• 天気:曇り時々雨
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IA-1

ヒート2ではダンロップ勢が優勝から4位までを独占

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2024年の全日本モトクロス選手権シリーズ第2戦は、熊本県のHSR九州で開催された。本来は同じ週末の土日を使用して実施予定だったこの大会は、第3戦中国大会の中止に伴う措置として、土曜日に予選と決勝をすべて詰め込んだワンデースケジュールに変更。日曜日にも同様のフォーマットで第3戦を実施する、ダブルヘッダー方式とされた。
ホンダの熊本製作所に併設されたコースは、アップダウンがほとんどないエリアに設けられ、ハイスピードかつダイナミックなレイアウトを特徴としてきたが、今大会に向けた仕様変更によりコース幅は以前よりやや狭くなり、路面はフラットな印象。本来は阿蘇の火山灰に由来する黒土の土壌で、長年のメンテナンスにより山砂もやや混ざる。
天候は曇り時々雨で、最高気温は20℃。昼ごろからは雨が降り、一時的にやや強くなったが、路面が一気にマディとなるほどではなく、午後は固い路面が濡れてスリッピーになったが、比較的ドライに近いコンディションだった。

全日本最高峰のIA1クラスは、公式予選を兼ねた15分間のタイムアタック予選、30分+1周の決勝ヒート1、15分+1周の決勝ヒート2を実施。渡辺祐介選手(#12)が練習中のケガにより今大会を欠場した。
決勝ヒート1では、ホンダに乗る横山遥希選手(#41)がホールショット。今季もヤマハファクトリーチームから参戦する昨年度覇者のジェイ・ウィルソン選手(#1)が3番手、ガスガスに乗る昨年度IA2王者のビクトル・アロンソ選手(#33)が4番手で1周目をクリアした。カワサキファクトリーチームの能塚智寛選手(#7)は、2周目に6番手となったが、マシントラブルでピットインして周回遅れに。レース序盤、横山選手とウィルソン選手とアロンソ選手を含む4台が、後続を大きく離してトップグループを形成した。
7周目、ウィルソン選手が横山選手を抜いてトップに浮上。アロンソ選手はマシントラブルでリタイアとなり、もう1台いたライバルは転倒で後退した。これでマッチレースとなったトップ争いは、横山選手がウィルソン選手を1~2秒差でマークしていたが、13周目に転倒して遅れた。そしてレースは17周で終了。ウィルソン選手が勝利し、横山選手が2位となった。

15分+1周の決勝ヒート2は、アロンソ選手がホールショット。これにウィルソン選手が激しく迫った。1周目、横山選手はライバルと激しい3番手争い。この間にトップ2台に少し離され、オープニングラップはアロンソ選手とウィルソン選手が僅差のトップ争いを繰り広げ、横山選手が3秒ほど遅れた3番手でクリアした。2周目、ウィルソン選手がアロンソ選手を抜いてトップに浮上。3周目、能塚選手が4番手に順位を上げた。
レース中盤、トップのウィルソン選手を1.5秒程度の差でアロンソ選手が追い、4秒ほど離れて横山選手が続き、さらに数秒遅れてわずかに離されながらも能塚選手が続いた。ラスト2周となった8周目、アロンソ選手がウィルソン選手に接近。するとウィルソン選手がペースアップした。そしてレースはウィルソン選手が勝利。アロンソ選手が2位、横山選手が3位、能塚選手が4位となり、ダンロップ勢がトップ4を占めた。


IA-1 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM YAMAHA `32.26.072 Dunlop ユーザー
2位 横山 遥希 Honda Dream Racing LG HONDA `32.31.106 Dunlop ユーザー
3位 大倉 由揮 Honda Dream Racing Bells HONDA `32.59.965
5位 小方 誠 TEAM HAMMER HONDA `33.18.304 Dunlop ユーザー
7位 安原 志 八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `33.35.031 Dunlop ユーザー
8位 池谷 優太 TEAM HAMMER HONDA `33.55.403 Dunlop ユーザー

IA-1 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM YAMAHA `17.25.118 Dunlop ユーザー
2位 ビクトル・アロンソ Auto Brothers GASGAS JAPAN GASGAS `17.26.681 Dunlop ユーザー
3位 横山 遥希 Honda Dream Racing LG HONDA `17.38.437 Dunlop ユーザー
4位 能塚 智寛 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `17.41.474 Dunlop ユーザー
7位 安原 志 八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `18.05.206 Dunlop ユーザー
8位 小方 誠 TEAM HAMMER HONDA `18.07.507 Dunlop ユーザー


  • 天気:曇り時々雨
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IA-2

中島漱也選手が両ヒート制覇で、前戦から3連続ヒート優勝!

