MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第１戦 SUPERBIKE RACE in MOTEGI

もてぎで開催された開幕戦。市販車を改造した1000ccマシンで戦うST1000クラスに、今年もダンロップが公式タイヤ・サプライヤーとして全車にタイヤを供給する。
ドライ・コンディションで行われた予選では、今季からST1000にエントリーしている國井勇輝選手（HONDA）がポール・ポジションを獲得。
高橋巧選手（HONDA）が２位、高橋裕紀選手（HONDA）が３番手に続く。
２連覇中の渡辺一馬選手（HONDA）は５番手２列目に並んだ。
　
決勝当日は、曇り空となったが、ドライ・コンディションでスタートを迎えた。
スタートよく飛び出したのは國井選手。後ろから高橋裕紀選手、予選７位スタートの國峰琢磨選手（HONDA）、高橋巧選手（HONDA）などが続く。
序盤からトップに立った國峰選手がレースをリード。後ろから國井選手、高橋裕紀選手、渡辺選手、高橋巧選手、ルーキーの荒川晃大選手（HONDA）などが続く。
後半になると、國峰選手と國井選手が僅差のトップ争いを展開。高橋裕紀選手、渡辺選手、高橋巧選手が３位争いを演じていく。
ラストラップ、國峰選手と國井選手の激戦となるが、國峰選手がトップを守り切って、開幕優勝を達成した。國井選手は、ST1000クラス初レースで２位を獲得。
３位争いは、ラスト・ラップで前に出た渡辺選手が制した。

コメント

優勝　國峰琢磨選手（HONDA）

「作戦はなく、前に出てがむしゃらに走りました。金曜日の走行で転倒してマシンを壊してしまい、少し自信がなくなったのですが、ポール・ポジションをとった國井選手の走りを決勝朝の走行で見ながら学んで、自信を取り戻しました。トップ争いは激しく、すごいメンバーでのバトルになり、その中で勝てたことはうれしかった。この調子で次戦のSUGOでも優勝を目指してがんばります」

２位　國井勇輝選手（HONDA）

「予選と決勝ではコンディションが変わり、苦しい状況でしたが、冷静になろうと努めました。昨年のST600の時には、前に出たくて転倒してしまうこともあったので、今回は落ち着いて状況を見ていった。レース終盤に國峰選手に仕掛けましたが、負けてしまいました。ST1000の初めてのレースでしたが、予選でタイムを出すことができました。トップ争いができると思っていたので、勝てずに悔しい気持ちが大きいです。次は勝てるようにしっかりと組み立てて行きます」

３位　渡辺一馬選手（HONDA）

「３連覇を目指すシーズンなので、自分自身が進化しなければと考え、チームにマシン作りに関してのリクエストをしながら、レベル・アップのためのトライをしています。昨年はシーズンを通して転倒がなかったのですが、今季は開幕前に転倒が続きました。それもトライの結果ですが、うまくまとめきれないままに開幕を迎えてしまいました。レースは、スタートに失敗して追い上げていきました。３位に満足はできませんが、この状況の中で、最低限の仕事はできたと思っています」

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JSB1000クラスには、中冨伸一選手（YAMAHA）は、今年もダンロップ・タイヤの開発を行ないながら、市販車に近いマシンで参戦している。
公式予選では中冨選手は14位。またベテランの星野知也選手（BMW）は15位につけて、土曜日のレース１に臨んだ。
予選のセカンドタイムでは、中冨選手は19位、星野選手は15位で、日曜日のレース２のスターティング・グリッドについた。
　
晴天に恵まれたレース１では、星野選手は11位でポイントを獲得。中冨選手は16位でゴールした。
曇り空の中で行われたレース２。中冨選手は安定したラップを重ねるとポイント圏内の14位に入った。　
一方、星野選手はスタート前のウォーム・アップ・ランの時に、マシントラブルでスローダウンした車両に追突してしまい、リタイアとなった。

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レース１：16位　レース２：14位　中冨伸一選手（YAMAHA）

「予選は少し感触良く走れましたが、レース１、レース２ともに課題が残るレースになりました。次戦の鈴鹿２＆４は気持ちよく終われるようにがんばります」

レース１：11位 星野知也選手（BMW

「レース1はスタートを決めて順位を上げましたが、数台にパスされてしまいました。そこから予想していたより良いペースで走れたので良かったです。
　レース２では、50秒台で走る自信があったのですごく残念な結果となってしまいました。レース後に相手チームのライダーと監督が謝罪に来てくれました。私にも責任はありますので、話し合いで解決しました。怪我の方は人差し指を３針ほど縫っただけなので、次戦の鈴鹿２＆４には問題ないと思います」

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予選ではディフェンディング・チャンピオンの尾野弘樹選手（HONDA）がポール・ポジションをゲット。上江洲葵要選手（HONDA）が７位、小田喜阿門選手（HONDA）が10番手につける。
　
決勝レースがスタートすると、尾野選手がホール・ショット。すぐさま後続を引き離しにかかる。
トップの尾野選手は着々とリードを広げていくと、中盤には独走態勢を築く。
尾野選手は、後続に14秒以上の大量リードを奪うと開幕優勝。３連覇へ向けて、シーズンの好スタートを切った。
また、上江洲選手は７位、小田喜選手は９位とトップ10内でゴールしている。

コメント

優勝　尾野弘樹選手（HONDA）

「スタートがよく、ホール・ショットを取れました。後ろとの差が開いていったので、自分のライディングを確認しながら、優勝を狙っていきました。決勝朝のウォーム・アップでは、レコードを超えることができたので、決勝中にレコード更新を狙っていました。レコードには届かなかったことが残念です。それでも開幕で優勝できたことは、うれしいですし、これからのシーズンを考えるとよかったと思います」