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IA-1

ジェイ・ウィルソン選手が初黒星を喫するも2勝をマーク

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2023 年の全日本モトクロス選手権は、全9戦(レディースクラスとIBオープンクラスは全7戦)のスケジュール。その第8埼玉トヨペットCUP戦が、今季第2戦の舞台にもなった埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催された。荒川と入間川の間に位置する河川敷に設けられたコースは、タイトターンとジャンプが多いスーパークロス風のレイアウトを特徴としてきたが、昨秋の改修でコース幅が広めでややハイスピードな区間が増えた。土曜日の朝に一時的な豪雨があり、この影響で路面はマディ化。ただし土曜日昼ごろから天候が一気に回復し、日曜日も朝に雨が降ったものの、降雨量が少なめだったことから、決勝日の路面は午前中がやや多め、午後は適度に水分を含んだ状態となった。

全日本最高峰のIA1クラスには、元AMAトップライダーのトレイ・カナード選手(#41)が、ホンダ電動モトクロッサーのプロトタイプを駆りスポット参戦。カワサキファクトリーチームの能塚智寛選手(#2)は、土曜日の練習走行で腕を負傷してその後の出走をキャンセルした。IA1の決勝レースは、15分+1周の3ヒート制。そのヒート1では、前戦でシリーズタイトル獲得を決めたヤマハファクトリーチームのジェイ・ウィルソン選手(#27)が、ホールショットを奪った。これに続いたのはカナード選手。4周目に3番手のライダーがミスで遅れ、トップ争いはウィルソン選手とカナード選手のマッチレースとなった。レース終盤まで、ウィルソン選手を2~3秒差でカナード選手が追う展開が続いたが、ラスト2周となった10周目からカナード選手がペースダウン。これによりウィルソン選手が優勝、カナード選手が2位となった。

決勝ヒート2では、カナード選手がホールショット。ウィルソン選手がスタート直後から積極的に順位を上げて2番手に浮上すると、2周目に入ってすぐのコーナーでカナード選手のインを突いた。ところがここで両者が接触。カナード選手のみ転倒し、マシン同士が絡まった。この際にマシンが破損したカナード選手はリタイア。ウィルソン選手は15番手で復帰した。これにより、ホンダのマシンを駆る小方誠選手(#5)が3番手に浮上。レース中盤、小方選手は後続をやや引き離し、2~3秒先行する2番手を追ったが、7周目からペースが落ち、8周目には猛烈な勢いで追い上げてきたウィルソン選手が逆転した。勢いを保ったウィルソン選手は、トップ2に接近。しかし勝負に持ち込む前に、レースは11周でチェッカーとなり、ウィルソン選手が3位、小方選手が4位。今季初めて、ウィルソン選手が勝利を逃した。

決勝ヒート3では、再びカナード選手がホールショット。これにウィルソン選手が続いた。1周目、ウィルソン選手はヒート1の教訓を生かして、慎重にカナード選手をマーク。すると2周目の前半で、カナード選手が単独転倒を喫した。この際にカナード選手のマシンに不具合が発生。再びリタイアを余儀なくされた。これでトップに立ったウィルソン選手は、2番手のライダーに約3秒差でマークされ続けながらもトップを快走。また、ヒート2でも好調をアピールした小方選手は、トップ集団には離され後続のライダーに肉迫された状態ながら、4番手をキープした。終盤になっても、ウィルソン選手は後続を寄せつけることなくトップを快走。レースは10周でチェッカーとなり、ウィルソン選手が勝利を収めた。小方選手は、粘る後続のライダーを最後まで抑えて4位フィニッシュ。3ヒート総合成績ではウィルソン選手がトップ、小方選手が5位となった。


