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JSB1000

長島選手、JSB1000デビュー戦でポールポジション獲得!

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通常より約1ヶ月早い3月9日・10日に、全日本ロードレース選手権開幕戦が開催された。開幕戦ということで、通常より1日早い木曜日から走行がスタート。「DUNLOP Racing Team」の名をチーム名に入れる長島哲太選手(HONDA)が事前テストから上位に名を連ね、このレースウィークでも話題の中心となる。
実際に長島選手はセッションによってトップタイムをマークする速さを見せる。
期待された予選は、残念ながら天候と路面状況が走行に適していないということからキャンセル。金曜日に長島選手がトップタイムを出していたため、ポールポジション獲得となった。また昨年に引き続きダンロップタイヤの開発を実戦の中で行う中冨伸一選手(YAMAHA)、星野知也選手(BMW)もこのレースに参戦。中冨選手は17番手、星野選手は20番手となった。
日曜日の決勝は14周でスタート。ポールポジションからスタートした長島選手は3番手で1コーナーへ進入。S字入口で1台パスし、さらに逆バンクで1台をパスしてトップに立つ。2周目に1台にパスされ、2番手でラップしていた4周目に後続集団の中の1台が最終コーナー立ち上がりで転倒。赤旗中断とされる。
レースは仕切り直しされ、14周でスタート。長島選手がホールショットを奪い、積極的にレースを引っ張ろうとしたが、130R入口で2台にパスされ、3位に。トップの2台は2分5秒台でのラップとなり、長島選手以降は6秒台ラップのため、長島選手は3位争いの集団の先頭に立つ。何とかこのグループの前にいたい長島選手だったが、ペースは7秒台となり5番手に。10周目に3位走行中のライダーが転倒。ペースカーが入り、さらに転倒者が出たことからそこで赤旗が出され、レースはそのまま終了となってしまった。再スタートに向け、タイヤを温めるためにストレートで大きく左右にマシンを振る長島選手。ストレートであるにもかかわらず、膝を擦ってタイヤを暖めて再スタートへの準備をしていたのだった。
この結果、長島選手は表彰台にあと一歩の4位となった。中冨選手は14位完走でポイント獲得。星野選手は16位を走行中、ヘアピンで後続車に接触されて転倒、リタイヤとなった。

コメント

4位 長島哲太選手(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)

この時期にレースをするということで、事前テストから寒さへの対応を大きなテーマとしてセットアップしてきました。だから、予選が天候不順でキャンセルとなったことはちょっと納得出来ません。金曜日にトップタイムをマークしていたということで、ポールポジション獲得となりましたが、実際に走ってその結果として手にしたかったですね。決勝は自分たちのアドバンテージを活かそうと走りましたが赤旗中断となり、いろんな事情から自分たちはそのままのタイヤで走ることを選択。厳しいレースとなってしまいました。今回は2&4ということで、自分はフォーミュラカー走行後の路面の変化を経験したことがなかったので、本当なら昨日それを経験しておきたかったのですが、予選キャンセルでそれが出来ず、決勝で初めて経験しました。実際に最初のスタートでトップに立ちましたが、路面温度も上がり、四輪のゴムが路面に張り付いていて、コンディションとしてはこのレースウイークの中でいちばん悪かったですね。それでもセーフティカーが入ったので、その後に超スプリントになるだろうと準備して備えたのですが、そのまま終わってしまったので、仕方ないですね。でも、新チームを立ち上げ、イチから準備をして4位なので、まずまずの出だしとしたいと思います。課題も見つかりましたし、自分たちの強みも確認できました。さらにチームとともに、進化したいと思います。

中冨伸一 選手(RSN)

事前テストでマシンのシェイクダウンをし、昨年からの継続でタイヤ開発に入りました。寒い時期のレースとなったのですが、幅広い対応幅をタイヤに持たせようと、様々なタイヤのテストをしながら順調にレースウィークのセッションをこなしました。決勝は2分8秒からできる限り9秒台でのラップを目指したのですが、途中から10秒台ラップとなってしまったのは残念です。それでも寒いコンディションの中で完走し、ポイント獲得できたことは、シーズンの最初として良い出だしだと思います。今年自分のチームをゼロから立ち上げてやっとたどり着いた開幕戦なので、まずはホッと一安心です。支えてくれたチームスタッフに、心から感謝したいと思いますし、彼らと戦う今シーズンがさらに楽しみになりました。

星野知也選手(TONE RT SYNCEDGE4413 BMW)

マシンは昨年使った車両なので、コンディションに合わせたセットアップを最初に行い、そこからこのレースウィークのタイヤ開発テストに入りました。マシンのバランスを取りながら、タイヤテストを行いましたが、良いフィーリングで走ることができました。決勝は9秒台でのラップをしたかったのですが走り出して少しバランスが悪く、赤旗中断の間にそれを見直してもらい、再スタート後は良いフィーリングになったのですが、後ろから接触されて転倒してしまいました。でも流れは良いので、第2戦が楽しみですね。

Photo gallery


JSB1000Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA 24'30.422
2位 水野 涼 DUCATI Team KAGAYAMA DUCATI 24'30.961
3位 岡本裕生 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA 24'31.202
4位 長島哲太 DUNLOP Racing Team with YAHAGI HONDA 24'32.593 Dunlop ユーザー
13位 渡辺一馬 Astemo Honda Dream SI Rasing HONDA 24'35.895 Dunlop ユーザー
14位 中冨伸一 RSN YAMAHA 24'37.051 Dunlop ユーザー
19位 吉田愛乃助 TONE RT SYNCEDGE4413 BMW BMW 24'39.569 Dunlop ユーザー
21位 Zechariah Kawame DZEGEDE TONE RT SYNCEDGE4413 BMW BMW 25'15.774 Dunlop ユーザー
リタイヤ 柴田義将 Taira Promote Rasing YAMAHA - Dunlop ユーザー
リタイヤ 星野知也 TONE RT SYNCEDGE4413 BMW BMW - Dunlop ユーザー