R1 | 全日本トライアル選手権2021 | バイクのタイヤならDUNLOP

天気：晴れのち曇り
気温：22度
観客：620人

国際A級スーパークラス

小川友幸選手が劇的な大逆転で開幕戦勝利！

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全日本トライアル選手権シリーズの開幕戦となる第1戦九州大会が、4月25日（日）に宮崎県の矢岳高原トライアルコースで開催された。最高峰の国際A級スーパークラスでは、ダンロップタイヤD803GPを履く小川友幸選手（#1）が、通算11度目のチャンピオンを狙う。一方、同じくダンロップを愛用するライバル勢では、昨年惜しいところで王座を逃した野崎史高選手（#2）が、初のタイトル獲得に向けて例年以上に気合十分。黒山健一選手（#3）はニューマシンを得て、王座奪還と通算12度目のチャンピオンを目指す。さらに、小川毅士選手（#4）や若手の氏川政哉選手（#5）らが、今季最初の戦いに挑んだ。

国際A級スーパークラスの競技は、5時間の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名がより難易度の高いふたつのスペシャルセクション（SS）で勝負の決着をつけた。好天により路面コンディションは良好。そのため、上位選手にとってはセクションがややイージーな内容となっていたが、思わぬ足着きや失敗も見られ、優勝争いは大接戦となっていった。1ラップ目は、小川毅士選手がトップに立ち、同点ながらクリーン数が少ない氏川選手や1点差の黒山選手、4点差の小川友幸選手らをリード。2ラップ目は、黒山選手と小川友幸選手が、それぞれ全部のセクションをなんとオールクリーンを達成し、これにより黒山選手がトップに躍り出て、氏川選手に1点差、小川友幸選手に3点差をつけた。

そして迎えたSS。その1個目のセクションを、トップ3は全員クリーン。最後の勝負となった2個目のSSは、小川友幸選手がまずクリーン、氏川選手は減点2で切り抜け、最後に走った黒山選手はまさかの失敗となった。この結果、小川友幸選手が大逆転で開幕優勝。小川友幸選手と同点ながらクリーン数が少なかった氏川選手が2位となり、ホンダ勢がワンツーフィニッシュを飾った。黒山選手は惜しくも3位、野崎選手は4位、小川毅士選手は5位となった。

小川友幸選手のコメント

「1ラップ目はイージーミスが続いて4番手だったので、気持ちを切り替えてやるしかないと奮い立ちました。結果、2ラップ目とSSは一度も足を着かずに回れたので、自分を評価したいと思います。でも、優勝できたのはラッキーという感じ。後半のオールクリーンは、自分がやってきたことが間違っていなかったことの証明でしたが、だからこそ前半もキッチリ走らなければいけなかったと反省しています。新型コロナウイルスの影響や、チームに若手が加入したことなど、メンタル面で難しいところもあるので、しっかり調整して残り6戦を走りたいと思います」

氏川政哉選手のコメント

「クリーン数の差で2位だったので悔しいですが、でも、うれしいです。ホンダのバイクに乗り替えてから、ずっと練習を休まずバイクのことばかり考えていました。2ストロークから4ストロークにチェンジするのは難しいとみなさん言いますが、僕はそうでもないと感じています。難しいところもありますが、そこをもっと練習して詰めていきたいと思っています。性能が本当にいいバイクですから。今年の目標は全日本チャンピオンを取ること。それを達成するため、全力で頑張っていきたいと思います」

国際A級スーパークラスResult

順位	選手名	チーム	メーカー	総減点	クリーン数
1位	1小川友幸	TEAM MITANI Honda	Honda	10	18
2位	5氏川政哉	TEAM MITANI Honda	Honda	10	15
3位	3黒山健一	Yamaha Factory Racing Team	Yamaha	12	18
4位	2野崎史高	Team FwO with YAMALUBE	Yamaha	20	14
5位	4小川毅士	宗七音響 Wise Beta Team	Beta	23	15
6位	6柴田暁	Vertigo with MITANI	Vertigo	32	9

ポイントランキング

順位	選手名	チーム	メーカー	ポイント
1位	小川友幸	TEAM MITANI Honda	Honda	25
2位	氏川政哉	TEAM MITANI Honda	Honda	20
3位	黒山健一	Yamaha Factory Racing Team	Yamaha	16
4位	野崎史高	Team FwO with YAMALUBE	Yamaha	13
5位	小川毅士	宗七音響 Wise Beta Team	Beta	11
6位	柴田暁	Vertigo with MITANI	Vertigo	10