R2 | 全日本トライアル選手権2019 | バイクのタイヤならDUNLOP

天気：晴れ
気温：27度
観客：1,400人

国際A級スーパークラス

黒山健一選手が大接戦を制して今季初優勝！

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全日本トライアル選手権シリーズの第2戦九州大会が、5月12日（日）に宮崎県の矢岳高原トライアルコースで開催された。最高峰の国際A級スーパークラスでは、開幕戦で勝利を収めた野崎史高選手（#2）がよい流れを持ち込んで連勝を狙う一方で、開幕戦2位の黒山健一選手（#3）と同3位の小川友幸選手（#1）は、雪辱を果たす今季初優勝に向けて気合十分で臨んだ。さらに、柴田暁選手（#4）や小川毅士選手（#5）、若手の氏川政哉選手（#6）など、ダンロップタイヤを使用する多くの日本トップライダーが、勝利と上位入賞を目標に挑んだ。

国際A級スーパークラスの競技は、まず5時間の持ち時間で10セクションを2ラップ。その後、上位10名がより難易度の高いふたつのスペシャルセクション（SS）に進出する方式が用いられた。大会当日は好天に恵まれ、気温が上昇。セクションは大きな岩を越えていく構成で、観客にとっては見ごたえあるレイアウトだが、選手にとっては失敗のリスクが高く、上昇する気温に惑わされることなく集中力を維持する必要性と、大きな失敗を最小限に抑える戦略が求められた。1ラップ目は、開幕戦からの好調をキープする野崎選手がトップに立ち、小川友幸選手が1点差で追う展開。失敗を重ねた黒山選手は、トップから5点差の3番手と出遅れた。

しかし2ラップ目に入ると黒山選手の走りが変化。小川友幸選手が野崎選手を逆転してトップに立つが、黒山選手は減点0のパーフェクトなライディングを披露して、トップと2点差に迫った。そして、SS-1で小川友幸選手との差を1点に詰めた黒山選手が、さらにSS-2でも1点の差を削り取った。これにより小川友幸選手と黒山選手は同点となり、クリーン（減点0）の数が多い黒山選手が小川友幸選手を逆転して、昨年の開幕戦以来となる今季初優勝を獲得した。小川友幸選手は悔しい2位。野崎選手が3位となった。

黒山健一選手のコメント

「１ラップ目は減点5をふたつも取ってしまい、とてつもない不調。この大会は3位になるのも危ういのではないかという走りでした。しかし気持ちを入れ替えて臨んだ結果、自分本来の走りを取り戻すことができ、2ラップ目以降はすべてのセクションをクリーンできたので安心しました。令和になって最初の大会で優勝できたので、非常にうれしいです。第3戦以降も勝ち続けられるよう、しっかり準備していきたいと思います」

小川友幸選手のコメント

「SSで逆転されてしまったので、本当に悔しいです。ここは勝っておきたかった。1ラップ目に減点5をひとつ喫してしまったのと、減点1がかなり多かったことが、大きな敗因だと思います。勝てる試合だったので、それを取りこぼしたことが悔やまれます。リードした状態でSSに入ったので、そのまましっかり勝ちたいところでした。とはいえ、まだ戦えるポイント差なので、最低限の位置にはつけたかなと思います。あともう少し、走りの修正が必要ですね」

国際A級スーパークラスResult

順位	選手名	チーム	メーカー	総減点	クリーン数
1位	3 黒山健一	YAMAHA FACTORY RACING TEAM	Yamaha	11	19
2位	1 小川友幸	TEAM MITANI	Honda	11	15
3位	2 野崎史高	Team FwO with YAMALUBE	Yamaha	19	14
4位	5 小川毅士	宗七音響 Wise Beta Team	Beta	23	13
5位	4 柴田暁	Vertigo with Mitani	Vertigo	25	11
6位	8 藤原慎也	TEAM KOKOROCARE RACING＆beta	Beta	37	11

ポイントランキング

順位	選手名	チーム	メーカー	ポイント
1位	3 黒山健一	YAMAHA FACTORY RACING TEAM	Yamaha	37
2位	2 野崎史高	Team FwO with YAMALUBE	Yamaha	35
3位	1 小川友幸	TEAM MITANI	Honda	32
4位	5 小川毅士	宗七音響 Wise Beta Team	Beta	26
5位	4 柴田暁	Vertigo with Mitani	Vertigo	22
6位	6 氏川政哉	GasGas with MITANI	Gasgas	19