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国際A級スーパークラス
小川友幸選手が逆転で今季初勝利!
全日本トライアル選手権シリーズの今季第2戦となる近畿大会が、4月15日(日)に和歌山県の湯浅トライアルパークで開催された。国内最高峰の国際A級スーパークラスでダンロップタイヤD803GPを履き、史上初となるV6を目指す小川友幸選手(#1)は、開幕戦でライバルの黒山健一選手(#2)に圧勝された雪辱を果たすべく今大会に臨んだ。もちろん、同じくダンロップを愛用する黒山選手は、開幕2連勝によるスタートダッシュを狙う。野崎史高選手(#3)や小川毅士選手(#4)、柴田暁選手(#5)らも、優勝を視野に上位陣へ挑んだ。
国際A級スーパークラスの競技は、まず5時間の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名だけがより難易度の高いふたのスペシャルセクション(SS)に進出する方式とされた。大会前夜から当日朝まで雨に見舞われ、土は泥々の状態。非常に滑りやすくなったセクションが、ライダーたちを苦しめた。1ラップ目の結果は、黒山選手と野崎選手がともに減点19でトップに並び、減点28と大きく出遅れた小川友幸選手が、2人を追う展開となった。
2ラップ目に入ると、黒山選手と野崎選手が逆転につぐ逆転で激しいトップ争いを繰り広げたが、野崎選手は終盤にミスが重なり後退。一方の小川友幸選手は、減点0のパーフェクトな走りを続け、ついに黒山選手をとらえて逆転に成功した。1点差で迎えたSSは、最後まで気の抜けない勝負となったが、小川友幸選手が1点の差を守り切って今季初勝利。2位に黒山選手、3位に野崎選手が入り、表彰台に登壇した。
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小川友幸選手のコメント
「序盤でいきなり連続減点5を喫してしまい、一時は開幕戦の再来かと思いましたが、勝負を諦めずに2ラップ目はオールクリーンを狙うしか道はないと開き直りました。1ラップ目にそれなりの点差があったので……。そのため2ラップ目は、最初からすごい緊張感がありましたが、うまく攻略することができてよかったです。昨年よりはひとつ早めにまず1勝できたので、ほっとしています。とはいえ、まだ自分の走りができていないので、修正していきたいです」
黒山健一選手のコメント
「競技序盤はなかなかよい感じだったのですが、競技中盤に2回もエンストするという非常に情けないミスがあり、2位という結果になりました。優勝との差がわずか1点ということで、本来なら勝てた試合を逃してしまい非常に残念ですし、悔しいです。反省点が多いレースになりましたが、ライディング自体は決して悪くないと思っています。次戦までちょっと時間があるので、しっかり練習を重ねて、また勝てるように頑張ります」
国際A級スーパークラスResult
順位 | NO. | 選手名 | チーム | メーカー | タイム減点 | 総減点 | クリーン数 | |
1位 | 1 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 0 | 29 | 13 | |
2位 | 2 | 黒山健一 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | Yamaha | 0 | 30 | 12 | |
3位 | 3 | 野崎史高 | YSP京葉×KEN OKUYAMA | Yamaha | 0 | 39 | 9 | |
4位 | 5 | 柴田 暁 | Vertigo with Mitani | Vertigo | 0 | 69 | 5 | |
5位 | 4 | 小川毅士 | 宗七音響 Wise Beta Team | Beta | 1 | 82 | 1 | |
6位 | 7 | 斎藤晶夫 | Honda ブルーヘルメット | Honda | 0 | 90 | 1 |
国際A級スーパークラスPoint
順位 | NO. | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1位 | 1 | 小川友幸 | HRCクラブMITANI | Honda | 37 | |
2位 | 2 | 黒山健一 | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | Yamaha | 37 | |
3位 | 3 | 野崎史高 | YSP京葉×KEN OKUYAMA | Yamaha | 30 | |
4位 | 5 | 柴田 暁 | Vertigo with Mitani | Vertigo | 24 | |
5位 | 4 | 小川毅士 | 宗七音響 Wise Beta Team | Beta | 24 | |
6位 | 6 | 野本佳章 | モトベント&ベータ | Beta | 19 |
※第2戦終了時点