IA-1 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM YAMAHA `18.02.288 Dunlop ユーザー
2位 トレイ・カナード Team HRC HONDA `18.22.891 Dunlop ユーザー
3位 内田 篤基 Yogibo マウンテンライダーズ KAWASAKI `18.26.069
7位 安原 志 八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `18.42.391 Dunlop ユーザー
9位 小方 誠 TEAM HAMMER HONDA `18.46.645 Dunlop ユーザー
11位 池谷 優太 TEAM HAMMER HONDA `19.06.823 Dunlop ユーザー

IA-1 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 星野 優位 レーシングチーム鷹 / STAR Racing 166 YAMAHA `18.16.575
2位 大倉 由揮 Honda Dream Racing Bells HONDA `18.18.891
3位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM YAMAHA `18.20.116 Dunlop ユーザー
4位 小方 誠 TEAM HAMMER HONDA `18.36.671 Dunlop ユーザー
10位 安原 志 八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `18.55.142 Dunlop ユーザー
11位 池谷 優太 TEAM HAMMER HONDA `18.58.186 Dunlop ユーザー

IA-1 ヒート3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM YAMAHA `16.42.416 Dunlop ユーザー
2位 大倉 由揮 Honda Dream Racing Bells HONDA `16.45.712
3位 内田 篤基 Yogibo マウンテンライダーズ KAWASAKI `16.50.099
4位 小方 誠 TEAM HAMMER HONDA `16.56.007 Dunlop ユーザー
9位 池谷 優太 TEAM HAMMER HONDA `17.15.193 Dunlop ユーザー
10位 安原 志 八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `17.21.145 Dunlop ユーザー


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IA-2

ヒート2では鈴村英喜選手がIA8年目で初勝利

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IA2クラスも、IA1と同じく決勝は15分+1周の3ヒートが設定された。決勝ヒート1では、ランキングトップで今大会を迎えたビクトル・アロンソ選手(#58)が、1周目3番手の好位置を確保。さらに鴨田翔選手(#9)が4番手で続いた。3周目にはアロンソ選手が2番手、4周目には鴨田選手が3番手に浮上。そして5周目、アロンソ選手がトップに立った。翌周には、アロンソ選手を追って鴨田選手も2番手に順位を上げたが、7周目に鴨田選手は3番手後退。これ以降、アロンソ選手から鴨田選手までの3台が、1~2秒間隔で連なった。残り2周となった10周目、2番手のライダーがトラブルによりペースダウン。これリードを拡大したアロンソ選手が勝利を収めた。鴨田選手は僅差で逆転には至らず3位となった。

決勝ヒート2では、鈴村英喜選手(#7)がホールショット。鴨田選手とアロンソ選手が続くと、アロンソ選手が鈴村選手に次ぐ2番手に浮上して1周目をクリアした。2周目には、鈴村選手を抜いてアロンソ選手がトップ。鈴村選手と鴨田選手は、2~3周目に順位を落としたが、4周目には鈴村選手が2番手、鴨田選手が3番手に返り咲いた。この段階で、トップのアロンソ選手は約4秒のリード。レース中盤、鈴村選手と鴨田選手は僅差の2番手争いを展開した。しかしここは鈴村選手が順位キープ。そしてアロンソ選手が後続を寄せつけず、10周目にトップチェッカーを受けるかに思われた。ところがここで、アロンソ選手のマシンがトラブルでストップ。これにより鈴村選手が優勝、鴨田選手が2位、前の数台を僅差で追っていた中島漱也選手(#4)が4位となった。

決勝ヒート3では、鴨田選手がホールショット。しかしすぐに3番手へと順位を落とし、これに鈴村選手が続いた。2周目、鈴村選手は6番手に後退し、代わりに中島選手が4番手。さらに翌周には、アロンソ選手が鈴村選手ら2台を抜いて5番手まで順位を上げた。4周目、中島選手はミスにより8番手までポジションダウン。これで鴨田選手が3番手、アロンソ選手が4番手となった。この段階で、上位勢はそれぞれ前後に間隔が開いた状態だったが、ここからアロンソ選手が追い上げ、7周目には鴨田選手とアロンソ選手が接近戦に。翌周、アロンソ選手が先行した。なおも追い上げを続けるアロンソ選手は、2番手を走るライダーとの距離を詰め、最終ラップとなった11周目に逆転成功。アロンソ選手が2位、鴨田選手が4位となった。


