• 天気:曇り一時晴れ
  • 気温:26度
  • 観客:3,000人(2日間)人

IA-1

能塚智寛選手がヒート2で鋭く追い上げ2位

  • 天気:曇り一時晴れ
  • 気温:26度
  • 観客:3,000人(2日間)人
全7戦で競われる2022年の全日本モトクロス選手権シリーズ。前戦から約2ヵ月間のインターバルが終了して、第3戦SUGO大会が宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。ロードコースやカートコースも有する複合モータースポーツ施設の一角にあるインターナショナルモトクロスコースは、丘陵の地形を利用しながらレイアウトされていて、豊富なアップダウンを特徴とする。これまで東北地方のモトクロス拠点となってきた。
各クラスの予選が実施された土曜日の朝にかけて大量の雨が降ったことから、予選日はかなりひどいマディコンディション。このため予選日は、セクションの半分以上をキャンセルした大幅なショートカットコースが使用され、予選落ちがないレディースクラスの予選を日曜日朝にタイムアタック形式で実施するなどの対策が講じられた。土曜日の夜に再び降雨があったことから、日曜日も朝はマディだったが、それでもコースはセクションをすべて使用。午後になると、コンディションはやや回復した。

最高峰のIA1クラスは、前戦に続いて15分+1周の3ヒート制で競われる予定だったが、コンディション悪化によりタイムスケジュールの遅れが予想されることや、ライダーおよびチームの準備が困難になることなどから、30分+1周の2ヒート制に変更された。そのヒート1では、カワサキファクトリーチームから参戦する能塚智寛選手(#3)が、1周目を6番手でクリア。しかしホンダに乗るベテランの小方誠選手(#5)は、オープニングラップの途中で他車に追突された影響で大きく遅れ、1周目23番手と苦しい展開となった。
能塚選手は5周目に5番手へと浮上したが、その後は4番手のライダーとペースが変わらず、6秒前後の差が縮まらずにいた。ところが9周目になって、一気にペースアップ。翌周にひとつ順位を上げた能塚選手は、4位でチェッカーを受けた。小方選手は追い上げが効かず、13位の不本意な順位でゴール。ダンロップ勢では、安原志選手(#10)が11位でゴールしている。

決勝ヒート2では、小方選手が3番手、能塚選手が5番手の好位置からのレースに。2周目、能塚選手は4番手に順位を上げた。この段階で、3番手の小方選手と4番手の能塚選手はいずれも単独走行になりかけ、4周目の段階で小方は2番手のライダーから6秒ほど、能塚は小方から3~4秒ほど遅れていた。しかし、7周目あたりからトップ2台の接近戦が繰り広げられている間に、小方選手と能塚選手が距離を詰めた。
10周目、2番手のライダーまであと2秒に迫っていた小方選手を、後方から迫っていた能塚選手がパス。これで3番手に順位を上げた能塚選手は、勢いそのままに2番手のライダーに迫り、11周目に逆転した。この段階で、トップは約3秒先行。レースは13周でチェッカーとなり、トップに迫る前に時間切れとなった能塚選手は2位を獲得した。小方選手はラスト数周でペースを落として4位。安原選手は10位でチェッカーを受けた。

IA-1 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 富田 俊樹 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `27.36.100
2位 渡辺 祐介 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `27.38.237
3位 大城 魁之輔 Honda Dream Racing Bells HONDA `27.41.783
4位 能塚 智寛 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `27.50.043 Dunlop ユーザー
11位 安原 志 八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `28.53.684 Dunlop ユーザー
12位 平山 力 RC弘前&TSFレーシング KAWASAKI `29.04.658 Dunlop ユーザー

IA-1 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 大城 魁之輔 Honda Dream Racing Bells HONDA `27.35.094
2位 能塚 智寛 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `27.39.359 Dunlop ユーザー
3位 富田 俊樹 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `27.45.486
4位 小方 誠 TEAM HAMMER HONDA `27.54.560 Dunlop ユーザー
10位 安原 志 八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `28.40.733 Dunlop ユーザー
14位 平山 力 RC弘前&TSFレーシング KAWASAKI `29.16.411 Dunlop ユーザー


  • 天気:曇り一時晴れ
  • 気温:26度
  • 観客:3,000人(2日間)人

IA-2

ジェイ・ウィルソン選手はいまだ無敗の7勝

  • 天気:曇り一時晴れ
  • 気温:26度
  • 観客:3,000人(2日間)人
4スト250ccマシン中心ながら2スト125ccマシンでもエントリーできる、若手中心のIA2クラス。今大会は前戦に続いて決勝2ヒート制で、レース時間は5分短縮の25分+1周に設定された。ヒート1でホールショットを奪ったのは、開幕からここまで全勝を挙げている、ヤマハファクトリーチームから全日本にフル参戦するジェイ・ウィルソン選手(#16)。オープニングラップだけで3秒以上のリードを奪った。ダンロップ勢では、西條悠人選手(#7)が1周目3番手、神田橋瞭選手(#20)が4番手で1周目をクリア。2周目以降、ウィルソン選手はリードを拡大していった。
5周目、前を走っていたライダーの転倒により西條選手が2番手に順位アップ。この段階で、ウィルソン選手のリードは10秒以上に拡大していた。翌周、西條選手が大幅にペースを上げ、ウィルソン選手と西條選手の差は8秒以下に。さらに翌周以降も西條選手のほうが速く、8周目には両者の差が6秒以内となった。しかし10周目に西條選手がミスしてウィルソン選手のリードが拡大。そのままウィルソン選手が優勝、西條選手が2位となった。神田橋選手は6位に入賞している。

