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国際A級スーパークラス
王座奪還を狙う黒山健一選手が開幕戦で圧倒的勝利!
全日本トライアル選手権の今季開幕戦となる関東大会が、3月12日(日)に茨城県の真壁トライアルランドで開催された。昨年、最高峰の国際A級スーパークラスでダンロップタイヤを履く小川友幸選手(#1)は4連覇を達成。今年は、史上3人目となるV5をめざす。一方、同じくダンロップを使用する黒山健一選手(#2)は、昨年終盤に投入したニューマシンで5年ぶりの王座奪回を狙う。
国際A級スーパークラスの競技は、まず5時間の持ち時間で12セクションを2ラップした後、上位10名のみがより難易度が高いふたつのスペシャルセクション(SS)に挑む方式とされた。当日は天候に恵まれ、多数の観客が来場。昨年よりも難しく新鮮味のあるセクションにライダーたちが挑戦する姿に、一喜一憂していた。その1ラップ目、らしからぬ失敗が目立った小川友幸選手は、減点5となる失敗を4度も喫して大苦戦。しかし黒山選手は、減点5となる失敗はなく、早くも独走状態となった。
1ラップ目を終了した時点では、トップの黒山選手が減点8、2位は小川毅士選手(#4)で減点17、3位は小川友幸選手で減点24となっていた。そして2ラップ目も、黒山選手の勢いは止まらず、ライバルたちとの差を大きく広げていった。その結果、SSを迎える前に、2位との差を18点にまで広げた黒山選手の優勝が確定。黒山選手は開幕戦から好スタートを切った。そしてSSでは、最後のセクションでただひとりクリーン(減点0)を決めた小川友幸選手が、小川毅士選手を逆転。これにより小川友幸選手が2位。小川毅士選手は惜しくも3位となったが、トップ3に食い込むという今年の目標をまずは達成した。
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黒山健一選手のコメント
「昨年終盤の連勝に続いて、ニューマシン投入から3連勝となりましたが、今回は運ではなく完全に実力で勝てたと感じています。開幕戦から勝たなければならないプレッシャーはありましたが、結果は非常によかったので、次戦以降に向けて弾みがつきました。全7戦の中で最初の1戦が終わっただけなので、残りも勝てるように頑張ります。ここ数年は悲しさ、悔しさ、空しさが残るシーズンが続いたので、今年こそはチャンピオンを取りたいと思います」
小川友幸選手のコメント
「最後のセクションは、プレッシャーの中で上がれたのがよかったですね。今年は全勝優勝したいという思いがあったのですが、今日は前半からミスをしてしまい、逆に黒山選手がかなり乗れていました。その時点で優勝は難しいかなと思いましたが、なんとか追いつこうとチャレンジしたのが、結果的には減点5になり、そこからは悪循環。後半は、今後のために最低でも2位に入っておきたいと、目標を低めに修正する開幕戦となってしまいました。次こそ勝ちたいと思います」
国際A級スーパークラスResult
順位 | NO. | 選手名 | チーム | メーカー | タイム減点 | 総減点 | クリーン数 | |
1位 | 2 | 黒山健一 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | Yamaha | 0 | 18 | 16 | |
2位 | 1 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 0 | 37 | 14 | |
3位 | 4 | 小川毅士 | 宗七音響 Wise Beta Team | Beta | 0 | 38 | 15 | |
4位 | 3 | 野崎史高 | YSP京葉+KEN OKUYAMA | Sherco | 0 | 51 | 10 | |
5位 | 5 | 柴田 暁 | Vertigo with Mitani | Vertigo | 0 | 69 | 5 | |
6位 | 8 | 斎藤晶夫 | Hondaブルーヘルメット | Honda | 0 | 86 | 2 |
国際A級スーパークラスPoint
順位 | NO. | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1位 | 2 | 黒山健一 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | Yamaha | 20 | |
2位 | 1 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 17 | |
3位 | 4 | 小川毅士 | 宗七音響 Wise Beta Team | Beta | 15 | |
4位 | 3 | 野崎史高 | YSP京葉+KEN OKUYAMA | Sherco | 13 | |
5位 | 5 | 柴田 暁 | Vertigo with Mitani | Vertigo | 11 | |
6位 | 8 | 斎藤晶夫 | Hondaブルーヘルメット | Honda | 10 |
※第1戦終了時点