IA-2 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ビクトル・アロンソ Auto Brothers YAMAHA `18.12.615 Dunlop ユーザー
2位 ブライアン・スー Team YAMAMOTO HONDA `18.18.641
3位 鴨田 翔 Kawasaki PLAZA 東大阪 KAWASAKI `18.19.686 Dunlop ユーザー
6位 中島 漱也 bLU cRU  レーシングチーム鷹 YAMAHA `18.26.878 Dunlop ユーザー
9位 鈴村 英喜 TEAM HAMMER HONDA `18.45.103 Dunlop ユーザー
11位 神田橋 瞭 Team GANZ KAWASAKI `18.56.936 Dunlop ユーザー

IA-2 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 鈴村 英喜 TEAM HAMMER HONDA `16.47.764 Dunlop ユーザー
2位 鴨田 翔 Kawasaki PLAZA 東大阪 KAWASAKI `16.48.827 Dunlop ユーザー
3位 ブライアン・スー Team YAMAMOTO HONDA `16.49.851
4位 中島 漱也 bLU cRU  レーシングチーム鷹 YAMAHA `16.52.657 Dunlop ユーザー
8位 西條 悠人 ピュアテックレーシング KAWASAKI `17.08.271 Dunlop ユーザー
13位 神田橋 瞭 Team GANZ KAWASAKI `17.30.709 Dunlop ユーザー

IA-2 ヒート3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ブライアン・スー Team YAMAMOTO HONDA `18.10.515 Dunlop ユーザー
2位 ビクトル・アロンソ Auto Brothers YAMAHA `18.20.883 Dunlop ユーザー
3位 横澤 拓夢 TKM motor sports いわて HONDA `18.21.098
4位 鴨田 翔 Kawasaki PLAZA 東大阪 KAWASAKI `18.34.032 Dunlop ユーザー
7位 中島 漱也 bLU cRU  レーシングチーム鷹 YAMAHA `18.52.969 Dunlop ユーザー
8位 神田橋 瞭 Team GANZ KAWASAKI `18.55.923 Dunlop ユーザー


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レディース

転倒者続出のレースで穂苅愛香が選手4位

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15分+1周で競われたレディースクラスの決勝は、スタート直後に瀬尾柚姫選手(#8)が2番手、箕浦未夢選手(#9)が3番手の好位置を確保。瀬尾選手は2番手、箕浦選手を抜いた穂苅愛香選手(#12)が3番手、箕浦選手が4番手で1周目をクリアした。2周目、瀬尾選手は3番手に後退したところで転倒し、8番手までポジションダウン。箕浦選手と穂苅選手は僅差の3番手争いを繰り広げた。
5周目、箕浦選手を追っていた穂苅選手は1台の先行を許して5番手に後退すると、その後は少しずつ遅れて単独走行に。ラスト2周となった8周目、激しい3番手争いで他車と接触した箕浦選手がクラッシュし、大きく後退した。ラストラップには、5番手のライダーに迫った瀬尾選手がエンストを喫してポジションダウン。これにより穂苅選手が4位、瀬尾選手が10位、箕浦選手が15位となった。


レディースResult

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 川井 麻央 T.E.SPORT HONDA `17.01.832
2位 本田 七海 bLU cRU TEAM KOH-Z LUTZ with 秀光ビルド YAMAHA `17.20.168
3位 川上 真花 bLU cRU YSP大阪箕面 YAMAHA `17.48.627
4位 穂苅 愛香 TOMOレーシング&美蔵 YAMAHA `18.02.439 Dunlop ユーザー
10位 瀬尾 柚姫 TEAM HAMMER HONDA `18.41.797 Dunlop ユーザー
11位 ペレーラ 瞳美 motoline GASGAS `18.42.569 Dunlop ユーザー