決勝ヒート2では、それまで好んでいたアウト側ではなく一番イン側のグリッドから飛び出したウィルソン選手が、4番手のポジションからレースをスタート。西條選手は6番手の好位置にいたが、1周目にミスして大きく遅れた。オープニングラップを3番手でクリアしたウィルソン選手は、2周目に2番手へとポジションアップ。3周目、ウィルソン選手は低速コーナーで転倒を喫したが、何事もなかったかのようにすぐレース復帰すると、翌周にはトップに浮上した。
7周目の段階で約7秒にまでリードを拡大したウィルソン選手は、その後は後続との距離を保つかのような走り。そのまま余裕のトップチェッカーを受けて、開幕からここまで3大会7ヒート連続優勝を達成した。このレースでは、前戦を練習中のケガにより欠場した中島漱也選手(#5)が、1周目9番手から鋭い追い上げを披露。中島選手は、2周目に7番手、3周目に5番手まで順位を上げると、その後は2~3秒前を走るライバルを必死に追い、9周目にはついに逆転。表彰台圏内には一歩届かなかったが、4位入賞を果たした。

IA-2 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `28.58.570 Dunlop ユーザー
2位 西條 悠人 ピュアテックレーシング KAWASAKI `29.09.178 Dunlop ユーザー
3位 柳瀬 大河 Bells Racing HONDA `29.18.432
6位 神田橋 瞭 TEAM 輪生館 KAWASAKI `29.31.023 Dunlop ユーザー
7位 小川 孝平 Team ITOMO YAMAHA `30.17.645 Dunlop ユーザー
9位 浅井 亮太 bLU cRU フライングドルフィン サイセイ YAMAHA `30.21.700 Dunlop ユーザー

IA-2 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `28.11.291 Dunlop ユーザー
2位 鳥谷部 晃太 bLU cRU TEAM エムFACTORY by NCXX YAMAHA `28.17.065 Dunlop ユーザー
3位 柳瀬 大河 Bells Racing HONDA `28.21.099
4位 中島 漱也 bLU cRU  レーシングチーム鷹 YAMAHA `28.25.984 Dunlop ユーザー
7位 小川 孝平 Team ITOMO YAMAHA `28.54.739 Dunlop ユーザー
8位 浅井 亮太 bLU cRU フライングドルフィン サイセイ YAMAHA `28.56.696 Dunlop ユーザー


  • 天気:曇り一時晴れ
  • 気温:26度
  • 観客:3,000人(2日間)人

レディース

本田七海選手が今季初優勝、久保まな選手が3位!

  • 天気:曇り一時晴れ
  • 気温:26度
  • 観客:3,000人(2日間)人
コースはショートカットされ、10分+1周に短縮されたレディースクラスの決勝レースで、ホールショットを奪ったのは畑尾樹璃選手(#27)。そのまま1周目をトップでクリアした。2周目、本田七海選手(#2)が久保まな選手(#3)らを抜いて3番手。3周目には、畑尾選手から久保選手までの4台がトップグループを形成したが、久保選手は4周目にややペースを乱して集団から遅れた。そして5周目、畑尾選手は1台の先行を許した。

2番手に後退した畑尾選手の背後には、本田選手が接近。8周目に本田選手が先行した。勢いに乗る本田選手は翌周にライバルをパスしてトップに立ち、畑尾選手は転倒して4番手に順位を下げた。迎えたラストラップの10周目、本田選手はライバルに抜かれて再び2番手。そのままの順位でチェッカーを受けた。しかしレース後、トップの選手に黄旗無視の裁定。これにより本田選手が今季初優勝、久保選手が3位、畑尾選手が4位となった。

レディース ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 本田 七海 bLU cRU TEAM KOH-Z LUTZ with 秀光ビルド YAMAHA `11.20.418 Dunlop ユーザー
2位 小野 彩葉 T.E.SPORT HONDA `11.19.804
3位 久保 まな TEAM HAMMER HONDA `11.32.257 Dunlop ユーザー
4位 畑尾 樹璃 TEAM HAMMER HONDA `11.44.424 Dunlop ユーザー
10位 楠本 菜月 actionracing with alphathree HUSQVARNA `12.16.372 Dunlop ユーザー
15位 穂苅 愛香 TOMOレーシング YAMAHA `11.45.805 Dunlop ユーザー