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- 観客:2,050名(2日間)人
IA-1
ジェイ・ウィルソン選手が15連勝、能塚智寛選手が両ヒート表彰台
2023 年の全日本モトクロス選手権シリーズ第6戦近畿大会が、三重との県境に近い奈良県の名阪スポーツランドで開催された。サンド質の路面を特徴とするコースは、山の斜面にレイアウトされており、コース幅が狭くテクニカルな設計。基本的なレイアウトは昨年同様で、細部のセッティングのみ変更された。金曜日の降雨により、土曜日は路面が水分を多く含んだ柔らかい状態でスタート。しかしすぐにコンディションは回復し、日曜日の走行に向けて入念な散水作業が施された。決勝日の午前中は曇りで、昼前後は雨。しかし午後に雨が止むと青空が顔をのぞかせ、結果的には最初から最後までベストな路面コンディションが維持された。全日本最高峰となるIA1クラスのダンロップ勢では、ホンダを駆る小方誠選手(#5)やヤマハファクトリーチームの町田旺郷選手(#16)が、ケガにより今大会を欠場した。
IA1決勝ヒート1では、夏休み期間に米国AMAプロモトクロス選手権にスポット参戦したヤマハファクトリーチームのジェイ・ウィルソン選手(#27)が、ホールショットを奪った。カワサキファクトリーチームの能塚智寛選手(#2)が、1周目に2台をパスして2番手。レース序盤、ウィルソン選手と能塚選手は、それぞれ後続とのギャップを少しずつ拡大した。後方では、カワサキのマシンを駆る安原志選手(#16)が、9周目にヤマハのファクトリーマシンを抜いて5番手となった。レースが後半に入ると能塚選手のペースが落ち、15周目には3番手後退。翌周、安原選手は転倒により大きく順位を下げた。そしてレースは20周でチェッカー。米国で負傷した足首の影響を感じさせない走りでウィルソン選手が独走優勝を決め、能塚選手が3位で表彰台に立った。安原選手は11位となった。
決勝ヒート2でも、ホールショットを奪ったのはウィルソン選手。今度はスタート直後から、能塚選手が2番手で追った。しかしウィルソン選手は、オープニングラップだけで3秒近いアドバンテージを確保。2周目は能塚選手がウィルソン選手と互角のラップタイムをマークしたが、3~4周目はウィルソン選手が1秒ほど速いタイムで周回し、これでウィルソン選手のリードは5秒ほどに拡大した。この段階で、能塚選手は3番手以下を8~9秒離していた。また4周目には、安原選手がライバルを抜いて5番手に順位を上げた。レース中盤、単独走行となったトップのウィルソン選手と2番手の能塚選手は、それぞれ淡々と周回を重ねてポジションキープ。レースは再び20周でチェッカーとなり、ウィルソン選手が開幕からの連勝記録を15勝に更新し、能塚選手が2位、安原選手は5位となった。
IA-1 ヒート1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | ジェイ・ウィルソン | YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM | YAMAHA | `32.41.432 | |
2位 | 大城 魁之輔 | Honda Dream Racing Bells | HONDA | `32.52.477 | |
3位 | 能塚 智寛 | Team Kawasaki R&D | KAWASAKI | `32.59.353 | |
10位 | 池本 凌汰 | うず潮レーシング福山 | HONDA | `33.55.213 | |
11位 | 安原 志 | 八尾カワサキ with ANNEX CLUB | KAWASAKI | `34.05.481 | |
13位 | 小川 孝平 | bLU cRU TEAM ITOMO | YAMAHA | `33.38.404 |
IA-1 ヒート2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | ジェイ・ウィルソン | YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM | YAMAHA | `33.20.578 | |
2位 | 能塚 智寛 | Team Kawasaki R&D | KAWASAKI | `33.29.656 | |
3位 | 富田 俊樹 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | `33.35.264 | |
5位 | 安原 志 | 八尾カワサキ with ANNEX CLUB | KAWASAKI | `34.03.013 | |
11位 | 池本 凌汰 | うず潮レーシング福山 | HONDA | `34.44.985 | |
12位 | 池谷 優太 | TEAM HAMMER | HONDA | `34.56.077 |