JSB1000

長島哲太選手がレース2で3位表彰台

全日本ロードレース選手権第2戦が宮城県・スポーツランドSUGOで、4月25日・26日に開催された。
1週間前に行われた事前テストは、初日がドライ、2日目は1本目がウエット、2本目がドライというコンディションだった。気温はあまり上がらず、寒さを感じる中でのテストとなった。
初日1本目を1分27秒577で4番手スタートした長島哲太選手は、2本目で1分26秒871と26秒台に入り3番手へ浮上。さらに3本目では1分26秒518までタイムを縮め、初日総合でも3番手となった。
ウエットとなった2日目1本目では1分36秒234で2番手。ドライとなった2本目では1分27秒108で5番手となり、総合5番手でテストを終えた。

【フリー走行・予選】

レースウイーク初日の4月24日は、午前と午後に40分間のフリー走行が行われた。午前の走行は9時10分開始と早く、気温は12.8度と低め。路面温度も30度前後と上がらない状況だった。 そうした中、長島選手は2周目に誰よりも早く1分27秒台へ入りセッションをリード。その後も27秒台で周回を重ね、12周目には1分26秒704と26秒台へ。続く13周目には1分26秒542でトップに立った。最終的にこのセッションは総合2番手で終え、順調な滑り出しとなった。 午後のフリー走行では序盤に1分27秒台で連続ラップ。ピットイン後の終盤には1分26秒台で4周を記録し、最後にマークした1分26秒498で3番手。この結果、初日は総合3番手で終えた。
土曜日は午前に40分間の予選、午後にレース1が行われた。朝9時10分開始の予選は気温9.2度、路面温度は場所によって23.3〜26.3度と寒さを感じるコンディション。 長島選手は1周目を1分27秒301で走り出し2番手につけ、2周目には1分26秒223とタイムを更新、最終的には1分25秒台に入れて3番手で予選を終えた。

【レース1決勝】

レース1では、長島選手が得意のスタートダッシュを決めトップで1コーナーへ進入。そのままトップを守ってメインスタンド前に戻る。5周目までレースをリードしたが、6周目に3番手へ後退。 序盤から1分26秒台で周回し終盤までそのペースを維持したものの、トップ争いは1分25秒台に入り徐々に差が広がっていった。 中盤以降は野左根航汰選手(Honda)とのバトルとなり、ラストラップまで前を走行していたが、終盤区間でパスされ4位でチェッカーを受けた

【ウォームアップ・レース2決勝】

日曜日は朝から晴天に恵まれ、9時時点で気温13度まで上昇。路面温度は30〜31.5度となった。 9時25分から15分間のウォームアップ走行が行われ、長島選手は1周目を1分27秒767で走行し2番手に1.1秒差をつける速さを見せた。 2周目に1分26秒921、4周目に1分26秒864と連続して26秒台を記録。8周目には1分26秒025までタイムを上げ、2番手で終了。決勝への期待が高まった。14時15分、22周のレース2がスタート。長島選手は再び好スタートを決め2番手で1コーナーへ進入。さらにSPインでトップの水野涼選手(DUCATI)のインを突いて首位に浮上。そのままオープニングラップをトップで戻りレースをリードした。 2周目に1分26秒941、3周目に1分26秒537とペースを上げていく。

4周目の馬の背コーナー入口では水野選手がアウトから仕掛けるが、長島選手はこれを抑えてトップをキープ。 5周目のメインストレートで水野選手に先行を許すも、2コーナー立ち上がりで再加速し3コーナーでトップを奪還。しかしバックストレートで再び水野選手が前に出る。 さらにシケイン入口で再度トップに立つなど、激しい攻防が続いた。

9周目のメインストレートで再び水野選手にパスされ、さらに馬の背で中須賀克行選手(YAMAHA)にも抜かれ3番手へ。その後は野左根選手との3位争いとなる。 14周目の110Rで一度ポジションを譲るも、20周目の3コーナーで再逆転。そのまま3位を守り切り、見事表彰台を獲得した。

ライダーコメント

長島哲太選手(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)

