全9戦で競われる2026年の全日本モトクロス選手権シリーズは、中盤戦に突入。第4戦SUGO大会が、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。シーズンのうち、今大会を含む第3~6戦は各戦のインターバルが短く、ちょうど2ヵ月間で4戦を消化。今大会は前戦の2週間後に実施され、今大会の3週間後には第5戦が待つ。この第4戦は、今季初となる全クラス土日開催で、各クラスの予選は土曜日にレース形式で実施。決勝はIA1クラスとIA2クラスが30分+1周の2ヒート、レディースクラスは15分+1周の1レースが設定された。
SUGOのインターナショナルモトクロスコースは、ヤマハ発動機資本の巨大な複合モータースポーツ施設内にあり、ふたつの丘にまたがるようにレイアウトされている。自然の地形を生かした、豊富なアップ&ダウンが特徴。今大会は、これまでの基本レイアウトを受け継ぎながら、一部セクションに仕様変更が加えられていた。決勝日は断続的に霧雨が降る曇天だったが、粘土質の路面はむしろ適度に水分を含んだベストコンディション。一方で、柔らかくなった地面には深いワダチが刻まれ、ハードな地面が露出した部分もあるなど、攻略が難しい路面状況となった。
全日本最高峰となるIA1クラスの決勝ヒート1では、ヤマハのマシンを駆る浅井亮太選手(#7)がスタート直後にトップを走行。ホンダトップチームの大倉由揮選手(#1)は、8番手あたりからのレースとなったが、混戦の中で巧みに順位を上げ、浅井選手らをパスして先頭に立った。2周目には、ヤマハファクトリーチームの大城魁之輔選手(#3)が2番手、カワサキを駆り地元大会に燃える西條悠人選手(#311)が3番手に浮上。ここから大倉選手と大城選手がトップ争いを繰り広げると、4周目には大城選手が逆転に成功した。この周、ヤマハファクトリーチームのジェイ・ウィルソン選手(#2)が浅井選手を抜き、5番手に順位を上げた。
2番手に後退した大倉選手には、西條選手が襲い掛かったが、ここは大倉選手が順位を死守。大倉選手は西條選手を引き連れたまま、3秒ほど先行するトップの大城選手を追い続けた。しかし11周目から大倉選手のスピードがやや鈍り、これで大城選手のリードが拡大。大倉選手や西條選手らが三つ巴の2番手争いをスタートした。この中で西條選手は、13周目にひとつ順位を下げたが、同じ周にライバルの先行を許した大倉選手を14周目にパス。レースは16周で終了となり、大城選手が優勝、西條選手が3位、大倉選手が4位となった。ケガの影響に苦しむウィルソン選手は、無理をしない走りで5位。浅井選手が6位を獲得した。
決勝ヒート2は、ホンダに乗る池田凌選手(#47)がホールショット。この池田選手をすぐにパスし、ヒート1に続いて浅井選手がトップに立つと、オープニングラップを制した。2周目、この浅井選手にウィルソン選手と大倉選手が追いつき、三つ巴のトップ争いを開始。翌周にはウィルソン選手がトップに立った。大倉選手は、このウィルソン選手を約1秒差でマーク。一方、3番手に後退した浅井選手はトップ2から大きく遅れはじめ、その背後にはカワサキファクトリーチームの内田篤基選手(#97)と、池田選手が迫った。5周目、3番手には内田選手が浮上。しかしこの段階で、トップ2とは約10秒のギャップがあった。
マッチレースとなった優勝争いは、8周目にウィルソン選手がゴーグルを外したタイミングで大倉選手が先行。しかしウィルソン選手も遅れることなく続き、1~2秒差で大倉選手のマークを続けた。レース終盤、ウィルソン選手は再び大倉選手との距離を詰めたが、14周目に飛び石が顔面にヒット。これでウィルソン選手がスローダウンしたことで、一気にリードを拡大した大倉選手が勝利を得た。ウィルソン選手は、後続に迫られながらも順位を守っていたが、最終の16周目に逆転を許して4位。ここでウィルソン選手を抜いた西條選手が、ヒート1に続いて3位表彰台に立った。内田選手はレース終盤に順位を落として5位。池田選手が6位だった。今大会の結果、ウィルソン選手に代わり大倉選手がランキングトップに浮上した。