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ST1000
高橋選手が開幕優勝を決める
開幕戦は、例年どおりにもてぎで開催された。ST1000クラスは、市販車を改造した1000ccマシンで戦う。JSBよりも改造範囲が狭く、より市販車に近いマシンを使用する。
同クラスには、ダンロップがタイヤ・サプライヤーとして全車にタイヤを供給する。
ドライ・コンディションで行なわれた予選では、元MotoGPライダーの高橋裕紀選手(HONDA)がポール・ポジションを獲得。
ディフェンディング・チャンピオンの渡辺一馬選手(HONDA)は2番手。前田恵助選手(YAMAHA)が3番手につける。
翌日曜日は、雨が降ったり止んだりの難しいコンディションとなる。
ST1000クラスは、ハーフ・ウェットのコンディションのときに決勝を迎えた。ほとんどのライダーはスリック・タイヤでレースに臨んだ。
スタートよく飛び出したのは渡辺選手で、すぐ後ろに高橋選手がつける。3位以下は、前田選手、國峰啄磨選手(HONDA)、南本宗一郎選手(YAMAHA)などが続く。
渡辺選手と高橋選手は、そのまま後続を離してトップ争いを展開。前田選手と南本選手が3位争いを繰り広げ、國峰選手は遅れてしまう。
後半に入っても、渡辺選手と高橋選手はテール・トゥ・ノーズ。そのまま渡辺選手、高橋選手の順でチェッカーを受ける。
しかし、渡辺選手はスターティング・グリッド上の作業違反で30秒加算のペナルティが科せられ6位に降格。
高橋選手の開幕優勝となった。
3位を制した南本選手が繰り上がり2位、前田選手が3位となった。
コメント
優勝 高橋裕紀選手(HONDA)
「渡辺選手にペナルティが出ていたことは知らずに、前に出たい勝ちたいと走っていたが、今回は完敗だと思い悔しかったです。その気持ちは、優勝へと変わっても変わりません。スタート前に路面が乾いていくことを考えてスリック・タイヤを選択したことは大正解でした。今回のマシンの仕上がりがラインの自由度がなく、ウエット・パッチなどを避けるラインを通ると思うように走れないなど、ピン・ポイントのセットになってしまったことが敗因でした。次戦では、しっかりと仕上げたいと思います」
2位 南本宗一郎選手(YAMAHA)
「ST1000を戦うのは今年が2年目で、昨年はランキング3位でした。今大会では渡辺選手、高橋選手について行こうと思っていましたが、それができずに先行されてしまいました。もてぎは全日本開催サーキットのなかで苦手意識があり、ここで表彰台に立てたことは良かったです。次のスポーツランドSUGOからは得意なサーキットが続くので、しっかりと優勝を狙っていきます」
3位 前田恵助選手(YAMAHA)
「今年はキット・パーツの開発がメインで、基本的にスポット参戦です。今大会の走り出しとなった木曜日と金曜日はテスト項目があってレース・モードで走ることはできませんでした。レースも、渡辺選手のペナルティがなければ表彰台に立てなかったです。次のスポーツランドSUGOは大好きなコースなので、出場する機会があれば優勝を目指していきたいです」
ST1000Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 高橋裕紀 | JAPAN POST HondaDream T | HONDA | '28.07.863 | |
2位 | 南本宗一郎 | AKENO SPEED YAMAHA | YAMAHA | '28.22.060 | |
3位 | 前田恵助 | eam GYTR | YAMAHA | '28.24.497 |