• 天気:曇り時々晴れ
  • 気温:31度
  • 観客:4,000人

IA-1

両ヒートで激戦を繰り広げ、横山遥希選手が総合優勝!

  • 天気:曇り時々晴れ
  • 気温:31度
  • 観客:4,000人

長い夏休みが終わり、今季は全8戦で競われる全日本モトクロス選手権シリーズが再開。第6戦近畿大会が、奈良県の名阪スポーツランドで開催された。山の斜面にレイアウトされたコースは、サンド質の路面を特徴とし、コース幅が狭くテクニカルな設計となっている。基本的なレイアウトは昨年を踏襲したが、細部の仕様を変更。緩やかなコーナーが増えたこともあり、ラップタイムはやや短縮傾向となった。
各クラスの予選が実施された土曜日は朝から晴れて、最高気温は33℃まで上昇。午後は雲も増えたが降雨はなく、路面はドライコンディションとなった。決勝が繰り広げられた日曜日は朝から曇天。公式練習では強めの雨が降ったものの、路面状態にそれほど大きな影響は与えず、再び曇りになると、午後は天候が回復傾向となった。
全日本最高峰となるIA1クラスのダンロップ勢では、開幕戦で負傷して欠場が続いていたヤマハファクトリーチームの渡辺祐介選手(#12)が、今大会から復帰。同じくヤマハファクトリーチームから参戦する昨年度王者のジェイ・ウィルソン選手(#1)が、2番手につけるホンダの横山遥希選手(#41)を71点引き離すランキングトップで今大会を迎えた。

IA1クラスの決勝は、30分+1周の2ヒート制で実施された。そのヒート1では、ウィルソン選手が好スタート。まずはカワサキファクトリーチームの能塚智寛選手(#7)が追ったが、能塚選手は4周目以降に後退し、代わりに横山選手が2番手に浮上した。ウィルソン選手と横山選手は、5~6秒のギャップをほぼ保った状態で、3番手を大きく引き離して周回。レースが中盤に入ると、横山選手がウィルソン選手との距離を少しずつ縮めはじめた。
12周目、ウィルソン選手がややミスしたこともあり、両者の間隔は約2.5秒に短縮。翌周も横山選手のほうが1秒以上速く、これでトップ争いが接近戦となった。
15周目、前の周回からウィルソン選手を僅差で追い続けた横山選手が、大きな右コーナーでインに飛び込み逆転。しかしその直後、ワダチで弾かれてバランスを崩して失速し、背後にいたウィルソン選手が接触して両者転倒した。
先にレースへ復帰したのはウィルソン選手。横山選手は大きく遅れて2番手でレースに戻り、20周の戦いはウィルソン選手が優勝、横山選手が2位となった。ガスガスを駆るビクトル・アロンソ選手(#33)が4位。能塚選手は6位でゴールした。

決勝ヒート2では、アロンソ選手がオープニングラップからトップを走行。横山選手が3番手につけた。ウィルソン選手はやや出遅れたが、それでもすぐに順位を上げて1周目4番手。2周目にはウィルソン選手が2番手まで浮上し、アロンソ選手を僅差で追った。
横山選手も、4周目に1台をパスして3番手。この段階では2番手のウィルソン選手と約3秒差だったが、レース序盤はトップ2台のほうが速く、5秒程度までギャップが拡大した。一方、トップ争いでは6周目にウィルソン選手が一度先行。しかしここは、すぐにアロンソ選手が抜き返した。
レースが中盤に入ると、一度はアロンソ選手と少し距離を置いたウィルソン選手が再び近づき、トップ争いが接近戦に。12周目、プレッシャーを受け続けていたアロンソ選手が左タイトターンでエンストし、ウィルソン選手がトップに立った。さらに、横山選手がウィルソン選手と約3秒差の2番手。ここから、横山選手が距離を詰めていった。
そして16周目に、横山選手が逆転。20周目のラストラップまでリードを拡大した横山選手が逃げ切り、今季2勝目を挙げた。ウィルソン選手が2位、アロンソ選手が3位でフィニッシュ。ダンロップ勢が表彰台を独占した。


IA-1 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM YAMAHA `31:50.153 Dunlop ユーザー
2位 横山 遥希 Honda Dream Racing LG HONDA `31.56.313 Dunlop ユーザー
3位 大倉 由揮 Honda Dream Racing Bells HONDA `32.00.163
4位 ビクトル・アロンソ Auto Brothers GASGAS JAPAN GASGAS `32:02.750 Dunlop ユーザー
6位 能塚 智寛 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `32.32.486 Dunlop ユーザー
8位 渡辺 祐介 YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM YAMAHA `32.50.057 Dunlop ユーザー

IA-1 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 横山 遥希 Honda Dream Racing LG HONDA `31:49.935 Dunlop ユーザー
2位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM YAMAHA `31.56.572 Dunlop ユーザー
3位 ビクトル・アロンソ Auto Brothers GASGAS JAPAN GASGAS `32.21.117 Dunlop ユーザー
5位 能塚 智寛 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `32:49.966 Dunlop ユーザー
8位 安原 志 八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `33.07.711 Dunlop ユーザー
9位 小方 誠 TEAM HAMMER HONDA `33.10.024 Dunlop ユーザー


