• 天気:曇り時々雨
  • 気温:28度
  • 観客:595人

IA-1

ジェイ・ウィルソン選手が開幕戦から負けなしの13連勝をマーク

  • 天気:曇り時々雨
  • 気温:28度
  • 観客:595人

2023 年の全日本モトクロス選手権シリーズ第5戦北海道大会が、新千歳空港から至近距離にある新千歳モーターランドのダート・モトクロスコースで開催された。北海道では10年ぶりの全日本モトクロス開催となった今大会は、IA1クラスとIA2クラスのみ実施。予選と決勝をすべて日曜日に実施するワンデー大会となった。コースは火山灰が堆積したサンド質の路面と、広大な敷地を使ったハイスピードかつダイナミックなレイアウトが特徴。アップダウンは少なめながら土地の起伏を活かした構成で、ビッグジャンプも複数備える。決勝はIA1とIA2ともに2ヒート制で、レース時間はヒート1が25分+1周で、ヒート2はより短い15分+1周。天候は曇り時々雨だったが、降雨量は少なく路面はドライコンディションだった。

全日本最高峰となるIA1クラスのダンロップ勢では、第2戦での負傷により欠場が続いていたカワサキファクトリーチームの能塚智寛選手(#2)とホンダを駆る小方誠選手(#5)が、今大会から戦列復帰。一方、ヤマハファクトリーチームの町田旺郷選手(#16)が、前戦でのケガにより今大会を欠場した。決勝ヒート1では、町田選手と同じヤマハファクトリーチームから参戦するジェイ・ウィルソン選手(#27)がホールショット。能塚選手が1周目にパスしたが、すぐにウィルソン選手が抜き返した。2周目、ウィルソン選手は転倒により5番手後退。それでも、5周目には再び能塚選手を抜いてトップに立った。能塚選手は7周目に転倒リタイア。レース中盤以降、ウィルソン選手は後続と5秒前後の差を保ちつつコントロールし、15周のレースでトップチェッカーを受けた。復帰レースとなった小方選手は、しぶとく走り切って6位となった。

決勝ヒート2でも、ホールショットを奪ったのはウィルソン選手。これに小方選手が続き、さらに能塚選手が4番手、ホンダのマシンを駆る池本凌汰選手(#15)が6番手の好位置から、15分+1周の短いレースに臨んだ。レース序盤、ウィルソン選手はじわじわと後続を引き離し、4周目の段階で約4秒のアドバンテージを築いた。5周目、小方選手が1台の先行を許して3番手に後退。能塚選手も同じくひとつ順位を下げ、5番手となった。レース後半、ウィルソン選手は2番手のライダーにギャップを縮められたが、7周目に約2.5秒差まで迫られると、翌周にラップタイムで1秒ほどペースアップ。10周目の最終ラップにかけて再びリードを拡大したウィルソン選手が、再び勝利を収めた。小方選手は、8周目にもひとつポジションダウンして4位。能塚選手は6位、池本選手が能塚選手に最後は僅差で迫る7位となった。


IA-1 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM YAMAHA `27.11.986 Dunlop ユーザー
2位 富田 俊樹 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `27.17.505
3位 内田 篤基 Yogibo マウンテンライダーズ KAWASAKI `27.20.994
6位 小方 誠 TEAM HAMMER HONDA `27.42.358 Dunlop ユーザー
8位 池本 凌汰 うず潮レーシング福山 HONDA `27.51.050 Dunlop ユーザー
9位 安原 志 八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `28.10.810 Dunlop ユーザー

IA-1 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM YAMAHA `18.15.962 Dunlop ユーザー
2位 大倉 由揮 Honda Dream Racing Bells HONDA `18.20.449
3位 富田 俊樹 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `18.28.187
4位 小方 誠 TEAM HAMMER HONDA `18.31.064 Dunlop ユーザー
6位 能塚 智寛 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `18.47.232 Dunlop ユーザー
7位 池本 凌汰 うず潮レーシング福山 HONDA `18.47.335 Dunlop ユーザー


  • 天気:曇り時々雨
  • 気温:28度
  • 観客:595人

IA-2

ビクトル・アロンソ選手がヒート1で優勝、出遅れたヒート2も2位

  • 天気:曇り時々雨
  • 気温:28度
  • 観客:595人

IA2クラスのダンロップ勢では、前戦終了時点でランキング4番手につけていた中島漱也選手(#4)が、練習中のケガにより今大会を欠場した。25分+1周で競われた決勝ヒート1では、活躍が期待された浅井亮太選手(#2)や西條悠人選手(#8)、田中淳也選手(#17)らが1周目に転倒。一方、ランキングトップのビクトル・アロンソ選手(#58)はやや出遅れたものの、するすると順位を上げて1周目をトップでクリアした。2周目以降、アロンソ選手はリードを拡大。3周目には早くも6~7秒のアドバンテージを築いた。結局、アロンソ選手はレース終盤まで独走状態を継続。そのまま15周目終了時点でトップチェッカーを受けた。そのだいぶ後方では、スポット参戦した大ベテランの勝谷武史選手(#26)が、2番手に肉迫する熱い走りを披露。終盤にひとつ順位を下げたが、勝谷選手は4位に入賞した。勝谷選手からは大きく遅れたが、粘りの走りを続けた鴨田翔選手(#9)が5位を獲得している。

15分+1周の超スプリントレースとなった決勝ヒート2では、鴨田選手がホールショット。ひとつ順位を下げたが、鴨田選手はオープニングラップを2番手でクリアした。アロンソ選手は、スタート直後に10番手あたりと出遅れ、1周目を5番手でクリア。2周目に3番手まで浮上すると、4周目に鴨田選手をパスして2番手に浮上した。しかしこの段階で、トップの選手は約10秒も先行。1周につき1秒程度のペースで前とのギャップを削るアロンソ選手だったが、レースは10周でチェッカーとなり、アロンソ選手は2位となった。鴨田選手は、アロンソ選手に抜かれてからは前後に10秒近い差がある単独走行となり、そのまま3位でフィニッシュ。昨年第2戦以来となる、全日本IA昇格後2度目の表彰台登壇を果たした。鴨田選手から大きく離された4位には浅井選手が入賞。この浅井選手にレース終盤で迫った西條選手は転倒により後退し、これで順位を上げた勝谷選手が6位となった。


IA-2 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ビクトル・アロンソ Auto Brothers YAMAHA `28.08.017 Dunlop ユーザー
2位 柳瀬 大河 Bells Racing HONDA `28.13.808
3位 横澤 拓夢 TKM motor sports いわて HONDA `28.16.750
4位 勝谷 武史   KAWASAKI `28.24.815 Dunlop ユーザー
5位 鴨田 翔 Kawasaki PLAZA 東大阪 KAWASAKI `28.44.442 Dunlop ユーザー
7位 鈴村 英喜 TEAM HAMMER HONDA `28.58.152 Dunlop ユーザー

IA-2 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 横澤 拓夢 TKM motor sports いわて HONDA `18.17.331
2位 ビクトル・アロンソ Auto Brothers YAMAHA `18.20.800 Dunlop ユーザー
3位 鴨田 翔 Kawasaki PLAZA 東大阪 KAWASAKI `18.52.475
4位 浅井 亮太 bLU cRU フライングドルフィン サイセイ YAMAHA `18.58.786 Dunlop ユーザー
6位 勝谷 武史   KAWASAKI `19.03.107 Dunlop ユーザー
7位 田中 淳也 YSP浜松BOSS RACING YAMAHA `19.04.301 Dunlop ユーザー