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国際A級スーパークラス
接戦を制して小川友幸選手が連勝
全日本トライアル選手権シリーズの第4戦中国大会が、6月11日(日)に鳥取県のHIROスポーツパークで開催された。最高峰の国際A級スーパークラスでダンロップタイヤD803GPを履く小川友幸選手(#1)は、前戦で今季初優勝。連勝によって流れをつかむべく、今大会に臨んだ。一方、同じくダンロップタイヤを使用するポイントリーダーの黒山健一選手(#2)は、シリーズランキングをさらに有利な状態とするべく、今季3勝目を狙った。さらに、ランキング3番手の野崎史高選手(#3)らが、ダンロップタイヤを履き今季初優勝に向けて大会に挑んだ。
国際A級スーパークラスの競技は、まず5時間の持ち時間で12セクションを2ラップ。その後、上位10名がより難易度の高いふたつのスペシャルセクション(SS)に臨む方式とされた。事前の天気予報では降雨だったが、実際は天候に恵まれて晴天。日陰は適度に涼しくて絶好の観戦日和となったが、ライダーたちにとってはやや暑さを感じさせられるコンディションとなった。その1ラップ目、野崎選手と小川選手がともに減点10でトップに並び、クリーン数がひとつ多い野崎選手が一歩リード。黒山選手は、4点差でふたりを追う展開となった。
2ラップ目、減点5となる大きな失敗を避けた小川選手がトップに立ち、黒山選手が5点差で追撃。野崎選手は小川選手に離され、黒山選手からさらに3点差となっていた。この3名が優勝を争うことになったSSでは、そのひとつめをただひとり足着き1回のみで走破した小川選手が、2回足を着いた黒山選手との差を6点に広げ、最終セクションを待たずに優勝を決めた。ただしその最終セクションでは、クリーンの黒山選手に対して小川選手は減点5となり、結果的にはわずか1点差で勝敗が決まることになった。今大会の結果、小川選手と黒山選手はタイトル争いで同ポイントに並ぶことになった。
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小川友幸選手のコメント
「今日はセクションの路面が滑りやすかったので、減点5にならないように意識して、ひたすらガマンの走りを続けました。2ラップ目はオールクリーンを目指しましたが、これは達成できませんでした。とはいえ、狙いどおり減点5を避けて、黒山選手にプレッシャーをかけることができたと思います。SSの最後は、すでに優勝が決まっていたので、魅せる走りをしようとして失敗しました。ようやく2勝2敗のタイに持ち込めたので、残り3戦をきっちり走りたいと思います」
黒山健一選手のコメント
「今日は負けました。敗因は色々ありますが、勝てるチャンスを生かせなかったことが非常に悔しく、そして自分でも残念に思っています。今大会の結果、ポイントランキングではトップの小川選手と同点に並ぶことになりましたが、次の第5戦北海道大会からまた自分のライディングをしっかりできるよう、準備を進めていきたいと思います」
国際A級スーパークラスResult
順位 | NO. | 選手名 | チーム | メーカー | タイム減点 | 総減点 | クリーン数 | |
1位 | 1 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 0 | 22 | 16 | |
2位 | 2 | 黒山健一 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | Yamaha | 0 | 23 | 17 | |
3位 | 3 | 野崎史高 | YSP京葉×KEN OKUYAMA | Sherco | 0 | 26 | 16 | |
4位 | 4 | 小川毅士 | 宗七音響 Wise Beta Team | Beta | 0 | 41 | 12 | |
5位 | 5 | 柴田暁 | Vertigo with Mitani | Vertigo | 0 | 54 | 9 | |
6位 | 8 | 斎藤晶夫 | Hondaブルーヘルメット | Honda | 0 | 73 | 6 |
国際A級スーパークラスPoint
順位 | NO. | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1位 | 1 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 74 | |
2位 | 2 | 黒山健一 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | Yamaha | 74 | |
3位 | 3 | 野崎史高 | YSP京葉×KEN OKUYAMA | Sherco | 58 | |
4位 | 4 | 小川毅士 | 宗七音響 Wise Beta Team | Beta | 54 | |
5位 | 5 | 柴田暁 | Vertigo with Mitani | Vertigo | 44 | |
6位 | 8 | 斎藤晶夫 | Hondaブルーヘルメット | Honda | 38 |
※第4戦終了時点