全日本トライアル選手権第6戦　中部大会

全日本トライアル選手権シリーズの第6戦中部大会が、10月8日（日）に愛知県のキョウセイドライバーランドで開催された。最高峰の国際A級スーパークラスでダンロップタイヤD803GPを履く小川友幸選手（#1）は、前戦で自身初の3連勝を達成し、同じくダンロップを愛用する黒山健一選手（#2）とのシリーズタイトル争いで7点のリードを確保。今大会は、小川選手がさらに連勝記録を伸ばしてV5に王手をかけるか、逆に黒山選手が勝って最終戦に望みをつなぐかに、大きな注目が集まった。

国際A級スーパークラスの競技は、5時間の持ち時間で12セクションを2ラップした後に、上位10名だけがより難易度が高いふたつのスペシャルセクション（SS）に進む方式とされた。大会前日の朝まで雨が降り、路面状態が悪化。この影響を考慮して、各セクションの難易度が少し低く設定されたことから、トップライダーたちにとっては失敗が許されない神経戦となった。

その1ラップ目は、小川選手があわやパーフェクトの減点1で周回し、減点5の野崎選手や減点6の柴田暁選手（#5）、減点12の黒山選手らを大きくリードした。2ラップ目は減点5を加算して、一時は野崎選手に逆転されていた小川選手だったが、2ラップ合計では減点6でトップの座を堅守。野崎選手が減点10で2番手、黒山選手が減点15の3番手と続いていた。SSは、この3人に優勝の可能性がある中で行われたが、SS-1でクリーンを決めた小川選手が、SS-2を待たずに優勝を決め、野崎選手が2位、黒山選手が3位となった。この4連勝で、小川友幸選手は大きくポイントリードして最終戦に臨むことになった。

なお表彰式の後には、9月下旬にスペインで開催された国別対抗戦の「トライアル・デ・ナシオン」で3位表彰台に上がり銅メダルを獲得した、小川選手や黒山選手ら日本代表チームの報告会が行われた。

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