• 天気:晴れ
  • 気温:27度
  • 観客:4,997(2日間)人

IA-1

スポット参戦の下田丈選手が圧巻の3勝。ダンロップ勢が表彰台を独占!

  • 天気:晴れ
  • 気温:27度
  • 観客:4,997(2日間)人

2026年の全日本モトクロス選手権シリーズは残すところ2戦となり、関東大会に相当する第8戦TOKIO INKARAMI Super Motocrossが、今季第3戦の舞台にもなった埼玉県川越市のオフロードヴィレッジで開催された。今大会には変則的なスケジュールとレース時間が導入され、全日本格式のうちIBオープン以外は10月11日(日)に予選と決勝をすべて実施。前日の土曜日はフリープラクティスのみ設定された。また、予選はタイムアタック方式、決勝はIA1クラスとIA2クラスが10周の3ヒート制、レディースクラスは10分+1周の1レースが実施された。

荒川と入間川に挟まれた河川敷にあるオフロードヴィレッジは、コンパクトだがアクセス性に優れたモトクロスコースとして知られる。今大会のIA1クラスには、米国で大活躍を続ける下田丈選手(#30)がスポット参戦。そのためコースには、基本レイアウトを踏襲しながら大幅にリセッティングが施され、難易度が高いジャンプやリズムセクションを多く配した、よりスーパークロステイストのレイアウトに刷新された。土日とも秋晴れに恵まれたが、ホコリの発生を抑えるためカタい路面に大量の散水が施されたことで、かなりスリッピーな状況だった。

全日本最高峰となるIA1クラスの決勝は、10周の3ヒート制で実施。ランキング争いは、ホンダトップチームの大倉由揮選手(#1)が、ヤマハファクトリーチームのジェイ・ウィルソン選手(#2)を5点リードして今大会を迎えた。ヒート1では、下田選手が10番手あたりと出遅れ、今季はカワサキにマシンを戻してオーストラリアを主戦場としてきた横山遥希選手(#386)がホールショット。下田選手は1周目を6番手でクリアした。2周目にはウィルソン選手が2番手、下田選手が4番手。翌周にも下田選手は順位を上げ、横山選手とウィルソン選手と下田選手がトップグループとなった。

一方、先頭集団から4秒ほど後方では、ホンダに乗る池田凌選手(#47)とヤマハファクトリーチームの大城魁之輔選手(#3)と大倉選手がセカンドグループを形成した。トップ集団は6周目に三つ巴の接近戦を繰り広げ、7周目に入ったところで下田選手が先頭に。そして猛追する2台を振り切った下田選手が勝利し、ウィルソン選手が2位、横山選手が3位となった。後続の争いでは、6周目に池田選手を抜いた大倉選手を、9周目に大城選手がパスし、大倉選手は最終ラップに転倒。これで大城選手が4位、9周目に池田選手を抜いたカワサキファクトリーチームの内田篤基選手(#97)が5位、池田選手が6位、大倉選手が7位となった。

決勝ヒート2は、散水の影響が大きく残る非常にスリッピーな路面状況に。レースは、下田選手のホールショットで幕を開けた。これに内田選手や池田選手、大倉選手らが続くと、まずは大倉選手が池田選手をパス。池田選手の背後には、横山選手やタイ出身でホンダから全日本にフル参戦するジラッジ・ワナラック選手(#23)、ウィルソン選手らが続いた。2周目、池田選手は7番手まで後退。下田選手は早くも約3秒のリードを奪うと、5周目の段階で7秒ほど先行した。それでも下田選手は、ハイペースを維持して周回。そのまま独走してトップチェッカーを受けた。

一方の2番手争いは、内田選手を先頭に大倉選手とウィルソン選手と横山選手が続く状況。ここから遅れながら6番手を走行していたワナラック選手は、7周目にクラッシュしてリタイアに終わった。7周目以降、集団の中で大倉選手とウィルソン選手が激しいバトルを開始し、8周目に両者が次々に内田選手を抜いてからも、これが継続。9周目にウィルソン選手が先行し、最終ラップで両者が接触して大倉選手が転倒し、ウィルソン選手が2位、ペースが落ちた内田選手を9周目にパスした横山選手が3位、内田選手が4位、大倉選手が5位となった。

