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国際A級スーパークラス

野崎史高選手が昨年に続いて開幕戦優勝!

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全日本トライアル選手権シリーズの開幕戦となる関東大会が、9月27日(日)に栃木県のツインリンクもてぎで開催された。第1戦は本来、4月に実施されるはずだったが、新型コロナウイルス感染の影響で3戦が中止。全4戦での短期決戦が予定されている。最高峰の国際A級スーパークラスでダンロップタイヤD803GPを履く小川友幸選手(#1)は今季、8連覇&通算10度目のチャンピオンを目指す。一方、同じくダンロップを愛用する野崎史高選手(#2)は初の王座獲得に虎視眈々。黒山健一選手(#3)はタイトル奪還の構えを明確にし、柴田暁選手(#4)や小川毅士選手(#5)、若手の氏川政哉選手(#6)らも打倒トップ3を果たすべく今大会に挑んだ。

今大会の国際A級スーパークラスは、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名だけがより難易度の高いふたつのスペシャルセクション(SS)に挑む方式が用いられた。前日の雨で路面はまだ少しぬかるんでいたが、当日は曇りから秋晴れになり、路面コンディションも回復傾向。とはいえ、世界選手権の日本グランプリを思い浮かばせるような難易度が高いセクションが多く、観客にとっては見応えのある大会となった。SSは名物の岩盤上に用意され、結果的にここで勝敗が決することになった。競技の1ラップ目は、前半トップに立っていた小川友幸選手を、野崎選手が逆転して7点リード。黒山選手も、小川友幸選手と1点差に迫っていた。

2ラップ目は小川友幸選手が激しく追い上げたが、野崎選手も好調を維持してトップを譲らず、3点差でSSを迎えることに。そしてSS-1は、野崎選手が減点2となり、ここを減点0でこなした小川友幸選手が1点差に肉薄した。しかし、SS-2で減点1となった小川友幸選手に対して、ここを減点0で走破した野崎選手が2点差で逃げ切って、昨年に続いて開幕戦優勝を奪取。2位に小川選手、3位に小川毅士選手、4位に柴田選手、5位に氏川選手が入った。黒山選手は2ラップ目にマシントラブルがあり、氏川選手と1点差でまさかの6位に終わった。

野崎史高選手のコメント

「今日のセクションは難しかったですが、多くの応援団に励まされて気合が入りました。2ラップ目の後半に少し調子を崩しましたが、最小限に抑えられたと思っています。最後のSS-2は、小川選手と僅差だったので心臓に悪かったですが、クリーンで締めくくることができて満足しています。今年は短期決戦なので、開幕戦で勝利できたことが有利になると感じています。この調子を崩さないように心がけながら、第2戦以降も勝利を狙っていきます」

小川友幸選手のコメント

「1ラップ目の後半に、減点5となる失敗を4つも続けてしまいました。これが敗因です。その中でも、多くの選手がクリーンを連発しているイージーなセクションで減点5を喫してしまい、これにより相手に流れを持っていかれました。とはいえ、シーズンオフに取り組んできた内容は悪くなかったと思うし、マシンづくりの方向が間違っていなかったことも確認できたので、第2戦は2週間後になりますが、このままの流れでさらに調整してリベンジしたいと思います」


国際A級スーパークラスResult

順位 選手名 チーム メーカー タイム減点 総減点 クリーン数
1位 2 野崎史高
Team FwO with YAMALUBE
Yamaha 1 37 10 Dunlop ユーザー
2位 1 小川友幸 TEAM MITANI Honda Honda 1 39 12 Dunlop ユーザー
3位 5 小川毅士 宗七音響 Wise Beta Team Beta 0 48 9 Dunlop ユーザー
4位 4 柴田 暁 Vertigo with MITANI Vertigo 0 49 10 Dunlop ユーザー
5位 6 氏川政哉 GasGas with MITANI Gasgas 0 62 8 Dunlop ユーザー
6位 3 黒山健一 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 0 63 6 Dunlop ユーザー

ポイントランキング

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 野崎史高 Team FwO with YAMALUBE Yamaha 20 Dunlop ユーザー
2位 小川友幸 TEAM MITANI Honda Honda 17 Dunlop ユーザー
3位 小川毅士 宗七音響 Wise Beta Team Beta 15 Dunlop ユーザー
4位 柴田 暁 Vertigo with MITANI Vertigo 13 Dunlop ユーザー
5位 氏川政哉 GasGas with MITANI Gasgas 11 Dunlop ユーザー
6位 黒山健一 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 10 Dunlop ユーザー