「レース1は最後の最後にやられてしまい、チャタリングも起きて苦しい展開でした。ライダーとして負けてはいけないと思っていただけに、レース後は本当に悔しい気持ちでいっぱいでした。 今日は気温が上がる予報だったため、昨日とは違うタイヤを選択しました。正直、レース後半にそのタイヤがどうなるか未知数で賭けの部分もありましたが、狙い通り落ちも少なく、最後にもう一度スパートをかけることができました。 ただ、今シーズンの目標はタイトル獲得なので、まだ明確に足りていない部分があると感じています。それでも課題と強みの両方が見えたので、今後の開発につなげていきたいです。最後にバトルを制することができ、現状での最大限の結果は出せたと思います。」

星野知也選手(TONE RT SYNCEDGE4413 BMW)

「レース1は想像以上に寒く、選択したタイヤではコーナー数の少ない左側が冷えて荒れてしまい、思うようにペースを上げられませんでした。それでもポイント圏内でフィニッシュできたのは良かったです。 レース2ではダンロップのエンジニアと相談して対策したタイヤを選びましたが、ブレーキングのフィーリングが大きく変わり、それが原因で転倒してしまいました。 ただ、このレースウイークで自己ベストを更新できましたし、タイヤの進化も感じられたので、総じて良い内容だったと思います。」

中冨伸一選手(RSN)

「今回の事前テストでは開発用タイヤをさまざま試しましたが、現状ではレースで使用するのは難しいと判断し、市販タイヤで臨みました。 ただ、レースに向けたセットアップが十分にできていなかったため苦しい展開となりました。それでも開幕戦から少しずつセットアップを進められているので、今後の開発につなげていきたいと思います。」

中野政秀(タイヤ事業本部 技術本部 第二技術部)

「事前テストでは、フロント・リアともに、もてぎラウンドで使用したタイヤをベースに、複数の異なるコンパウンド仕様を評価し、レースで使用するタイヤの選定を行いました。また、事前テストの段階で走行環境を把握できていたことに加え、レースウィークも天候に恵まれたため、前戦のもてぎラウンドと比べると、タイヤ選択に大きく悩むことはありませんでした。
レースウィークでは、合同テストで旋回性向上を確認したフロントタイヤを固定して使用しました。一方、リアタイヤについては、合同テスト時に長島選手から要望のあった「さらなるグリップ向上」を狙った新しいコンパウンド仕様を持ち込みました。 FP1でそのリアタイヤを評価した結果、狙いとしていた方向性であることを確認できたため、予選から決勝レースまで同仕様のタイヤを使用する判断をしました。
しかし、レースウィークを通じてチャタリングに悩まされたうえ、限られた時間の中で新しいリアタイヤの十分なロングラン評価ができていなかったことから、レース1では後半に挙動がナーバスになる現象が発生し、最終ラップで野佐根選手に先行を許す結果となりました。
レース2に向けてはチャタリング対策を継続するとともに、気温・路面温度が上がる予報だったため、チームと相談のうえ、ハードコンパウンド仕様の別のリアタイヤを使用することに決定しました。このコンパウンドは1月のセパンテストで良好な評価を得ていたものですが、気温30℃以上・路面温度50℃近かったセパンと比べ、今回のコンディションで十分に機能するかは事前に確認できていませんでした。 そのため、朝のウォームアップ走行で当該コンパウンドが適正に機能するかを確認したうえで、レース2に投入しました。
結果として、レース2では終盤の表彰台争いを制することができ、現状におけるベストな結果を得られたと考えています。また、レース1で使用したタイヤからも多くの知見を得ることができ、今後のタイヤ開発において大きな収穫があったと感じています。」


JSB1000 レース1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 水野涼 SDG DUCATI Team KAGAYAMA DUCATI 25'59.762
2位 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA 26'02.510
3位 野佐根航汰 Astemo Pro Honda SI Racing Honda 26'06.512
4位 長島哲太 DUNLOP Racing Team with YAHAGI Honda 26'06.821 Dunlop ユーザー
5位 國井勇輝 SDG Team HARC-PRO.Honda Honda 26'13.085
6位 伊藤和樹 Team SAKURAI HONDA Honda 26'13.408
13位 星野知也 TONE Team4413 BMW BMW 26'51.550 Dunlop ユーザー
14位 中冨伸一 RSN YAMAHA 27'07.779 Dunlop ユーザー