決勝ヒート3では、横山選手と池田選手がホールショット争いを繰り広げたが、すぐに内田選手と大倉選手が先行。ところが大倉選手は、1周目中盤のジャンプで転倒し、15番手からの追い上げを強いられた。下田選手はスタート直後に4番手あたりにつけると、最初は様子をうかがっていたが、するするとポジションを上げて1周目を内田選手に次ぐ2番手でクリアした。2周目、下田選手は早くもトップに浮上。同じ周、横山選手とウィルソン選手も内田選手の攻略に成功し、またしても下田選手と横山選手とウィルソン選手のトップ3となった。

レース序盤こそ、横山選手が下田選手を2秒圏内で追撃していたが、4周目あたりから下田選手がペースを上げると、ギャップは4秒ほどに拡大。一方、ウィルソン選手は横山選手を2秒圏内の差でマークし続け、レースが終盤にはコンマ数秒単位で距離を詰めた。そして最終ラップの10周目には、横山選手とウィルソン選手が接近戦となり、ウィルソン選手が逆転に成功。下田選手が優勝、ウィルソン選手が2位、横山選手が3位となり、表彰台のメンバーと立ち位置は3ヒートとも同じになった。内田選手は、横山選手から大きく遅れて4位。大倉選手は7位に終わり、ウィルソン選手が大倉選手を逆転して17点リードのランキングトップに立った。


IA-1 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 下田 丈 Honda HRC Progressive HONDA `12.41.919 Dunlop ユーザー
2位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `12.43.426 Dunlop ユーザー
3位 横山 遥希 カワサキプラザ鳥栖&グリーンシャドウ KAWASAKI `12.46.333 Dunlop ユーザー
4位 大城 魁之輔 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `13.01.938 Dunlop ユーザー
5位 内田 篤基 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `13.06.384 Dunlop ユーザー
6位 池田 凌 Bells Racing HONDA `13.08.148 Dunlop ユーザー

IA-1 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 下田 丈 Honda HRC Progressive HONDA `13.34.448 Dunlop ユーザー
2位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `13.44.781 Dunlop ユーザー
3位 横山 遥希 カワサキプラザ鳥栖&グリーンシャドウ KAWASAKI `13.46.275
4位 内田 篤基 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `13.49.853 Dunlop ユーザー
5位 大倉 由揮 Honda Dream Racing Bells HONDA `13.52.840 Dunlop ユーザー
6位 大城 魁之輔 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `13.58.635 Dunlop ユーザー

IA-1 ヒート3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 下田 丈 Honda HRC Progressive HONDA `13.06.558 Dunlop ユーザー
2位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA `13.10.039 Dunlop ユーザー
3位 横山 遥希 カワサキプラザ鳥栖&グリーンシャドウ KAWASAKI `13.11.522 Dunlop ユーザー
4位 内田 篤基 Team Kawasaki R&D KAWASAKI `13.29.027 Dunlop ユーザー
6位 ブライス・メイリン Auto Brothers GASGAS `13.32.360 Dunlop ユーザー
7位 大倉 由揮 Honda Dream Racing Bells HONDA `13.34.327 Dunlop ユーザー

IA-1Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA 638 Dunlop ユーザー
2位 大倉 由揮 Honda Dream Racing Bells HONDA 621 Dunlop ユーザー
3位 大城 魁之輔 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA 575 Dunlop ユーザー
5位 内田 篤基 Team Kawasaki R&D KAWASAKI 510 Dunlop ユーザー
6位 池田 凌 Bells Racing HONDA 487 Dunlop ユーザー
7位 浅井 亮太 BLU CRU YSP浜松 BOSS RACING YAMAHA 447 Dunlop ユーザー


  • 天気:晴れ
  • 気温:27度
  • 観客:4,997名(2日間)人

IAー2

柳瀬大河選手が2勝を挙げ、シリーズタイトルを獲得!