  • 天気:曇り時々晴れ
  • 気温:31度
  • 観客:4,000人

IA-2

優勝&2位の中島漱也選手がトップと16点差に接近

  • 天気:曇り時々晴れ
  • 気温:31度
  • 観客:4,000人

若手と中堅のライダーが多く参戦し、今大会は全員が4スト250ccマシンエントリーしたIA2クラスの決勝レースは、30分+1周の2ヒート制で実施された。曇天のドライコンディションで迎えたヒート1では、スポット参戦した田中雅己選手が(#48)ホールショット。しかし田中選手は1周目終盤に転倒し、これで鈴村英喜選手(#8)が先頭に立った。2周目には、トップと33点差のランキング2番手で今大会を迎えた中島漱也選手(#3)が2番手に順位を上げ、翌周から鈴村選手を猛追。4周目には逆転に成功した。
鈴村選手はその後にやや順位を下げ、中島選手は別のライバルを引き連れたままトップを快走。8周目には一度先行されたがすぐに抜き返し、レースが後半に入るあたりからじわじわとリードを拡大していった。一方、トップ2から大きく遅れた3番手争いでは、14周目に浅井亮太選手(#7)がその先頭に。これを西條悠人選手(#9)が僅差で追うと、18周目に逆転した。
そしてレースは20周でチェッカー。最後まで逃げ切った中島選手が優勝し、ライバルが13位に沈んだことから、ランキングトップとのポイント差を11点に縮めた。西條選手が3位で表彰台に登壇。浅井選手はラストラップに1台の先行を許して5位となった。

決勝ヒート2では、スタート直後の3コーナーで大混乱が発生。巻き込まれた中島選手や浅井選手が大きく遅れた。1周目は、鈴村選手が2番手、西條選手が4番手、佐々木麗選手(#15)が5番手。中島選手は12番手からの追い上げを強いられた。
3周目には鈴村選手が3番手に後退。これを約2秒差で佐々木選手と西條選手と田中淳也選手(#10)が追い、さらに田中淳也選手の約5秒後方には中島選手が浮上してきた。4周目には、鈴村選手が2番手に後退したライダーに迫り、中島選手までの6台が集団に。この中で中島選手が着実に順位を上げ、8周目にはその先頭に立ったが、この段階でトップは中島選手よりも7~8秒先行していた。
レース後半、中島選手は諦めることなくトップを追ったが、そのギャップに大きな変化はほとんどなく2番手をキープ。9周目に3番手まで浮上した田中淳也選手は、後続を徐々に離しながらも中島選手からは遅れ、これにより中島選手と田中選手はそれぞれ単独走行となった。そしてレースは20周で終了。中島選手が2位、田中淳也選手が3位となった。今大会の結果、ポイントランキングでは中島選手がトップに16点差まで迫った。


IA-2 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 中島 漱也 bLU cRU  レーシングチーム鷹 YAMAHA `32.04.448 Dunlop ユーザー
2位 柳瀬 大河 TKM motor sports いわて HONDA `32.12.801
3位 西條 悠人 Kawasaki PURE TECH Racing KAWASAKI `32.21.036 Dunlop ユーザー
5位 浅井 亮太 bLU cRU フライングドルフィン サイセイ YAMAHA `32.24.084 Dunlop ユーザー
8位 田中 淳也 bLU cRU YSP浜松BOSS RACING YAMAHA `32.45.291 Dunlop ユーザー
9位 鴨田 翔 Kawasaki Plaza 東大阪 KAWASAKI `32.49.379 Dunlop ユーザー

IA-2 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 横澤 拓夢 TKM motor sports いわて HONDA `32.44.385
2位 中島 漱也 bLU cRU  レーシングチーム鷹 YAMAHA `32.51.183 Dunlop ユーザー
3位 田中 淳也 bLU cRU YSP浜松BOSS RACING YAMAHA `32.58.063 Dunlop ユーザー
5位 佐々木 麗 Kawasaki PURE TECH Racing KAWASAKI `33.10.630 Dunlop ユーザー
7位 浅井 亮太 bLU cRU フライングドルフィン サイセイ YAMAHA `33.25.326 Dunlop ユーザー
8位 西條 悠人 Kawasaki PURE TECH Racing KAWASAKI `33.34.816 Dunlop ユーザー


  • 天気:曇り時々晴れ
  • 気温:31度
  • 観客:4,000人

レディース

楠本菜月選手が3位で今季2度目の表彰台登壇

  • 天気:曇り時々晴れ
  • 気温:31度
  • 観客:4,000人

15分+1周に設定されたレディースクラスの決勝レースは、楠本菜月選手(#10)のホールショットで幕を開け、オープニングラップを制した。2周目、楠本選手は2番手に後退。箕浦未夢選手(#3)が4番手、瀬尾柚姫選手(#5)が6番手となった。レース序盤、瀬尾選手は徐々に前を走るライダーから遅れたが、楠本選手はトップを約2秒差でマークし、箕浦選手も後続に対しては約3秒のリード。しかし5周目、楠本選手は1台の先行を許して3番手に後退した。

レースが後半に入ると、3番手走行の楠本選手はトップ2台からじわじわと離され、徐々に単独走行化。一方、箕浦選手はディフェンディングチャンピオンに迫られたが、パッシングを許すことなく4番手をキープした。しかし9周目、箕浦選手は転倒して5番手後退。その背後には瀬尾選手が迫った。レースは10周でチェッカーとなり、楠本選手が3位を獲得。箕浦選手は最後まで僅差で瀬尾選手を抑え、箕浦選手が5位、瀬尾選手が6位となった。


レディース ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 本田 七海 LUTZ with 中西建設(株)NH YAMAHA `17.48.173
2位 川上 真花 bLU cRU YSP大阪箕面 YAMAHA `17.55.175
3位 楠本 菜月   HONDA `18.02.034 Dunlop ユーザー
5位 箕浦 未夢 TEAM ITOMO HONDA `18.30.431 Dunlop ユーザー
6位 瀬尾 柚姫 TEAM HAMMER HONDA `18.31.189 Dunlop ユーザー
10位 ペレーラ 瞳美   GASGAS `19.19.116 Dunlop ユーザー