JSB1000 レース2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 水野涼 SDG DUCATI Team KAGAYAMA DUCATI 31'42.863
2位 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA 31'44.362
3位 長島哲太 DUNLOP Racing Team with YAHAGI Honda 31'54.111 Dunlop ユーザー
4位 野佐根航汰 Astemo Pro Honda SI Racing Honda 31'54.321
5位 國井勇輝 SDG Team HARC-PRO.Honda Honda 31'58.184
6位 伊藤和樹 Team SAKURAI HONDA Honda 31'58.696
16位 中冨伸一 RSN YAMAHA 32'54.026 Dunlop ユーザー
DNF 星野知也 TONE Team4413 BMW BMW - Dunlop ユーザー

JSB1000Point

順位 選手名 ゼッケン チーム / メーカー ポイント
1位 水野涼 #88 SDG DUCATI Team KAGAYAMA / DUCATI 75 pt
2位 長島哲太 #45 DUNLOP Racing Team with YAHAGI / Honda 49 pt Dunlop ユーザー
3位 野佐根航汰 #4 Astemo Pro Honda SI Racing / Honda 42 pt
4位 中須賀克行 #1 YAMAHA FACTORY RACING TEAM / YAMAHA 40 pt
5位 國井勇輝 #92 SDG Team HARC-PRO.Honda / Honda 38 pt
6位 岩田悟 #6 Team ATJ / Honda 25 pt


ST1000

羽田大河選手が開幕戦を制す

決勝はポールシッター國峰琢磨と羽田大河との一騎打ちとなったが、羽田が一度もトップを譲らず、トップチェッカーとなった。

羽田大河コメント
「昨日の予選中、3コーナーで転倒。マシンがほぼ全損状態になってしまったのですが、チームのメカニックが朝までにマシンを修復してくれて、本当にありがたかったですし、結果でお返しできて良かったです。テストから好調で、レース自体は楽勝でしたが、それよりもチームのスタッフに感謝したいと思います。」


ST1000Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 羽田大河 Astemo Pro Honda S I Racing Honda 26'29.518 Dunlop ユーザー
2位 國峰琢磨 TOHO Racing Honda 26'29.636 Dunlop ユーザー
3位 荒川晃大 Astemo Pro Honda SIRacing Honda 26'31.134 Dunlop ユーザー
4位 井手翔太 AKENO SPEED.RC KOSHIEN YAMAHA 26'37.022 Dunlop ユーザー
5位 名越哲平 SDG Team HARC-PRO.  Honda 26'37.786 Dunlop ユーザー
6位 村瀬健琉 Team TITANTKR SUZUKI SUZUKI 26'42.203 Dunlop ユーザー


J-GP3

尾野弘樹選手がポールtoウィン

ポールシッター尾野がホールショットを奪うと、そのまま一度もトップの座を譲ることなく、開幕戦でポールtoウインを果たした。また10位の戸高 綸太郎選手がチャレンジクラスで表彰台に上がった。

尾野弘樹選手コメント
「開幕戦はスタートからトップに出ることができ、自分のペースを刻みながら最後までトップで走ることができました。その結果、開幕戦をトップでチェッカーを受けることができました。ただ、今日も後ろから若松 怜選手(Honda)が来てたので、楽なレースではなかったです。こっちも最初から最後まで全力で走りました。この後も楽なシーズンにはならないと今日、戦ってみて感じました。引き続き今シーズンもチャンピオンらしい戦いをして頑張ります。」


ST1000Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 尾野弘樹 P.MU 7C GALESPEED HONDA 31'39.139 Dunlop ユーザー
2位 若松怜 JAPAN POST docomo Business TP2 HONDA 31'40.911
3位 武中駿 Team Plusone HONDA 31'44.136
4位 岡崎静夏 APAN POST docomo Business TP HONDA 31'44.440
5位 高杉奈緒子 TEAM NAOKO KTM KTM 31'45.015
6位 Pongkun AEIMNOI AstemoSIRacingwithThaiHonda HONDA 31'45.677
10位 戸高綸太郎 Astemo SIRacing with RSC HONDA 32'21.325 Dunlop ユーザー
11位 仲村瑛冬 TeamLife.HondaDream Kitakyushu HONDA 32'29.173 Dunlop ユーザー