  • 天気:晴れ
  • 気温:27度
  • 観客:4,997名(2日間)人

IA2クラスの決勝は、各レース10周の3ヒート制で実施された。前戦終了時点でランキング2番手につけていた田中淳也選手(#55)は、事前練習で負傷して今大会を欠場。これにより、柳瀬大河選手(#51)が今大会でシリーズタイトル獲得を決める可能性が濃厚となった。決勝ヒート1では、柳瀬選手がホールショット。2周目、柳瀬選手は早くも4秒ほどのリードを奪った。柳瀬選手の後方では、2番手のライダーを鴨田翔選手(#122)、スポット参戦の富田俊樹選手(#317)とユーゴ・マンザト選手(#103)らがマークした。

4周目、鴨田選手やマンザト選手らが三つ巴の3番手争いを繰り広げ、コーナーで3台が横並びとなったところで鴨田選手が転倒して後退。もう1台を翌周に抜いたマンザト選手が、3番手に順位を上げた。このバトルの間に富田選手が前との距離を詰め、7周目に4番手浮上。ここから富田選手が、2.5秒ほど先行するマンザト選手に近づくと、9周目にマンザト選手が転倒し、富田選手が3番手に順位を上げた。レースは、序盤から独走を続けた柳瀬選手が優勝。富田選手が3位、1周目9番手から追い上げた住友睦巳選手(#100)が5位に入賞した。

決勝ヒート2では、スタート直後に住友選手が2番手、柳瀬選手が3番手の好位置を確保。しかし数台が密集する混戦の中で住友選手は5番手までポジションを下げ、代わって柳瀬選手が2番手、富田選手が3番手に順位を上げた。2周目以降、柳瀬選手は富田選手を3秒ほど先行しつつ、トップのライダーを猛追。3周目以降、柳瀬選手は何度も相手のインにマシンをねじ込みプレッシャーをかけ続けた。4周目、タイトターンで柳瀬選手はトップと横並びになったが、逆転には至らず。その2周後にも同じコーナーで仕掛けたが、ここも抑えられた。

前が接近戦を展開していたこともあり、3番手の富田選手は離されることなくトップ2と約3秒差をキープ。一方、柳瀬選手は1秒圏内のギャップを保ってトップを追い続けたが、最後まで逆転のチャンスを得られず、柳瀬選手が2位、富田選手が3位でチェッカーを受けた。レース中盤、富田選手から9秒ほど後ろでは、住友選手や藤井武選手(#45)、マンザト選手らが縦に長い4番手争いの集団を形成。住友選手は4番手との距離を詰め切ることができず5位、藤井選手はレース後半に迫ってきた後続を振り切って6位を獲得した。

ヒート2の終了時点で、柳瀬選手のポイントリードは84点。最終戦は2ヒート制で、最大獲得ポイント数が76点のため、柳瀬選手はこのレースで4位以内なら、相手の順位に関係なくシリーズタイトル獲得を決められる状況だった。それでも、ヒート2の雪辱に燃える柳瀬選手は、積極的に勝利を目指す姿勢を維持。ホールショットを奪うと、レースをけん引した。この柳瀬選手に続いたのは鴨田選手。しかし2周目には柳瀬選手が、このレースのファステストラップタイムをマークし、鴨田選手とのギャップを約2秒に広げた。

3周目以降も、柳瀬選手はじわじわとリードを拡大。レースが後半に入った6周目の段階で、5秒以上のアドバンテージを築いた。一方、2番手の鴨田選手も後続に対して数秒のリードを確保。このまま柳瀬選手が優勝、鴨田選手が2位で、ダンロップ勢がワン・ツー・フィニッシュを果たした。これにより、柳瀬選手のチャンピオンが確定。柳瀬選手は2階級特進で2021年からIAクラスで戦っており、IBオープンクラスは未経験のため、これが自身初の全日本タイトル獲得となる。またダンロップにとっては、5年連続のIA2クラス制覇となる。


IA-2 ヒート1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 柳瀬 大河 Honda Dream Racing HONDA `12.57.634 Dunlop ユーザー
2位 横澤 拓夢 Kawasaki PLAZA 盛岡 TKM motor sports KAWASAKI `13.07.991
3位 富田 俊樹 Blue Lab. YAMAHA `13.14.313 Dunlop ユーザー
5位 住友 睦巳 YSP浜松 BOSS RACING YAMAHA `13.17.625 Dunlop ユーザー
6位 佐々木 麗 Kawasaki オフロードエントリーショップ YS黒松 KAWASAKI `13.25.896 Dunlop ユーザー
7位 佐野 雄太 Kawaaki PLAZA 前橋 KAWASAKI `13.26.438 Dunlop ユーザー

