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国際A級スーパークラス
小川友幸選手が自身初となる全日本3連勝!
全日本トライアル選手権シリーズの第5戦北海道大会が、7月16日(日)に和寒町のわっさむサーキットで開催された。最高峰の国際A級スーパークラスでダンロップタイヤD803GPを履く小川友幸選手(#1)は、第3戦と第4戦で連勝し、同じくダンロップを愛用する黒山健一選手(#2)と2勝2敗で並んだ。この大会で両者のどちらが先にシーズン3勝目を挙げてポイントランキングをリードするか、あるいは野崎史高選手(#3)や小川毅士選手(#4)、柴田暁選手(#5)らがふたりを破って勝利を手にするかに注目が集まった。
国際A級スーパークラスの競技は、4時間の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名のみがより難易度が高いふたつのスペシャルセクション(SS)へと進む方式とされた。大会当日は朝から雨の予報だったが、実際に降りはじめたのは正午近くとなった。このため、雨が降って路面状態が悪化する前にセクションを早回りしていたライダーたちは、思わぬ失敗を重ねる者も少なくなかった。さらに、雨が降りはじめてからは、非常に滑りやすくなった難所をいかに攻略するかの勝負となった。
1ラップ目は小川毅士選手が減点3でトップに立ち、柴田選手が7点、黒山選手が8点、小川友幸選手が10点、野崎選手が12点で続いた。そして2ラップ目、すべてのセクションを減点0で走破した小川友幸選手がトップに浮上し、柴田選手らが追うことになった。大注目のSSでは、小川友幸選手が逃げ切って、自身初の3連勝を獲得。柴田選手は、自己最高位となる2位の座をゲットした。3位は小川毅士選手。黒山選手は、野崎選手を逆転して4位となった。今大会の結果、タイトル争いでは小川友幸選手が黒山選手を大きくリードすることになった。
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小川友幸選手のコメント
「最終セクションはクリーンして優勝を決めたかったのですが、気負い過ぎて失敗してしまいました。最後のSSは難しくなりましたが、それまでは神経戦。減点5を取りやすい設定ではありましたが、1ラップ目にその減点5をふたつも取ってしまい、これで追い込まれました。それでも2ラップ目は、オールクリーンで挽回できたので満足しています。シリーズを考えると、この勝利はかなり大きいと思います。足や腰の痛みは、8割程度の回復具合といった感じ。次の第6戦までインターバルが長いので、集中し直して臨みたいと思います」
柴田暁選手のコメント
「今日は1ラップ目に、自分はノレているなと思いました。ところが2ラップ目に減点を増やしてしまい、これでまた定位置の5位に落ちるかなと思ったのですが、SS-1でクリーンを取ることができ、自分に勝てた気がして心からうれしいです。SS-2もクリーンしていれば優勝できたかもしれませんが、2位でも本当に満足しています」
国際A級スーパークラスResult
順位 | NO. | 選手名 | チーム | メーカー | タイム減点 | 総減点 | クリーン数 | |
1位 | 1 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 0 | 18 | 18 | |
2位 | 5 | 柴田暁 | Vertigo with Mitani | Vertigo | 0 | 22 | 17 | |
3位 | 4 | 小川毅士 | 宗七音響 Wise Beta Team | Beta | 0 | 24 | 16 | |
4位 | 2 | 黒山健一 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | Yamaha | 0 | 25 | 16 | |
5位 | 3 | 野崎史高 | YSP京葉×KEN OKUYAMA | Sherco | 0 | 28 | 16 | |
6位 | 7 | 野本佳章 | モトベント&ベータ | Beta | 0 | 32 | 12 |
国際A級スーパークラスPoint
順位 | NO. | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1位 | 1 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 94 | |
2位 | 2 | 黒山健一 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | Yamaha | 87 | |
3位 | 3 | 野崎史高 | YSP京葉×KEN OKUYAMA | Sherco | 69 | |
4位 | 4 | 小川毅士 | 宗七音響 Wise Beta Team | Beta | 69 | |
5位 | 5 | 柴田暁 | Vertigo with Mitani | Vertigo | 61 | |
6位 | 8 | 斎藤晶夫 | Hondaブルーヘルメット | Honda | 47 |
※第5戦終了時点