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IA-1

横山遥希選手がヒート1、ビクトル・アロンソ選手がヒート2で2位

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今季は全8戦で競われ全日本てきたモトクロス選手権シリーズは、今回が最終戦。第62回MFJ-GPモトクロス大会が、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。今季はワンデースケジュールの大会も多かったが、この第8戦は土曜日に各クラスの予選、日曜日に決勝を実施。IA1クラスとIA2クラスは25分+1周の2ヒート、レディースクラスは15分+1周の1ヒートが実施された。
今季第4戦の舞台にもなったSUGOインターナショナルモトクロスコースは、巨大な複合モータースポーツ施設の一角にあり、ふたつの丘にまたがるようにレイアウトされている。自然の地形を生かしたアップダウンが豊富なコースで、路面は粘土質。これまでも頻繁に仕様変更が加えられてきたが、今大会も大まかなレイアウトは踏襲しながら、ジャンプやリズムセクションを中心にリニューアルされた。
決勝日の天候は、雲がやや多めの晴れ。土曜日の夜に降った雨の影響はほとんどなく、むしろ適度な散水となった程度で、昼頃にはほぼ乾き、午後は土ボコリが多く発生するハードパックに変化した。

全日本最高峰のIA1クラスは、ダンロップタイヤを履くヤマハファクトリーチームのジェイ・ウィルソン選手(#1)が、前戦で2年連続のシリーズタイトル獲得を決定。今大会には、ホンダから世界選手権ライダーがスポット参戦し、これに全日本勢がどこまで迫れるかに注目が集まった。
25分+1周の決勝ヒート1では、ホンダサポートライダーの横山遥希選手(#41)がホールショット。まずはトップを快走した。ウィルソン選手は1周目4番手、ガスガスを駆るビクトル・アロンソ選手(#33)は同6番手、カワサキファクトリーチームの能塚智寛選手(#7)は同7番手。4周目には、横山選手とウィルソン選手とアロンソ選手と世界選手権ライダーの4名によるトップ争いとなった。
3番手を走っていたアロンソ選手と、7番手を走行していた能塚選手は、ともに5周目に転倒。この周、トップ争いではウィルソン選手が横山選手を抜いたが、6周目に世界選手権ライダーの先行を許した。レース中盤、ウィルソン選手と横山選手が2番手争いを展開し、横山選手が10周目に逆転。翌周には、ペースが落ちたウィルソン選手をアロンソ選手が抜いた。そして14周となったレースで、横山選手が2位、アロンソ選手が3位、ウィルソン選手が4位。能塚選手は9番手から6位まで追い上げてゴールした

決勝ヒート2では、ウィルソン選手がホールショット。これに横山選手とアロンソ選手が続いてオープニングラップをクリアした。2周目には、このダンロップ勢3台に世界選手権ライダーを加えた4台がトップグループを形成。この中で横山選手はトップのウィルソン選手に肉迫したが、3周目のジャンプでバランスを崩して転倒し、負傷リタイアとなった。
これにより、トップのウィルソン選手は一時的に約2秒のリードを得たが、2番手のアロンソ選手が距離を詰め、6周目には接近戦。そして8周目に入ったところで、アロンソ選手がトップに躍り出た。しかしその直後、世界選手権ライダーが両者を次々にパス。ここからアロンソ選手とウィルソン選手は引き離され、2台による2番手争いを繰り広げた。
レース終盤、アロンソ選手は3秒ほどのアドバンテージを獲得。13周目にはアロンソ選手が少しタイムを落とし、逆にウィルソン選手がペースを上げて距離を詰めたが、レースは翌周で終了となり、アロンソ選手が2位、ウィルソン選手は3位となった
この2台から40秒ほど遅れた4番手のライダーに、スタート直後のマルチクラッシュによりほぼ最後尾からの追い上げを強いられた能塚選手が近づき、最終ラップには接近戦に。能塚選手が最後に仕掛けたものの、パッシングできずに転倒し、能塚選手は5位でチェッカーを受けた


IA-1 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 フェルッチョ・ザンキ Team HRC HONDA `27.20.036
2位 横山 遥希 Honda Dream Racing LG HONDA `27.35.659 Dunlop ユーザー
3位 ビクトル・アロンソ Auto Brothers GASGAS JAPAN GASGAS `27.37.274 Dunlop ユーザー
4位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM YAMAHA `27.59.588 Dunlop ユーザー
6位 能塚 智寛 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `28.08.519 Dunlop ユーザー
9位 安原 志 八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `28.16.450 Dunlop ユーザー

