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国際A級スーパークラス

小川友幸選手が今季3勝目を挙げて7連覇を決める!

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全日本トライアル選手権シリーズは、10月13日(日)に予定されていた第6戦中部大会が台風19号の影響で中止となり、最終戦となる第7戦東北大会が11月3日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。最高峰の国際A級スーパークラスは、ダンロップタイヤD803GPを履く小川友幸選手(#1)が、前戦終了時点でランキングトップに立ち、2番手以下を大きくリード。この最終戦で5位以内に入ればチャンピオンとなる状況だった。一方、同じくダンロップタイヤを使用する野崎史高選手(#2)は、逆転チャンピオンに向けて最後まで諦めることなく今大会に挑んだ。さらに、前戦で今季2勝目を上げた黒山健一選手(#3)をはじめ、柴田暁選手(#4)や小川毅士選手(#5)や若手の氏川政哉選手(#6)らも、有終の美となる今季最終戦での勝利を狙った。

国際A級スーパークラスの競技は、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後に、上位10名がより難易度の高いふたつのスペシャルセクション(SS)に挑む方式が用いられた。大会は秋晴れに恵まれ、路面のグリップが非常に高く、上位選手のミスが少ないシビアな戦いとなっていった。1ラップ目は、すべてのセクションをクリーンした小川友幸選手が減点0でトップに立ち、減点4の柴田選手、減点7の黒山選手らが追う展開となった。このトップ3の後には、氏川選手が減点9、野崎選手が減点10、小川毅士選手が減点18で続いた。2ラップ目は、小川友幸選手が細かいミスを喫して減点7。一方、柴田選手はこのラップも減点4に抑えて、トータル減点8でわずか1点差に迫った。また、氏川選手は2ラップ目の減点がわずか1点で、合計減点10の3番手。黒山選手は減点12、野崎選手は減点15、小川毅士選手が減点19で粘り、SSでの逆転を狙うことになった。

迎えたSS-1は急な斜面を登ったり降りたりする設定で、小川友幸選手をはじめ、氏川選手、野崎選手、小川毅士選手らが見事にクリーン。逆に、柴田選手と黒山選手は失敗して減点5と、明暗が大きく分かれた。そして最終セクションとなるSS-2には、最後に大きなタイヤを乗り越える難所が用意されていたが、これを減点1でこなした小川友幸選手がトップのままフィニッシュ。今季3勝目を挙げるとともに、史上初の全日本最高峰クラス7連覇を達成して、通算9度目のチャンピオンに輝いた。また、SSをふたつともクリーンした氏川選手が、自己最高位となる2位入賞。3位は柴田選手、4位は野崎選手、5位に小川毅士選手、6位に黒山選手となった。

小川友幸選手のコメント

「最終戦で優勝してシリーズタイトル獲得を決めたいという思いが強かったので、そのぶんプレッシャーはありましたが、1ラップ目にオールクリーンをすることができました。ところが、このままよいリズムで走れるかなと思っていたら、2ラップ目は失敗と足着きがあって7点という、ちょっと情けない結果になってしまいました。厳しかったですが、SSに入る前にチーム・ミタ二の仲間がトップ3を占めているということで、気合いが入りました。昨年に続いて優勝でチャンピオンを決めることができて最高です。来年は通算V10を狙います!」

氏川政哉選手のコメント

「今年はここまで、6位とか4位という成績しか残せずにずっと来ていたので、最終戦はせめて3位に入って表彰台に上がれるようにと思っていました。目標よりひとつ高い2位になることができて、とてもうれしいです。応援していただいた皆さま、ありがとうございました。1ラップ目は自分が思っていた走りができなくて、些細なミスでちょこちょこ足を着いてしまい、成績が悪かったですが、2ラップ目に1点で周回できたことが一番うれしいです。来年はもっともっと上位の成績を残せるよう、シーズンオフから努力したいと思います」


国際A級スーパークラスResult

順位 選手名 チーム メーカー タイム減点 総減点 クリーン数
1位 1小川友幸 TEAM MITANI Honda 0 8 18 Dunlop ユーザー
2位 6氏川政哉 GASGAS with MITANI Gasgas 0 10 16 Dunlop ユーザー
3位 4 柴田 暁 VERTIGO with Mitani Vertigo 0 13 14 Dunlop ユーザー
4位 2 野崎史高 Team FwO with YAMALUBE Yamaha 0 15 19 Dunlop ユーザー
5位 5 小川毅士 宗七音響 Wise Beta Team Beta 2 19 16 Dunlop ユーザー
6位 3 黒山健一  YAMAHA FACTORY RACING TEAM Yamaha 0 19 16 Dunlop ユーザー

ポイントランキング

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 1小川友幸 TEAM MITANI Honda 109 Dunlop ユーザー
2位 2野崎史高 Team FwO with YAMALUBE Yamaha 93 Dunlop ユーザー
3位 3黒山健一 YAMAHA FACTORY RACING TEAM Yamaha 82 Dunlop ユーザー
4位 4柴田 暁 VERTIGO with Mitani Vertigo 75 Dunlop ユーザー
5位 5 小川毅士 宗七音響 Wise Beta Team Beta 75 Dunlop ユーザー
6位 6氏川政哉 GASGAS with MITANI Gasgas 71 Dunlop ユーザー