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J-GP3
尾野選手、今季二勝目!
6月16日に茨城県筑波サーキットで、全日本ロードレース選手権第4戦が開催された。
毎年この筑波での全日本はJ-GP3クラスのみの開催であることから、日曜日の午前中に予選、午後に決勝というワンデーでスケジュールが組まれている。
事前テストが行われず、走行はレースウイーク金曜日午後の特別スポーツ走行からスタートした。
通常であれば梅雨入りしている時期だが、今回は金曜日から晴天に恵まれ、30度を超える夏日が続いた。ところが土曜日の夜に雨が降り始め、早朝には止んだものの、多少の影響が懸念された。しかし土曜日の午前9時15分から25分間で行われた予選では、金、土とだれも1分を切れなかったが、最終的に四人のライダーが59秒台へ入れた。その中でもっとも速いタイムを出したのは尾野弘樹選手。さらに2番手には尾野選手のチームメイトである三谷 然選手が入り、ダンロップユーザーが予選1-2を占めた。
また DUNLOP Racing Team with YAHAGI JSB1000ライダー 長島哲太率いるTN45withMotoUPRacingの松山遥希選手が予選14番手につけた。
午後1時25分から25周で争われた決勝は、尾野選手がホールショットを奪う形から始まった。太陽が照り付け、夏日となったコンディションのため、路面温度は50度を超える中、尾野選手は1分0秒後半から時折1秒台でレースを引っ張る。レース中盤、3番手までポジションを落とすシーンはあったが、ストレートでの加速の良さを活かし、またしてもトップを奪い、最後までレースをコントロール。ラストラップにこのレースでの自己ベスト をマークして後続を引き離し、全戦SUGOに続く勝利を遂げた。
コメント
尾野弘樹選手(P.MU 7C GALESPEED)
事前テストがなく、金曜日の午後からレースウイークの走行が始まったのですが、思った以上に流れが悪く、今回は苦しいレースになることを覚悟しました。昨日の夜に色々と考え、チームとミーティングをしてマシンのセットを大きく振り、タイヤチョイスも変えて予選に臨んだところ、良い方向に進んでくれて、59秒台へ入れることができました。昨日まではとても1分を切れるような状況ではなかったので、ギリギリ何とか間に合った、という感じでした。しかも予選終盤は59秒台で刻むことができ、そこに関しては少し勇気付けられました。でもレースはいつもトップグループを構成するメンバーだけでく、一緒に走ったことのないライダーもトップ争いに絡んでくると考えていたので、スタート前は自分のレースのイメージが持てませんでした。その中には海外メーカーのタイヤを履くライダーもいることもあり、そういう意味でも読みにくいレースでした。とにかくミスをせず、トップグループの中にいるよう集中して走りました。それが結果につながり、本当に嬉しいです。応援、ありがとうございました!
Photo gallery
J-GP3Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 尾野弘樹 | P.MU 7C GALESPEED | HONDA | 25'26.453 | |
2位 | 若松 怜 | JAPAN POST docomo business TP | HONDA | 25'26.662 | |
3位 | 武中 駿 | Team Shun and ZERO | HONDA | 25'27.018 | |
4位 | 池上聖竜 | MotoUPRacing | HONDA | 25'27.018 | |
5位 | 松島璃空 | BREASTO B-TRIBE RACING | HONDA | 25'27.473 | |
6位 | 高杉奈緒子 | TEAM NAOKO KTM | KTM | 25'27.849 |