IA-1 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 フェルッチョ・ザンキ Team HRC HONDA `27.20.036
2位 ビクトル・アロンソ Auto Brothers GASGAS JAPAN GASGAS `27.35.659 Dunlop ユーザー
3位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM YAMAHA `27.37.274 Dunlop ユーザー
5位 能塚 智寛 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `27.59.588 Dunlop ユーザー
6位 渡辺 祐介 YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM YAMAHA `28.08.519 Dunlop ユーザー
8位 安原 志 八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI `28.16.450 Dunlop ユーザー

IA-1Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY INNOVATION TEAM YAMAHA 406 Dunlop ユーザー
2位 横山 遥希 Honda Dream Racing LG HONDA 303 Dunlop ユーザー
3位 ビクトル・アロンソ Auto Brothers GASGAS JAPAN GASGAS 273 Dunlop ユーザー
5位 能塚 智寛 Team Kawasaki R&D KAWASAKI 197 Dunlop ユーザー
7位 安原 志 八尾カワサキ with ANNEX CLUB KAWASAKI 152 Dunlop ユーザー
9位 小方 誠 TEAM HAMMER HONDA 112 Dunlop ユーザー


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IA-2

中島漱也選手がヒート1で勝利を収めてシリーズタイトル獲得!

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IA2クラスは、前戦で中島漱也選手(#3)がランキングトップに浮上。中島選手は2番手と13点差で今大会に臨み、自身初となるIAクラスのシリーズタイトル獲得を目指した。
25分+1周の決勝ヒート1では、その中島選手がホールショット。一方、ライバルはスタート直後に転倒して最後尾となった。序盤、中島選手には西條悠人選手(#9)と田中淳也選手(#10)と浅井亮太選手(#7)が続き、ダンロップ勢が上位を独占。4周目の段階で5番手以下は8秒ほど遅れ、上位4台もそれぞれ2~3秒間隔となった。レースが中盤に入ると、3番手の田中選手と4番手の浅井選手が少し遅れ、2番手の西條選手は中島選手に接近。これにより中島選手と西條選手のトップ争い、田中選手と浅井選手の3番手争いとなった。
浅井選手は10周目に転倒して5番手に後退。これで田中選手が単独走行の3番手となる一方で、中島選手と西條選手のトップ争いはレース終盤まで続いた。しかし14周目のラストラップまで中島選手が抑え切ってトップチェッカー。西條選手が2位、田中選手が3位、浅井選手が5位となった。ライバルが11位に沈んだことから、中島選手はこのヒートでシリーズタイトル獲得を決定した。

同じく25分+1周で競われたIA2決勝ヒート2は、鴨田翔選手(#4)のホールショットで幕を開けたが、鴨田選手はオープニングラップで4番手まで後退。田中選手が2番手、中島選手が3番手に順位を上げた。2周目には、田中選手がトップに浮上。中島選手もこれに続き、後方では西條選手が鴨田選手をパスして4番手に順位を上げた。
3周目、田中選手と中島選手が僅差のトップ争いを開始。その4~5秒後方では、西條選手が3番手に迫った。5周目、中島選手が一度は先頭に立ったが、田中選手も譲らず翌周に再逆転。しかし7周目に、中島選手が再びトップに立った。この周、西條選手は3番手にポジションアップ。5秒ほど先行していた田中選手を追った。
レース後半、トップの中島選手はリードを拡大。西條選手は田中選手に迫り、10周目に逆転して2番手にポジションを上げた。この段階で、トップの中島選手は約5秒のリード。その後もこれをほぼキープした。ところが最終ラップとなった14周目に中島選手が転倒。この間に西條選手が先行して勝利を収めた。中島選手は2位、田中選手は3位でフィニッシュ。これにより、年間ランキングでは田中選手を逆転して西條選手が3位、田中選手が4位となった。なお、中島選手がチャンピオンを獲得したことで、ダンロップはIA2クラスを3年連続で制覇。また、IA1&IA2のダブルタイトル獲得は2年連続となる


