全日本トライアル選手権シリーズの今季第6戦となる中部大会が、10月7日（日）に愛知県のキョウセイドライバーランドで開催された。最高峰の国際A級スーパークラスでは、ダンロップタイヤを使用する小川友幸選手（#1）と野崎史高選手（#3）がポイントランキングでは同点で並び、規定により野崎選手がランキングトップ、小川選手が同2番手で今大会に臨んだ。

国際A級スーパークラスの競技は、まず4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、出走14名中の上位10名がより難易度の高いふたつのスペシャルセクション（SS）に進む方式が用いられた。大会当日は台風が過ぎて好天となり、前日の雨で泥々になり滑りやすかった路面は次第に乾いていったが、減点5となる失敗を犯しやすい難セクションもあり、予断を許さない接戦となった。その1ラップ目は、小川選手が減点5でトップに立ち、減点11の黒山健一選手（#2）や減点12の野崎選手がこれを追う展開となった。

2ラップ目は野崎選手が減点14、黒山選手は減点15、小川選手は減点16と1点刻みの大接戦。ただし1ラップ目との合計では、小川選手が減点21点でトップを守り、同じ26点の野崎選手と黒山選手を5点リードすることになった。そしてSSは、ふたつのセクションを3選手がいずれもクリーン（減点0）。これにより小川選手が逃げ切って勝利を収め、野崎選手が2位、野崎選手と同点ながらクリーン数ひとつの差で黒山選手が3位となった。今大会の結果、ポイントランキングでは今季3勝目をマークした小川選手がトップに立ち、野崎選手は2位に後退。ただしその差は3点で、次の最終戦で優勝すれば野崎選手にも自力チャンピオンの可能性が残された、小川選手と野崎選手による一騎打ちの状態が最後まで続くことになった。

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「今日は競技序盤の走りが悪く、リズムに乗ることができませんでした。シリーズタイトル争いを意識したつもりはないのですが、やはりカラダが硬くなってしまいました。それにより一時は5、6番まで順位を落としてしまっていたので、それでも最終的には2位まで戻すことができた点はよかったです。勝てるチャンスはあったと思うので、取りこぼしたという気持ちも大きいですが、とりあえずタイトル獲得の望みは最終戦までつなげたので、得意なSUGOの会場で最高のパフォーマンスを披露して、逆転チャンピオンを狙います」  

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国際A級スーパークラスResult

順位	No.	ライダー	チーム	メーカー	タイム減点	総減点	クリーン数
1	1	小川友幸	HRCクラブMITANI	Honda	4	21	16
2	3	野崎史高	YSP京葉×KEN OKUYAMA	Yamaha	5	26	15
3	2	黒山健一	YAMAHA FACTORY RACING TEAM	Yamaha	3	26	14
4	4	小川毅士	宗七音響 Wise Beta Team	Beta	3	34	11
5	5	柴田 暁	Vertigo with Mitani	Vertigo	6	39	9
6	15	氏川政哉	GasGas with MITANI	Gasgas	8	42	12

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国際A級スーパークラスランキング

順位	No.	ライダー	チーム	メーカー	ポイント
1	1	小川友幸	HRCクラブMITANI	Honda	107
2	3	野崎史高	YSP京葉×KEN OKUYAMA	Yamaha	104
3	2	黒山健一	YAMAHA FACTORY RACING TEAM	Yamaha	86
4	4	小川毅士	宗七音響 Wise Beta Team	Beta	74
5	5	柴田 暁	Vertigo with Mitani	Vertigo	73
6	15	氏川政哉	GasGas with MITANI	Gasgas	51