田 七海	bLU cRU TEAM KOH-Z	YAMAHA	`17.19.116
3位	小野 彩葉	T.E.SPORT	HONDA	`17.36.254
5位	楠本 菜月	アクションレーシング with ALPHATHREE	HUSQVARNA	`18.01.752
7位	木村 綾希	Team Power Band	KAWASAKI	`18.24.740
9位	伊藤 悠利	チーム ピットイン	YAMAHA	`18.42.897

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決勝ヒート1では、ランキングトップで今大会を迎えた横山遥希選手（#1）が大きく出遅れ、1周目18番手からの追い上げを強いられた。2周目、内田篤基選手（#39）がトップ、袴田哲弥選手（#02）が2番手に浮上。さらに翌周には、袴田選手が先頭に立った。しかし5周目に入ったところで袴田選手は転倒して後退し、これで内田選手がトップ、岸桐我選手（#52）が2番手となった。岸選手は7周目にひとつ順位を落としたが、内田選手はその後も首位をキープ。一時は5秒ほどのリードを奪った。しかしレース終盤、これに追いついてきたのが横山選手。5周目以降はほぼ1周に1台のペースでライバルを抜き去った横山選手は、17周目にはついに内田選手をパス。そのまま21周終了時点でトップチェッカーを受け、優勝で全日本IA2連覇を決めた。内田選手は終盤にもうひとつ順位を下げて3位、岸選手は4位に入賞した。

決勝ヒート2は、すでにチャンピオンが決定している横山選手の好スタートで幕を開けた。これに続いたのは、内田選手と中島漱也選手（#01）。しかしこのレースでは、序盤から上位勢が縦に長くなり、3周目には横山選手と内田選手と中島選手がそれぞれ2～3秒離れた状態となった。レースが中盤に入るころには、その差は5～6秒程度に拡大。ただし中島選手の後方は、3秒ほどの間隔を開けて3台の混戦が続いていた。レースが終盤に入る14周目あたりから、中島選手のラップタイムが1秒ほど落ち、これで後続が接近。中島選手は18周目にひとつ順位を下げた。一方の横山選手と内田選手は、いずれも単独走行を継続。レースは21周でチェッカーとなり、横山選手が優勝、内田選手が2位、中島選手が3位となった。なお今季の横山選手は、開幕戦ヒート1を除く全レースで勝利を収めている。

IA-2 ヒート1Result

順位	選手名	チーム	メーカー	タイム
1位	横山 遥希	Team Kawasaki R&D	KAWASAKI	`32.16.216
2位	大城 魁之輔	Bells Racing	HONDA	`32.19.359
3位	内田 篤基	SRM マウンテンライダーズ	SUZUKI	`32.22.033
4位	岸 桐我	TEAM　KOH-Z	YAMAHA	`32.29.415
5位	西條 悠人	ピュアテックレーシング	KAWASAKI	`32.33.279
6位	浅井 亮太	bLU cRU フライングドルフィン サイセイ	YAMAHA	`32.52.877

IA-2 ヒート2Result

順位	選手名	チーム	メーカー	タイム
1位	横山 遥希	Team Kawasaki R&D	KAWASAKI	`32.10.192
2位	内田 篤基	SRM マウンテンライダーズ	SUZUKI	`32.18.796
3位	大城 魁之輔	Bells Racing	HONDA	`32.24.785
4位	中島 漱也	YAMALUBE RACING TEAM with レーシングチーム鷹	YAMAHA	`32.31.983
6位	岸 桐我	TEAM　KOH-Z	YAMAHA	`32.45.328
7位	浅井 亮太	bLU cRU フライングドルフィン サイセイ	YAMAHA	`32.54.134