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IA2クラスも、IA1と同じく15分間のタイムアタック予選、30分+1周の決勝ヒート1、15分+1周の決勝ヒート2が実施された。そのヒート1では、鴨田翔選手(#4)が好スタート。混戦の中で順位を上げた田中淳也選手(#10)と中島漱也選手(#10)がこれに続いた。2周目、中島選手が田中選手を抜いて2番手。中島選手は鴨田選手に迫り、5周目に逆転した。
この段階では、トップの中島選手から7番手の西條悠人選手(#9)までが、縦に長いトップグループ。しかしレースが中盤になると、前後の間隔はやや拡大した。11周目、田中選手は4番手に後退。トップ争いでは、中島選手を4~5秒差で鴨田選手が追ったが、その差はほとんど変わらなかった。そしてレースは17周でチェッカー。中島選手が勝利を収め、鴨田選手が2位、田中選手が4位となった。

決勝ヒート2では、田中選手が好スタート。これに西條選手が続くと、1周目前半でトップに立った。このバトルで田中選手は転倒。西條選手がトップ、中島選手が3番手、鴨田選手が4番手でオープニングラップをクリアした。3周目、中島選手が2番手に浮上し、鴨田選手は4番手に後退。5周目には、西條選手を抜いて中島選手がトップに立った。
すると中島選手は、さらにペースアップしてこのヒートの自己ベストタイムをマーク。同じく西條選手もベストタイムで追ったが、両者の間隔は約1.5秒となった。翌周以降もラップタイムはわずかながら中島選手のほうが速く、これでギャップは2秒以上に。レースは9周でチェッカーとなり、逃げ切った中島選手が再び勝利を収めた。西條選手は2位。鴨田選手は5位でフィニッシュした。


IA-1 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 中島 漱也 bLU cRU  レーシングチーム鷹 YAMAHA `33.52.365 Dunlop ユーザー
2位 鴨田 翔 Kawasaki Plaza 東大阪 KAWASAKI `33.58.421 Dunlop ユーザー
3位 柳瀬 大河 TKM motor sports いわて HONDA `34.01.778
4位 田中 淳也 bLU cRU YSP浜松BOSS RACING YAMAHA `34.04.483 Dunlop ユーザー
7位 西條 悠人 Kawasaki PURE TECH Racing KAWASAKI `34.15.321 Dunlop ユーザー
12位 佐々木 麗 Kawasaki PURE TECH Racing KAWASAKI `34.52.219 Dunlop ユーザー

IA-1 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 中島 漱也 bLU cRU  レーシングチーム鷹 YAMAHA `17.50.237 Dunlop ユーザー
2位 西條 悠人 Kawasaki PURE TECH Racing KAWASAKI `17.52.393 Dunlop ユーザー
3位 阿久根 芳仁 Yogibo MOUNTAIN RIDERS KAWASAKI `17.54.358
5位 鴨田 翔 Kawasaki Plaza 東大阪 KAWASAKI `17.56.089 Dunlop ユーザー
8位 田中 淳也 bLU cRU YSP浜松BOSS RACING YAMAHA `17.58.984 Dunlop ユーザー
12位 浅井 亮太 bLU cRU フライングドルフィン サイセイ YAMAHA `18.17.595 Dunlop ユーザー


  • 天気:曇り時々雨
  • 気温:20度
  • 観客:1,269人

レディース

箕浦未夢選手がトップ争いを繰り広げて3位表彰台

  • 天気:曇り時々雨
  • 気温:20度
  • 観客:1,269人

15分+1周で競われたレディースクラスの決勝では、箕浦未夢選手(#3)が好スタートを決めて3番手で1コーナーをクリアすると、激しいバトルを繰り広げてオープニングラップでトップに浮上。箕浦選手がトップ、穂苅愛香選手(#11)が5番手、瀬尾柚姫選手(#5)が6番手で1周目をクリアした。レース前半、箕浦選手は2番手を走るライダーの猛追を受けるも、トップをキープ。穂苅選手は、4台のトップグループからは3秒ほど遅れながらも、瀬尾選手を3秒ほど離して5番手を守った。

4周目、3番手を走っていたライダーが転倒したことで、穂苅選手は4番手。5周目、それまでトップを走っていた箕浦選手は、ライバルの逆転を許した。レース後半、必死のトップ走行で疲労した箕浦選手はややペースが落ち、その背後には1台のライバルが接近。穂苅選手はトップグループからは完全に遅れたが、後続に対しては3秒ほどのリードを守った。最終ラップとなった8周目、箕浦選手は1台の先行を許して3番手に後退。これにより箕浦選手が3位、穂苅選手が4位、瀬尾選手が6位となった。


レディース ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 川井 麻央 T.E.SPORT HONDA `17.13.526
2位 本田 七海 LUTZ with 中西建設(株)NH HONDA `17.20.574
3位 箕浦 未夢 TEAM ITOMO HONDA `17.21.498 Dunlop ユーザー
4位 穂苅 愛香 TOMOレーシング&美蔵 YAMAHA `17.30.198 Dunlop ユーザー
6位 瀬尾 柚姫 TEAM HAMMER HONDA `17.37.337 Dunlop ユーザー
8位 楠本 菜月   HONDA `18.01.361 Dunlop ユーザー