IA-2 ヒート2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 横澤 拓夢 Kawasaki PLAZA 盛岡 TKM motor sports KAWASAKI `13.24.334
2位 柳瀬 大河 Honda Dream Racing HONDA `13.28.100 Dunlop ユーザー
3位 富田 俊樹 Blue Lab. YAMAHA `13.36.145 Dunlop ユーザー
5位 住友 睦巳 YSP浜松 BOSS RACING YAMAHA `13.42.837 Dunlop ユーザー
6位 藤井 武 Bells Racing HONDA `13.45.161 Dunlop ユーザー
8位 小笠原 大貴 Triumph Racing Japan with東京ベイ TRIUMPH `13.53.736 Dunlop ユーザー

IA-2 ヒート3Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 柳瀬 大河 Honda Dream Racing HONDA `13.17.504 Dunlop ユーザー
2位 鴨田 翔 Kawasaki PLAZA 東大阪 KAWASAKI `13.23.723 Dunlop ユーザー
3位 横澤 拓夢 Kawasaki PLAZA 盛岡 TKM motor sports KAWASAKI `13.26.107
5位 住友 睦巳 YSP浜松 BOSS RACING YAMAHA `13.35.672 Dunlop ユーザー
8位 富田 俊樹 Blue Lab. YAMAHA `13.44.190 Dunlop ユーザー
9位 佐野 雄太 Kawaaki PLAZA 前橋 KAWASAKI `13.45.679 Dunlop ユーザー

IA-2Point

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 柳瀬 大河 Honda Dream Racing HONDA 606 Dunlop ユーザー
2位 横澤 拓夢 Kawasaki PLAZA 盛岡 TKM motor sports KAWASAKI 517
3位 渡辺 陵 BLU CRU Team Pitin with M:F YAMAHA 484 Dunlop ユーザー
4位 田中 淳也 YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松 BOSS RACING YAMAHA 462 Dunlop ユーザー
5位 鴨田 翔 Kawasaki PLAZA 東大阪 KAWASAKI 432 Dunlop ユーザー
6位 住友 睦巳 YSP浜松 BOSS RACING YAMAHA 406 Dunlop ユーザー


  • 天気:晴れ
  • 気温:27度
  • 観客:4,997名(2日間)人

レディース

箕浦未夢選手がトップに迫る走りで2位表彰台へ!

  • 天気:晴れ
  • 気温:27度
  • 観客:4,997名(2日間)人

ホンダの4スト150ccマシンとそれ以外の2スト85ccマシンが混走するレディースクラスは、いつもよりも5分短い10分+1周で競われた。タイムアタック予選は3番手だった箕浦未夢選手(#2)はスタートでやや出遅れ、1周目を4番手でクリア。同じくホンダ4ストを駆る楠本菜月選手(#5)はさらに後方、12番手からの追い上げを強いられた。2周目、箕浦選手は2番手と約3秒差の3番手に。翌周、トップのライダーが転倒し、2番手に順位を上げた。

この段階で、トップと箕浦選手のギャップは約3.7秒。4周目には0.5秒ほど間隔が開いたが、翌周には箕浦選手がこのレースのファステストラップタイムをマークして、約2.4秒差まで接近した。しかしレース終盤は、じりじりとトップに離される苦しい展開。最後まで諦めずに勝利を目指すも届かず、箕浦選手は8周で終了となったレースを2位でフィニッシュした。楠本選手は、タイトなコースでの追い上げに苦戦。9位でゴールしている。


レディースResult

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 川上 真花 YSP浜松 BOSS RACING YAMAHA `11.40.214
2位 箕浦 未夢 Team ITOMO HONDA `11.47.967 Dunlop ユーザー
3位 本田 七海 TEAM KOH-Z YAMAHA `11.49.646
9位 楠本 菜月 TEAM HAMMER HONDA `12.54.297 Dunlop ユーザー

レディースPoint

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 川井 麻央 T.E.SPORT HONDA 273
2位 川上 真花 YSP浜松 BOSS RACING YAMAHA 257
3位 本田 七海 TEAM KOH-Z YAMAHA 232
4位 箕浦 未夢 Team ITOMO HONDA 229 Dunlop ユーザー