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JSB1000
雨の中、高橋選手が4位入賞。加賀山選手は悪コンディションで苦しむ
第7戦オートポリスが熊本で起きた地震のために中止となり、第8戦岡山国際を迎えた。オートポリス戦が無くなったため、今回JSB1000クラスは2レース開催となった。
予選は、ノックアウト方式で行われた。クオリファイ1では加賀山就臣選手(SUZUKI)は8位、6月に大ケガを負った高橋裕紀選手(HONDA)が復帰して9位、秋吉耕佑選手(HONDA)10位。中冨伸一選手(YAMAHA)は惜しくも11位となり、クオリファイ2には進めなかった。クオリファイ1の結果で、レース1のスターティング・グリッドに並ぶ。
続いて、クオリファイ2が行われ、加賀山選手は7位、秋吉選手9位、高橋選手10位となる。レース2はこの順位でスターティング・グリッドに並ぶ。中冨選手はクオリファイ1と同じ11位からスタートする。
レース1は土曜日、ドライ・コンディションで行われた。スタートが切られると、加賀山選手は1周目4位につける。しかし、前日から路面温度が10度高くなったコンディションの中、マシンのフィーリングに苦しんでしまう。加賀山選手は順位を落としながらも我慢のライディングでゴールを目指し、12位でチェッカーを受けた。
逆に、中冨選手と高橋選手は1周目をそれぞれ10、11位で通過するが、着実に追い上げていく。中冨選手は終盤に今野由寛選手(SUZUKI)を抜くと8位でチェッカーを受けた。
高橋選手は、ケガからの復帰戦ということもあり、無理せずに走り続けると10位となった。
また、秋吉選手は残り2周で転倒して、29位となった。
翌日のレース2は、スタート直前に雨が降り始めたためにスタート・ディレイとなる。その後、ウェット・コンディションで周回数を2周減算して行われた。
急にコンディションが変化したため、スタート直前のウォーミング・アップで加賀山選手は転倒してしまう。スターティング・グリッドにたどり着き、スタートはできたものの、マシンはスクリーンが割れ、ハンドルが曲がるというダメージを負っていた。加賀山選手は慎重に走り続けると、12位で完走した。
中冨選手、高橋選手は、スタート直後に7、8位という好位置につける。
その後、高橋選手は難しいコンディションの中、安定したライディングを見せると、6周目に5位、残り5周というところで藤田拓哉選手(YAMAHA)を抜くと4位に浮上。今季最高の4位を獲得した。
また、中冨選手も粘り強いライディングを披露して、7位となった。秋吉選手はウェット・コンディションに苦しみ17位に留まった。
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レース1:10位 レース2:4位 高橋裕紀選手(HONDA)
「事前テストで約2か月半振りにJSBマシンに乗ったが、意外とすんなりと乗ることができた。まだ体的にはきつい部分もあるが、予選ではトップ10に入れたのでよかったです。レース1では、なんとか集団に加わって走ることができた。レース2の4位という結果はチームがもたらしてくれたものだと思う。今年初のウェット・レースになり、レイン・タイヤはいくつか候補があったが、自分はケガもしているし、今年の基本ベースとなっているレイン・タイヤを使用した。ヘビー・ウェット用ではないタイヤだったので、転倒しないように気を付けて走った。最終戦鈴鹿は、体調も良くなっていると思います。現状の自分達にやれることをしっかりすれば結果は自ずとついてくると思います。とにかくベストを尽くします」
レース1:8位 レース2:7位 中冨伸一選手(YAMAHA)
「土曜日は、午前中に予選で、午後にレース1と忙しい1日でした。レース1は予選11番手からなんとか8位にまで順位を上げることができた。
レース2は雨のレースになって、サイティング・ラップから転倒者が出て、レースでも転倒者が多い厳しいコンディションでした。とにかく転ばないようにゴールを目指すのが精いっぱいでした。結果は今年ベストの7位でしたが、とても悔しい結果でした」
レース1:12位 レース2:12位 加賀山就臣選手(SUZUKI)
「事前テストから調子が良く、それはレース・ウイークに入っても変わらず、それが予選タイムに反映されたと思う。レース1は期待して臨んだが、路面温度が上がったことで感触が変わってしまった。3周目あたりからマシンのバランスが大きく崩れ、終盤はコース上にとどまるだけで精一杯の状態となってしまった。それはレース2も同様で、路面コンディションに対してマシンのバランスが取りきれず、コース上にとどまるだけで精一杯だった。厳しい状況の中で、ポイントが取れたのは不幸中の幸いです。最終戦の鈴鹿は良いドライのデータが取れているので、盛り返せると思います」
JSB1000 race1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 中須賀克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | 36'01.585 | |
2位 | 津田拓也 | ヨシムラスズキシェルアドバンス | SUZUKI | 36'14.663 | |
3位 | 渡邊一樹 | Team GREEN | KAWASAKI | 36'15.369 | |
8位 | 中冨伸一 | HiTMAN RC 甲子園ヤマハ | YAMAHA | 36'46.455 | |
10位 | 高橋裕紀 | MORIWAKI RACING | HONDA | 36'52.181 | |
12位 | 加賀山就臣 | Team KAGAYAMA | SUZUKI | 37'05.393 | |
29位 | 秋吉耕佑 | au&テルル・Kohara RT | HONDA | 29'04.866 -5 laps |
JSB1000 race2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 山口辰也 | TOHO Racing | HONDA | 39'12.313 | |
2位 | 高橋巧 | MuSASHi RT ハルクプロ | HONDA | 39'48.233 | |
3位 | 中須賀克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | 40'00.410 | |
4位 | 高橋裕紀 | MORIWAKI RACING | HONDA | 40'14.840 | |
7位 | 中冨伸一 | HiTMAN RC 甲子園ヤマハ | YAMAHA | 40'42.507 | |
12位 | 加賀山就臣 | Team KAGAYAMA | SUZUKI | 39'34.466 -1 lap | |
17位 | 秋吉耕佑 | au&テルル・Kohara RT | HONDA | 40'07.528 -1 lap |
JSB1000Point
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 中須賀 克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | 140 | |
2位 | 津田 拓也 | ヨシムラスズキシェルアドバンス | SUZUKI | 113 | |
3位 | 山口辰也 | TOHO Racing | HONDA | 104 | |
10位 | 加賀山就臣 | Team KAGAYAMA | SUZUKI | 66 | |
12位 | 中冨伸一 | HiTMAN RC 甲子園ヤマハ | YAMAHA | 61 | |
13位 | 秋吉耕佑 | au&テルル・Kohara RT | HONDA | 55 |
※第8戦終了時点