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ST1000
大波乱のレースで、渡辺選手が優勝をさらう
第7戦の舞台は、岡山国際サーキット。ドライ・コンディションで行われた予選では、前戦のウィナー、荒川晃大選手(HONDA)がコース・レコードを更新して初のポール・ポジションを獲得した。「目標としていたタイムを出せてうれしい。明日は混戦になると思うが、しっかり走りたい」と荒川選手。続いて、ケガした國井勇輝選手の代役として参戦した長島哲太選手(HONDA)が2位、渡辺一馬選手(HONDA)が3位に続く。首位の國峰啄磨選手(HONDA)4位、1点差でランキング2位の榎戸育寛選手(HONDA)5位に続いた。
決勝レースは、長島選手のホール・ショットで始まる。後ろから荒川選手、渡辺選手、國峰選手、榎戸選手と続く。序盤は、長島選手と荒川選手がトップ争いを展開。國峰選手と、榎戸選手が3位争いとなる。ところが、中盤の12周目に荒川選手が転倒すると、すぐ後ろにいた長島選手も転倒してしまう。これで國峰選手と榎戸選手の戦いがトップ争いとなる。終盤に向けて、渡辺選手も加わり3台のトップ争いとなる。
最終ラップへ、榎戸選手、國峰選手、渡辺選手のオーダーで突入。國峰選手はアタックをかけたが、榎戸選手と接触してしまい2台は転倒してしまう。これで、渡辺選手が先頭に立ち、今季初優勝を決める。続いて、高橋巧選手(HONDA)2位、高橋裕紀選手3位と、ベテラン選手が表彰台に上がることとなった。
この結果、ポイント・テーブルでは、首位の國峰選手と榎戸選手の差は1点のまま。渡辺選手が首位に3点差で3位に浮上。最終戦に向けて、3人による僅差のタイトル争いとなった。
コメント
優勝 渡辺一馬選手(HONDA)
「今回は勝てるスピードで走れなかった。トップ集団の後ろにはいたが、なかなか仕掛けられずにいました。トップ争いの2人がヒート・アップしているので少し離れて様子をみていたのですが、転倒してしまい、2人にはとても残念な結果ですが、自分にとってはラッキーでした。諦めていたタイトルを狙うことができるので、最終戦では気持ちを切らすことなく、チーム一丸となってチャンピオンを狙いたいです」
2位 高橋巧選手(HONDA)
「スタートしてすぐにトップ集団と離れてしまったので、厳しいレースになると思っていた。ペース・アップする余裕はなかった。それでも、全力で走り続けていたら“たなぼた”ですが表彰台に立つことができました。内容には満足していませんが、応援してくれている方々のためにいいリザルトを残せたこと、表彰台に戻ってこれたことはよかったと思います。なさけない走りしかできていませんが、しっかりと前を向いて、実力で表彰台に戻って来たいと思います」
3位 高橋裕紀選手(HONDA)
「前にいた高橋巧選手に離されないようにと思って走っていました。自分が3位でチェッカーを受けたことに気が付いておらず、レース後にピットに戻ろうとしたところ、表彰台の方に誘導され、3位だと気が付きました。レース内容に納得はしていませんが、高橋巧選手と一緒に2位、3位で表彰台に立つことができました次は、しっかり自分の力を示したいと思います」
Photo gallery
ST1000 レースResult
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 渡辺一馬 | Astemo HondaDream SI Racing | HONDA | '28.06.929 | |
2位 | 高橋巧 | JAPAN POST HondaDream TP | HONDA | '28.12.040 | |
3位 | 高橋裕紀 | JAPAN POST HondaDream TP | HONDA | '28.17.212 |