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ST1000
ハーフ・ウェットの難しいレースで高橋選手が開幕優勝
今年の開幕戦は、予定通りツインリンクもてぎで開催された。
ST1000クラスは、ダンロップが全チームにタイヤを供給するサプライヤーとなっている。
ドライ・コンディションで行われた予選では、榎戸育寛選手(HONDA)がポール・ポジションを獲得。
ディフェンディング・チャンピオンの高橋裕紀選手(HONDA)が2位、渡辺一馬選手(HONDA)が3位と続いた。
決勝レースはスタート直前の雨により波乱の展開となる。レースは2周減算の12周となってスタート。ハーフ・ウェットの状況だったため、スリック・タイヤか、レイン・タイヤを選ぶライダーに分かれた。
スタートが切られると、まずはレイン・タイヤを装着した渥美心選手(BMW)がトップに立ち、レースをリードしていく。同じくレイン・タイヤを選んだ山口辰也選手(HONDA)が2番手に続く。
しかし、その後、徐々に路面が乾き始めると状況は一変する。レイン・タイヤを装着したライダーはペース・ダウン。逆に、スリック・タイヤを選んだライダーのペースが上がっていく。
スタート前にエンジン・トラブルが発生し、急遽エンジン交換したためにピット・スタートしていた高橋選手は、スリック・タイヤで勝負をかけていた。高橋選手は、最後尾から猛烈な追い上げを見せていく。
6周目に3番手に上がった高橋選手は、すぐに山口選手、渥美選手を抜き去ってトップに浮上。後方には、スリック・タイヤの渡辺選手、作本輝介選手(HONDA)が続いたが、高橋選手はハイペースで後続を圧倒していった。
結局、高橋選手は後続に7秒以上の差をつけて開幕優勝を決めた。
続いて、渡辺選手が2位。作本選手は最終ラップで転倒し、岡本裕生選手(YAMAHA)が3位に入った。
ポール・シッターの榎戸選手は、5番手でチェッカーを受けたが、スタート手順違反のペナルティを受けて、11位に降格された。
コメント
1位 高橋裕紀選手(HONDA)
「エンジンを乗せ換えることを決め、ピット・スタートとなった時点で、とにかく追い上げるしかないと考えた。後ろから追い上げることになったことで、路面状況やライバルの走りを見て、自分のペースを掴んでいくことができたと思う。3コーナーと90度コーナーは濡れていたが、そこを気を付ければよいという状況だった。渡辺選手と作本選手がトップ争いだと思っていたが、2人を抜いたら前に2台いて、これがトップ争いかと、気持ちを引き締めて追いかけた。トップに出たあとも、チェッカーを受けるまでは安心できず、集中して走った。大変なレースでしたが、勝つことができてよかったです」
2位 渡辺一馬選手(HONDA)
「難しいコンディションだったが、チームの後押しもありスリック・タイヤで行くことにした。最大のライバルだと考えていた高橋選手がピット・スタートと聞き、勝てるチャンスがあると思った。序盤はレイン・タイヤを選んだライダーが前に出ると思っていたので、追い上げていこうと思っていたが、高橋選手の追い上げほど、ペースを上げることができずに、勝てるレースを落としてしまった。勝たなければならなかったのに、それができなかった自分に腹が立ちます。決勝に向けてしっかり調整してきましたが、勝つことができずに終わりました。次戦では、しっかり勝負をして優勝を狙います」
3位 岡本裕生選手(YAMAHA)
「難しいレースだった。コンディションをうまく掴むことができずに、遅れてしまった。次は、得意な菅生なので、先輩方に負けないように、しっかり競りあって勝ちたいです」
Photo gallery
ST1000Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 高橋裕紀 | 日本郵便HondaDream TP | HONDA | '24.00.615 | |
2位 | 渡辺一馬 | Astemo HondaDream SI Racing | HONDA | '24.08.018 | |
3位 | 岡本裕生 | bLUcRUニトロレーシング51YAMAHA | YAMAHA | '24.22.396 |