IA-2 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 中島 漱也 bLU cRU  レーシングチーム鷹 YAMAHA `28.14.616 Dunlop ユーザー
2位 西條 悠人 Kawasaki PURE TECH Racing KAWASAKI `28.15.402 Dunlop ユーザー
3位 田中 淳也 bLU cRU YSP浜松BOSS RACING YAMAHA `28.30.866 Dunlop ユーザー
5位 浅井 亮太 bLU cRU フライングドルフィン サイセイ YAMAHA `28.40.237 Dunlop ユーザー
6位 鴨田 翔 Kawasaki Plaza 東大阪 KAWASAKI `28.56.274 Dunlop ユーザー
10位 佐々木 麗 Kawasaki PURE TECH Racing KAWASAKI `29.13.070 Dunlop ユーザー

IA-2 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 西條 悠人 Kawasaki PURE TECH Racing KAWASAKI `28.20.438 Dunlop ユーザー
2位 中島 漱也 bLU cRU  レーシングチーム鷹 YAMAHA `28.25.829 Dunlop ユーザー
3位 田中 淳也 bLU cRU YSP浜松BOSS RACING YAMAHA `28.31.333 Dunlop ユーザー
6位 浅井 亮太 bLU cRU フライングドルフィン サイセイ YAMAHA `28.52.834 Dunlop ユーザー
7位 鴨田 翔 Kawasaki Plaza 東大阪 KAWASAKI `28.59.013 Dunlop ユーザー
8位 田中 雅己 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `29.01.560 Dunlop ユーザー

IA-2Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 中島 漱也 bLU cRU  レーシングチーム鷹 YAMAHA 361 Dunlop ユーザー
2位 横澤 拓夢 TKM motor sports いわて HONDA 321
3位 西條 悠人 Kawasaki PURE TECH Racing KAWASAKI 213 Dunlop ユーザー
4位 田中 淳也 bLU cRU YSP浜松BOSS RACING YAMAHA 211 Dunlop ユーザー
5位 鴨田 翔 Kawasaki Plaza 東大阪 KAWASAKI 174 Dunlop ユーザー
6位 浅井 亮太 bLU cRU フライングドルフィン サイセイ YAMAHA 154 Dunlop ユーザー


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レディース

箕浦未夢選手が表彰台圏内でのバトルを続けて4位

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レディースクラスの決勝は、15分+1周の1レースのみ実施。スタート直後の1コーナーでは、瀬尾柚姫選手(#5)がイン側から他車に接触されて転倒。再スタートに時間を要した。箕浦未夢選手(#3)はこれに巻き込まれることなく3番手のポジションを確保すると、2番手のライダーを猛追。しかし2周目以降に離され、その背後には1台のライバルが迫った。また楠本菜月選手(#10)は、この2台から3周目の段階で10秒ほど遅れ、単独走行の5番手となった。

レース中盤、箕浦選手は依然としてライバルの追撃を許しながらも、3番手を死守。しかしラスト2周となった7周目に先行を許した。箕浦選手は諦めることなく再逆転を狙ったが、最終ラップにやや離されてしまい4位でフィニッシュ。楠本選手は最後まで単独走行を続け、5位でチェッカーを受けた。瀬尾選手は7位まで追い上げてゴール。これにより年間ランキングでは、前戦終了時点で瀬尾選手と同点だった楠本選手が4位、瀬尾選手が5位、箕浦選手が6位となった。


レディースResult

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 川井 麻央 T.E.SPORT HONDA `17.47.815
2位 本田 七海 LUTZ with 中西建設(株)NH YAMAHA `17.49.167
3位 川上 真花 bLU cRU YSP大阪箕面 YAMAHA `18.17.541
4位 箕浦 未夢 TEAM ITOMO HONDA `18.22.238 Dunlop ユーザー
5位 楠本 菜月   HONDA `19.07.492 Dunlop ユーザー
7位 瀬尾 柚姫 TEAM HAMMER HONDA `19.38.600 Dunlop ユーザー

レディースPoint

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 川井 麻央 T.E.SPORT HONDA 141
2位 本田 七海 LUTZ with 中西建設(株)NH YAMAHA 136
3位 川上 真花 bLU cRU YSP大阪箕面 YAMAHA 126
4位 楠本 菜月   HONDA 87 Dunlop ユーザー
5位 瀬尾 柚姫 TEAM HAMMER HONDA 85 Dunlop ユーザー
6位 箕浦 未夢 TEAM ITOMO HONDA 71 Dunlop ユーザー