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新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け、今季は全4戦のスケジュールとなった全日本モトクロス選手権。そのシリーズ最終戦となる第6戦関東大会が、埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催された。荒川と入間川に挟まれた、高低差がない河川敷に設けられたコースは、大会直前に大幅な改修が施され、タイトターンとジャンプが中心というスーパークロス風のテイストは残されながらも、よりバトルが展開されやすい仕様に生まれ変わった。またジャンプの数も、これまで以上に増やされた。天候は、各クラスの予選が実施された土曜日が晴れ、決勝が繰り広げられた日曜日は晴れ一時曇りで、路面はドライコンディション。土曜日は晴天ながら風が強く吹いたことから、日曜日は最高気温が12度で日差しも少なめだったが、土曜日と比べて暖かさすら感じられた。

IA1のダンロップ勢では、決勝ヒート1でヤマハファクトリーチームの富田俊樹選手（#317）が2～3周目にかけてトップ争い。しかし逆転できずにいると、この富田選手をホンダのマシンを駆る能塚智寛選手（#555）が4周目にパス。勢いに乗る能塚選手は、6周目にトップへ浮上した。レースが中盤に入っても、能塚選手を先頭とした上位の5台は、1～2秒程度の差しかない接近戦。さらに6番手争いの2台も3秒程度しか離れておらず、その1台はヤマハファクトリーチームの渡辺祐介選手（#110）だった。しかし13周目、3番手の選手が転倒したのをきっかけに集団がばらけ、3番手の富田選手に渡辺選手が肉迫。17周目に渡辺選手が先行した。18周目には、前の周に2番手へ後退した能塚選手が転倒して7番手後退。レースは21周で終了となり、渡辺選手が2位、19周目に順位を落とした富田選手が5位、能塚選手が7位となった。

決勝ヒート2では、ヒート1終盤の転倒で足を負傷した能塚選手が出場をキャンセル。渡辺選手が3番手、富田選手が5番手からのレースとなった。レース序盤、渡辺選手はペースが遅い2番手のライダーをパッシングしようと試みたが、狭いコース幅に苦しめられてなかなかチャンスを得られず、5周目には転倒。これで6番手へ後退した。6周目に2番手が入れ替わり、富田選手も3番手に浮上。翌周以降、富田選手は2秒ほど前を走るライバルをマークしたが、レースが後半に入ったころから少しずつ離されてしまった。転倒の翌周に池谷優太選手（#793）を抜いた渡辺選手は、11周目に4番手のライダーに追いついて翌周にパス。しかしこの段階で、3番手の富田選手は10秒以上先行していた。そしてレース終盤の富田選手と渡辺選手は、いずれも単独走行を続けてゴール。富田選手が3位、渡辺選手が4位となった。

IA-1 ヒート１Result

順位	選手名	チーム	メーカー	タイム
1位	星野 優位	bLU cRU レーシングチーム鷹	YAMAHA	`31.57.170
2位	渡辺 祐介	YAMAHA FACTORY RACING TEAM	YAMAHA	`32.00.727
3位	小方 誠	Team Kawasaki R&D	KAWASAKI	`32.04.510
5位	富田 俊樹	YAMAHA FACTORY RACING TEAM	YAMAHA	`32.08.575
7位	能塚 智寛	Honda Dream Racing HAMMER	YAMAHA	`32.43.573
9位	小林 秀真	SRMマウンテンライダーズ	SUZUKI	`32.45.384

IA-1 ヒート2Result

順位	選手名	チーム	メーカー	タイム
1位	山本 鯨	Honda Dream Racing Bells	HONDA	`31.37.503
2位	小方 誠	Team Kawasaki R&D	KAWASAKI	`31.39.418
3位	富田 俊樹	YAMAHA FACTORY RACING TEAM	YAMAHA	`31.47.903
4位	渡辺 祐介	YAMAHA FACTORY RACING TEAM	YAMAHA	`31.56.355
7位	小林 秀真	SRMマウンテンライダーズ	SUZUKI	`32.23.861
8位	池谷 優太	KTMうず潮レーシング福山	KTM	`32.25.233

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