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IA-1

両ヒートで優勝争いを演じた能塚智寛選手がヒート2で2位

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2022年の全日本モトクロス選手権は、全7戦のシリーズとして開催。その開幕戦が、昨年と同じく熊本県のHSR九州で実施された。ホンダの熊本製作所に隣接されたこのHSR九州は、オンロードのサーキットなども有するホンダの複合モータースポーツ施設。そのモトクロスコースは、広いコース幅とハイスピードかつダイナミックな構成を特徴としている。
今大会は、昨年秋の全日本で使用されたときから基本的なレイアウトを踏襲しながら、大量の山砂を新たに搬入し、各セクションをリセッティング。サンドを多めに配してスピードダウンを狙った区間もあれば、本来の土壌である黒土がそのまま残されたエリアもあり、路面の切り替えに対する対応もカギとなった。天候は土日とも晴天で、各クラスの決勝が繰り広げられた日曜日の最高気温は25℃。強い日差しで初夏のような雰囲気となった。路面はドライコンディションだが、ホコリの発生を抑えるために大量の散水が施され、とくに黒土区間はスリッピーになる時間帯もあった。

最高峰のIA1では、カワサキファクトリーチームから参戦する能塚智寛選手(#3)や、昨年までと同じくホンダに乗るが今季は完全なプライベーター体制となった小方誠選手(#5)が、ダンロップタイヤを装着してシーズンを戦う。開幕戦の決勝ヒート1では、その小方選手がスタート直後に2番手の好位置を確保。さらに能塚選手が4番手でレースに挑むと、小方選手が5番手に後退する一方で、能塚選手は1周目の2番手まで順位を上げた。
2周目、能塚選手は後続を2秒ほど離しながら、トップの選手に接近。翌周には激しいトップ争いを繰り広げ、何度か順位を入れ替えた後に能塚選手が先頭に立った。ところが4周目、能塚選手は転倒を喫して6番手まで後退。それでも能塚選手は、5周目に小方選手をパスして追い上げを試みたが、6周目にも転倒して12番手まで順位を下げてしまった。これでマシンにもダメージを負った能塚選手は、15周のレースを10位でフィニッシュ。一方で小方選手は、5位でフィニッシュした。

決勝ヒート2では、小方選手がスタート直後に4番手と、再び好位置を確保。能塚選手は混戦の中で追い上げ、この小方選手らをパスしてオープニングラップで2番手まで浮上した。レース序盤、トップのライダーが全力で逃げ切りを図るのに対して、能塚選手も一気にペースを上げて対応。相手のペースが落ちてきたところで近づくと、5周目にこれを抜いて先頭に立った。これにより、トップグループは能塚選手を先頭とした3台に。小方選手はここから10秒近く遅れた4番手となった。
6周目、3番手だったライダーの転倒により、トップ争いはマッチレースに。また小方選手も、後方からライバル選手の猛追を受けた。能塚選手は、後ろからのプレッシャーに耐えていたが、9周目に先行を許してしまい2番手に後退。一方で小方選手は、ベテランらしさを発揮して後ろにチャンスを与えず、逆に相手のミスを誘いだした。そしてレースは、再び15周でチェッカー。能塚選手が2位、小方選手が3位に入って、まずは今季初表彰台登壇を果たした。

IA-1 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 富田 俊樹 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `32.46.627
2位 渡辺 祐介 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `32.50.284
3位 大城 魁之輔 Honda Dream Racing Bells HONDA `32.54.831
5位 小方 誠 TEAM HAMMER HONDA `33.11.801 Dunlop ユーザー
10位 能塚 智寛 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `34.09.922 Dunlop ユーザー
12位 池本 凌汰 KTMうず潮レーシング福山 KTM `34.20.581 Dunlop ユーザー

IA-1 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 富田 俊樹 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `32.55.565
2位 能塚 智寛 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `33.04.941 Dunlop ユーザー
3位 小方 誠 TEAM HAMMER HONDA `33.11.015 Dunlop ユーザー
12位 安原 志 八尾カワサキ with ANNEXCLUB KAWASAKI `34.28.323 Dunlop ユーザー
13位 平山 力 RC弘前&TSFレーシング KAWASAKI `34.31.593 Dunlop ユーザー
14位 池本 凌汰 KTMうず潮レーシング福山 KTM `34.37.447 Dunlop ユーザー


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IA-2

ウィルソン選手&小川選手&中島選手が3ヒートで表彰台独占

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今大会のIA2には3ヒート制が導入され、レース時間はいつもの半分となる15分+1周。そのヒート1では小川孝平選手が(#17)がホールショットを奪い、ヤマハファクトリーチームから全日本に今季フル参戦するオーストラリア出身のジェイ・ウィルソン選手(#16)が2番手で続いた。1周目、ウィルソン選手が早くも先行。小川選手は3番手、鈴村英喜選手(#9)が4番手、IAルーキーの田中淳也選手(#05)が5番手で1周目をクリアした。2周目、2番手のライダーが大きく後退し、小川選手は2番手に浮上。ウィルソン選手は、着実にリードを拡大した。2番手争いは、小川選手が少しずつ後続を引き離し、鈴村選手は3番手をキープ。しかしレースが後半に入った5周目、その背後に中島漱也選手(#5)が迫った。そして6周目に、中島選手が鈴村選手をパス。レースは8周でチェッカーとなり、レースを完全にコントロールしたウィルソン選手が優勝、小川選手が2位、最後に小川選手に迫った中島選手が3位となった。

