今大会では、IA2クラスに初めて15分+1周の3ヒート制が導入された。その決勝ヒート1では小川孝平選手(#11)がホールショットを奪ったが、小川選手は1周目前半にクラッシュしてリタイア。代わってIAルーキーの佐竹涼冴選手(#04)がトップに立った。オープニングラップは先頭を守った佐竹選手だったが、2周目以降に後退して3番手を走行。4周目には、その背後に岸桐我選手(#8)と大倉由揮選手(#6)と西條悠人選手(#5)が近づいた。
5周目、岸選手と大倉選手が佐竹選手を抜いて先行。レース終盤にかけ、岸選手と大倉選手は接近戦を繰り広げた。そして最終ラップとなった8周目の後半、大倉選手が岸選手と接触しながらパッシング。これで岸選手は転倒し、大倉選手が3位、岸選手が4位、佐竹選手は8位まで後退して西條選手が5位となった。
決勝ヒート2では、岸選手がホールショット。岸選手は1周目に2番手、2周目に3番手へと後退し、3周目にはその背後に大倉選手が迫った。同じ周、トップ4から大きく遅れた5台による5番手争いの集団では、ヒート1は6位だった中島漱也選手(#10)が先頭に。その後、中島選手は後続を少し引き離した。レース後半、岸選手と大倉選手はトップまで3秒以内の位置をキープしながら周回を重ねた。
レース終盤、岸選手は2番手の選手を2秒弱の差で猛追。その背後には大倉選手が近づき、最終ラップにはヒート1に続いてチームメイト同士のバトルとなった。そしてゴールラインまであとわずかというジャンプで、岸選手が転倒。斜め後方にいた大倉選手が巻き込まれ、両者リタイアとなった。これにより、中島選手が3位に繰り上がってゴールしている。
決勝ヒート2の最終ラップで転倒した岸選手は、残念ながらケガにより決勝ヒート3に出走できず。ホールショットの鴨田翔選手(#17)が1周目を2番手でクリアし、オープニングラップで順位を上げた西條選手が3番手、大倉選手が4番手からさらなる上位進出を狙った。2周目、鴨田選手と西條選手が僅差の2番手争いを展開。3周目には西條選手が一度は前に出たが、ここは鴨田選手がすぐに抜き返した。
4周目、大倉選手が西條選手と鴨田選手を抜いて2番手まで浮上。さらに西條選手も続き、鴨田選手は5番手まで順位を落とした。レースが後半に入った5周目、大倉選手が転倒して4番手に後退。これで西條選手が2番手に浮上したが、翌周に1台の先行を許した。そしてレースは8周でチェッカー。西條選手は3位、大倉選手は4位、序盤に健闘した鴨田選手は7位となった。