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IA-1
ジェイ・ウィルソン選手が開幕戦から負けなしの13連勝をマーク
2023 年の全日本モトクロス選手権シリーズ第5戦北海道大会が、新千歳空港から至近距離にある新千歳モーターランドのダート・モトクロスコースで開催された。北海道では10年ぶりの全日本モトクロス開催となった今大会は、IA1クラスとIA2クラスのみ実施。予選と決勝をすべて日曜日に実施するワンデー大会となった。コースは火山灰が堆積したサンド質の路面と、広大な敷地を使ったハイスピードかつダイナミックなレイアウトが特徴。アップダウンは少なめながら土地の起伏を活かした構成で、ビッグジャンプも複数備える。決勝はIA1とIA2ともに2ヒート制で、レース時間はヒート1が25分+1周で、ヒート2はより短い15分+1周。天候は曇り時々雨だったが、降雨量は少なく路面はドライコンディションだった。
全日本最高峰となるIA1クラスのダンロップ勢では、第2戦での負傷により欠場が続いていたカワサキファクトリーチームの能塚智寛選手(#2)とホンダを駆る小方誠選手(#5)が、今大会から戦列復帰。一方、ヤマハファクトリーチームの町田旺郷選手(#16)が、前戦でのケガにより今大会を欠場した。決勝ヒート1では、町田選手と同じヤマハファクトリーチームから参戦するジェイ・ウィルソン選手(#27)がホールショット。能塚選手が1周目にパスしたが、すぐにウィルソン選手が抜き返した。2周目、ウィルソン選手は転倒により5番手後退。それでも、5周目には再び能塚選手を抜いてトップに立った。能塚選手は7周目に転倒リタイア。レース中盤以降、ウィルソン選手は後続と5秒前後の差を保ちつつコントロールし、15周のレースでトップチェッカーを受けた。復帰レースとなった小方選手は、しぶとく走り切って6位となった。
決勝ヒート2でも、ホールショットを奪ったのはウィルソン選手。これに小方選手が続き、さらに能塚選手が4番手、ホンダのマシンを駆る池本凌汰選手(#15)が6番手の好位置から、15分+1周の短いレースに臨んだ。レース序盤、ウィルソン選手はじわじわと後続を引き離し、4周目の段階で約4秒のアドバンテージを築いた。5周目、小方選手が1台の先行を許して3番手に後退。能塚選手も同じくひとつ順位を下げ、5番手となった。レース後半、ウィルソン選手は2番手のライダーにギャップを縮められたが、7周目に約2.5秒差まで迫られると、翌周にラップタイムで1秒ほどペースアップ。10周目の最終ラップにかけて再びリードを拡大したウィルソン選手が、再び勝利を収めた。小方選手は、8周目にもひとつポジションダウンして4位。能塚選手は6位、池本選手が能塚選手に最後は僅差で迫る7位となった。
IA-1 ヒート1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | ジェイ・ウィルソン | YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM | YAMAHA | `27.11.986 | |
2位 | 富田 俊樹 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | `27.17.505 | |
3位 | 内田 篤基 | Yogibo マウンテンライダーズ | KAWASAKI | `27.20.994 | |
6位 | 小方 誠 | TEAM HAMMER | HONDA | `27.42.358 | |
8位 | 池本 凌汰 | うず潮レーシング福山 | HONDA | `27.51.050 | |
9位 | 安原 志 | 八尾カワサキ with ANNEX CLUB | KAWASAKI | `28.10.810 |
IA-1 ヒート2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | ジェイ・ウィルソン | YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM | YAMAHA | `18.15.962 | |
2位 | 大倉 由揮 | Honda Dream Racing Bells | HONDA | `18.20.449 | |
3位 | 富田 俊樹 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | `18.28.187 | |
4位 | 小方 誠 | TEAM HAMMER | HONDA | `18.31.064 | |
6位 | 能塚 智寛 | Team Kawasaki R&D | KAWASAKI | `18.47.232 | |
7位 | 池本 凌汰 | うず潮レーシング福山 | HONDA | `18.47.335 |