全9戦で競われる2026年の全日本モトクロス選手権シリーズは、第3~6戦が約2ヵ月間の4連戦。そのラストとなる第6戦北海道千歳大会が、ワンデースケジュールにより7月12日(日)に実施された。今大会を終えると2ヵ月間の夏休みを迎える。全日本モトクロス選手権の北海道大会は、2023年に10年ぶりの復活を果たし、2024年の開催を経て昨年は休止。今年は大会名称に「千歳」が加わっているが、2023~2024年や2012~2013年と同じ新千歳モーターランドのダート・モトクロスコースが使用された。
北海道ならではの広大な敷地に、起伏を活かしつつレイアウトされたコースは、火山の噴火がもたらした細かい軽石や火山灰をベースとしたサンド系の土質。走行が進むにつれて、路面にはギャップやうねりが発生しやすく、なおかつハイスピード区間が多いタフなコースだが、前日から断続的に降った雨が日曜日朝に再び強まったことでコースはマディコンディションとなり、ドライとはまた異なる難しさとなった。進行の遅れにより、各クラスの決勝レース時間は短縮。スターティングゲートの故障により、決勝はフラッグスタートで競われた。
全日本最高峰となるIA1クラスの決勝は、本来なら30分+1周の2ヒート制だったが、ヒート1は25分+1周、ヒート2は20分+1周に短縮された。そのヒート1では、ヤマハファクトリーチームのジェイ・ウィルソン選手(#2)とホンダトップチームの大倉由揮選手(#1)がスタート直後に激しい先頭争いを繰り広げ、ウィルソン選手が先行。するとウィルソン選手は、オープニングラップに後続を約3秒引き離した。上位勢はレース序盤から縦に長くなり、そのトップを走るウィルソン選手は4周目までに約7秒のリードを確保した。
一方、2番手の大倉選手には1~2秒差でカワサキファクトリーチームの内田篤基選手(#97)が迫り、内田選手と約5秒差の4番手にはヤマハファクトリーチームの大城魁之輔選手(#3)が浮上。さらに、大城選手をホンダに乗る池田凌選手(#47)が僅差で追った。5周目、ウィルソン選手はペースを上げ、さらにリードを拡大。内田選手がミスし、大城選手が逆転して3番手に順位を上げた。内田選手は翌周にもタイムを落とし、これで池田選手が4番手。レース後半、ウィルソン選手は独走を続け、大倉選手と大城選手は4秒前後の間隔をキープした。そしてレースは13周で終了。ウィルソン選手が優勝、大倉選手が2位、大城選手が3位、池田選手が4位、内田選手が5位となった。
決勝ヒート2は、安原志選手(#500)のホールショットで幕を開けたが、すぐに内田選手とウィルソン選手と大倉選手がパッシング。内田選手とウィルソン選手がトップ争いを展開し、両者が並んだコーナーの途中で内田選手が転倒し、ウィルソン選手が先頭に立った。これにより1周目はウィルソン選手、大倉選手、安原選手、浅井亮太選手(#7)、西條悠人選手(#311)のトップ5に。ヒート1で3位を獲得した大城選手は、転倒を喫して1周目17番手と大きく遅れた。レース序盤、ウィルソン選手と大倉選手は後続を引き離し、大倉選手が約2秒差でウィルソン選手をマークした。
2周目には安原選手を抜いて浅井選手が3番手に浮上。西條選手は転倒により大きく後退した。4周目には、内田選手が浅井選手を抜いて3番手に。しかしこの段階で、2番手の大倉選手とは約16秒ものギャップがあった。一方、ウィルソン選手を追っていた大倉選手は、6周目のジャンプで転倒寸前のミス。これで4秒以上ロスすると、翌周からペースを落とし、これでウィルソン選手が独走状態となった。そしてレースは11周でチェッカー。ウィルソン選手が優勝、大倉選手が2位、内田選手が3位となった。今大会の結果、ポイントランキングではウィルソン選手と大倉選手が同点に。優勝回数も両者5勝で同じだが、2位獲得回数の差によりウィルソン選手がトップに立った。