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JSB1000
加賀山選手、波乱の展開の中、1、2レースで7位に入る
2016年シーズンは最終戦を迎えた。今回は、第48回最終戦MFJグランプリということで、通常のポイントにボーナス・ポイント3点が加算される。
また、JSB1000クラスは、8周のレース1、15周のレース2が行われる。
秋晴れの中で行われた予選Q1。秋吉耕佑選手(HONDA)は9位、加賀山就臣選手(SUZUKI)は10位となり、この順位でレース2のスターティング・グリッドに並ぶ。
Q1の上位10台で行われるQ2では、加賀山選手9位、秋吉選手10位となる。この順位でレース1のスターティング・グリッドに並ぶ。
また、中冨伸一選手(YAMAHA)は12位、高橋裕紀選手(HONDA)は15位で、レース1、2とも、この順位からスタートする。
決勝当日も秋晴れに恵まれた。
午前11時5分、8周で行われるレース1がスタート。
加賀山選手は1周目、6番手につける。
序盤は、秋吉選手、山口辰也選手(HONDA)、高橋巧選手(HONDA)と6位争いを繰り広げていく。
後半に入ると、加賀山選手は高橋選手に抜かれる苦しい展開となる。
ラスト・ラップへ、山口選手、高橋選手、加賀山選手のオーダーで突入。加賀山選手は、最後の1周で意地を見せると山口選手を抜き去り、7位でチェッカーを受けた。
また、秋吉選手は9位、中冨選手11位、高橋選手は15位となった。
午後3時5分にレース2は始まった。加賀山選手は抜群のダッシュを決めて、すぐに2位にジャンプ・アップ。トップの中須賀克行選手(YAMAHA)を猛追する。ところが1周目の最終コーナー立ち上がりで、加賀山選手はハイサイドを起こして転倒。後ろから来た、L・ハスラム選手(KAWASAKI)、渡辺一樹選手(KAWASAKI)は倒れたマシンを避けきれずにクラッシュしてしまう。この混乱で赤旗が提示され、レースはやり直しとなる。
午後3時半に、この日3度目のスタートが切られた。セカンド・バイクに乗り換えて走り出した加賀山選手は、序盤は8番手につける。
後ろから秋吉選手、中冨選手が続き、3台が8位争いを展開。上位陣で1台が転倒すると、この戦いは7位争いにかわる。
そして、14周目、中冨選手が転倒。そのままリタイアしてしまう。
レース終盤に入ると、加賀山選手は秋吉選手と7位争いを展開。加賀山選手と秋吉選手は、最後までテール・トゥ・ノーズのバトルを続けるが、加賀山選手が僅かに先にチェッカーを受けた。
また、高橋選手は12位に入っている。
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レース1:7位 レース2:7位 加賀山就臣選手(SUZUKI)
「レース1では、スタートがうまくいかなかった。なんとか上げていったが、あれが精いっぱいだった。最後は山口選手、高橋選手とバトルになり、ラスト・ラップで山口選手を抜くことができた。
レース2は、今年最後のレースで意地を見せようとスタートを決めて、中須賀選手の後ろ2位に追い上げたが、ハイサイドを起こして転倒してしまった。いいポジションにつけていただけに残念です。カワサキの2台を巻き込んでしまって申し訳ない気持ちです。
転倒したときに手を打って、少し痛かったが大丈夫だった。レース用バイクはダメージを負ったので、セカンド・バイクでレースに臨んだ。再スタート後は感触的に難しく攻めることはできなかったけど、ゴールできた」
「今年は1度も表彰台争いできなかったが、全力で戦った結果なので受け止めている。また来年仕切り直しして、加賀山ここにありというところを見せたいです。今年は、J-GP2クラスで浦本選手がチーム加賀山として初タイトルを取ってくれて、本当によかったと思う。今日はプレッシャーの中、きっちりゴールしてくれた。来年また、チームとしてもさらに上を目指してがんばります」
レース1:15位 レース2:12位 高橋裕紀選手(HONDA)
「レース1では、1周目にオーバーランして19番手まで順位を下げてしまった。その後追い上げたが、前のライダーとの差を埋めることはできなかった。
レース2はスタートもうまくいって自分のポジションを上げる事ができた。トライしたセッティングが良かったと再確認できたし、20周走り切れたことでマシンに関する濃いデータを収集できた。もちろん悔しい順位ですが、得るものが多く内容の濃いレースだったと思う。
今シーズンは、大きなケガをしてチームに迷惑をかけてしまって申し訳なかった。もう少し上の順位で走りたかったです。来シーズンはもっと努力してマシンの熟成を進めて行きたいです」
レース1:9位 レース2:8位 秋吉耕祐選手(HONDA)
「トラブルがあり、木曜日の走行がほとんどできない状態でレースウイークが始まった。金曜日の走行からマシンの確認をして、セッティングを詰めていったが、思うように仕上げられずに決勝を迎えた。自分の想定しているタイムよりもコンマ5秒は遅く、レベルの低いレースになってしまった。力を出しきれないまま終わってしまい残念です」
JSB1000 race1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 中須賀克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | 16'54.933 | |
2位 | L・ハスラム | Team GREEN | KAWASAKI | 16'55.405 | |
3位 | 渡辺一樹 | Team GREEN | KAWASAKI | 16'56.055 | |
7位 | 加賀山就臣 | Team KAGAYAMA | SUZUKI | 17'04.238 | |
9位 | 秋吉耕佑 | au&テルル・Kohara RT | HONDA | 17'08.011 | |
11位 | 中冨伸一 | HiTMAN RC 甲子園ヤマハ | YAMAHA | 17'12.821 | |
15位 | 高橋裕紀 | MORIWAKI RACING | HONDA | 17'34.535 |
JSB1000 race2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 中須賀克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | 42'31.250 | |
2位 | L・ハスラム | Team GREEN | KAWASAKI | 42'34.751 | |
3位 | 高橋巧 | MuSASHi RT ハルクプロ | HONDA | 42'36.845 | |
7位 | 加賀山就臣 | Team KAGAYAMA | SUZUKI | 43'12.881 | |
8位 | 秋吉耕佑 | au&テルル・Kohara RT | HONDA | 43'13.024 | |
12位 | 高橋裕紀 | MORIWAKI RACING | HONDA | 44'01.019 |
JSB1000Point
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1位 | 中須賀 克行 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YAMAHA | 196 | |
2位 | 津田 拓也 | ヨシムラスズキシェルアドバンス | SUZUKI | 149 | |
3位 | 高橋巧 | MuSASHi RT ハルクプロ | HONDA | 143 | |
8位 | 加賀山就臣 | Team KAGAYAMA | SUZUKI | 100 | |
11位 | 秋吉耕佑 | au&テルル・Kohara RT | HONDA | 86 | |
13位 | 中冨伸一 | HiTMAN RC 甲子園ヤマハ | YAMAHA | 74 |
※第9戦終了時点