決勝ヒート2では、再び小川選手がホールショット。しかしウィルソン選手がすぐ先頭に立ち、1周目はウィルソン選手がトップ、小川選手が2番手、鈴村選手が4番手、中島選手が5番手でクリアした。2周目、後続をやや離しながら小川選手がウィルソン選手を猛追。一方で中島選手は、西條悠人選手(#7)を先頭とする6番手争いの集団を置き去りにしながら、4番手の鈴村選手を2秒ほど後方でマークした。4周目まで、小川選手はウィルソン選手から2秒程度の遅れを維持していたが、5周目に小川選手がミスしたことで、ウィルソン選手が単独トップになった。中島選手は4周目に鈴村選手をパスしていて、前を走るライバルとともにラップタイムを落とした小川選手に接近。6周目には、2番手争いが完全に3台となった。そしてラストラップとなった8周目に、中島選手が1台をパス。これによりレースは、再びウィルソン選手が優勝、小川選手が2位、中島選手が3位となった。

決勝ヒート3でも、ウィルソン選手は堅実なスタートから1周目の途中でトップに浮上。今度は中島選手が続いた。2周目になると、小川選手が3番手、鈴村選手が4番手、西條選手が7番手に。3周目には、トップのウィルソン選手から4番手の鈴村選手までが縦に長くなった。ここから、ウィルソン選手が後続をじわじわと引き離し、2番手の中島選手には少しずつ小川選手が接近。5周目に中島選手と小川選手のバトルに発展すると、6周目には小川選手が中島選手を抜いて2番手にポジションアップした。この間に、鈴村選手が中島選手まで2秒ほどのところまで接近。ラストラップには、小川選手と中島選手と鈴村選手による接近戦となった。しかしここは小川選手と中島選手が順位を死守。レースはウィルソン選手が優勝、小川選手が2位、中島選手が3位となった。これにより今大会は、IA2の全決勝レースで表彰台のメンバーと立ち位置が同一となった。西條選手は5位でゴールしている。

IA-2 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `17.46.551 Dunlop ユーザー
2位 小川 孝平 Team ITOMO YAMAHA `17.51.756 Dunlop ユーザー
3位 中島 漱也 bLU cRU  レーシングチーム鷹 YAMAHA `17.53.419 Dunlop ユーザー
5位 鈴村 英喜 TEAM HAMMER HONDA `18.03.950 Dunlop ユーザー
6位 田中 淳也 bLU cLU YSP浜松/BOSS RACING YAMAHA `18.08.688 Dunlop ユーザー
8位 鴨田 翔 BLITZ KAWASAKI `18.18.927 Dunlop ユーザー

IA-2 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `17.56.807 Dunlop ユーザー
2位 小川 孝平 Team ITOMO YAMAHA `17.59.572 Dunlop ユーザー
3位 中島 漱也 bLU cRU  レーシングチーム鷹 YAMAHA `18.00.723 Dunlop ユーザー
4位 鈴村 英喜 TEAM HAMMER HONDA `18.20.609 Dunlop ユーザー
6位 西條 悠人 ピュアテックレーシング KAWASAKI `18.24.268 Dunlop ユーザー
7位 浅井 亮太 bLU cRU フライングドルフィン サイセイ YAMAHA `18.25.225 Dunlop ユーザー

IA-2 ヒート3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `17.54.533 Dunlop ユーザー
2位 小川 孝平 Team ITOMO YAMAHA `17.48.111 Dunlop ユーザー
3位 中島 漱也 bLU cRU  レーシングチーム鷹 YAMAHA `17.49.509 Dunlop ユーザー
4位 鈴村 英喜 TEAM HAMMER HONDA `17.51.458 Dunlop ユーザー
5位 西條 悠人 ピュアテックレーシング KAWASAKI `17.58.571 Dunlop ユーザー
9位 浅井 亮太 bLU cRU フライングドルフィン サイセイ YAMAHA `18.11.953 Dunlop ユーザー


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レディース

久保まな選手が2位、楠本菜月選手が3位で表彰台登壇!

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15分+1周で競われるレディースクラス。今大会は決勝1レースのみが実施された。ホンダ4ストにマシンをスイッチした昨年は、シーズン中盤から調子を上げて2勝をマークした久保まな選手(#3)は、1周目を3番手でクリア。さらに箕浦未夢選手(#10)と楠本菜月選手(#5)が続いた。本田七海選手(#2)は予選で転倒してカラダにダメージを負い、本調子から遠い走りで1周目7番手。2周目、2番手のライダーが転倒したことで久保選手が2番手に浮上し、トップを追った。

しかしレース中盤以降、久保選手はリードを拡大されてしまい、単独走行の2番手に。また、2周目に3番手まで浮上していた楠本選手も、徐々に単独走行化していった。本田選手は3周目に4番手までポジションを上げると、上位勢に離されながらも懸命な走りで、迫る後続からポジションを死守。しかしラスト2周となった7周目に、1台の先行を許した。そして久保選手が2位、楠本選手が3位でチェッカーを受けて表彰台に登壇。本田選手は5位となった。

レディース ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 小野 彩葉 T.E.SPORT HONDA `20.02.162
2位 久保 まな TEAM HAMMER HONDA `20.13.139 Dunlop ユーザー
3位 楠本 菜月 actionracing with alphathree HUSQVARNA `20.17.794 Dunlop ユーザー
5位 本田 七海 bLU cRU TEAM KOH-Z LUTZ with 秀光ビルド YAMAHA `20.47.412 Dunlop ユーザー
7位 木村 綾希 Team Power Band KAWASAKI `21.03.104 Dunlop ユーザー
10位 畑尾 樹璃 TEAM HAMMER HONDA `21.23.774 Dunlop ユーザー