全日本トライアル選手権第2戦　近畿大会

全日本トライアル選手権の今季第2戦となる近畿大会が、4月16日（日）に和歌山県の湯浅トライアルパークで開催された。開幕戦では、昨秋に投入したニューマシンにダンロップタイヤを履かせる黒山健一選手（#2）が圧勝。今大会では、昨年からの4大会連続優勝を狙った。一方、昨年度チャンピオンで同じくダンロップタイヤを愛用する小川友幸選手（#1）は、第１戦で2位となり、この大会には今季初優勝をめざして臨んだ。

国際A級スーパークラスの競技は、まず5時間の持ち時間で10セクションを2ラップして、その上位10名がより難易度が高いふたつのスペシャルセクション（SS）に挑戦する方式とされた。当日は初夏のような好天に恵まれたこともあり、多くの観客が集まり、かなり難易度が高めに設定されたセクションへ選手がトライする姿に沸いた。優勝争いは大接戦となり、1ラップ目は減点29の小川友幸選手がトップ。黒山選手が1点差、小川毅士選手（#4）は黒山選手と2点差、さらに1点差で野崎史高選手（#3）が続く、非常に見ごたえのあるレースとなった。

2ラップ目は黒山選手が減点17で、減点23の小川友幸選手を逆転。この段階で、黒山選手が減点47、小川友幸選手が減点52となった。さらにこのラップでは、野崎選手が減点18と好調な走りをみせ、2ラップ合計で減点51と2番手に躍進し、小川友幸選手は3番手となった。このトップ3に優勝のチャンスが残されたSSでは、黒山選手と野崎選手が減点3で走破した一方で、小川友幸選手は両セクションでクリーン（減点0）。この結果、黒山選手が逃げ切って優勝、小川友幸選手が逆転で2位、野崎選手が3位となった。

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