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国際A級スーパークラス

最終戦を待たず小川友幸選手のチャンピオン決定!

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2021年の全日本トライアル選手権は、新型コロナウイルスの感染拡大による大会の中止や延期を経て、最終的には全5戦のシリーズに。延期されていた第3戦中部大会が、今季の実質4戦目として11月13日(土)に愛知県のキョウセイドライバーランドで開催された。過去2年、この中部大会は台風の影響により中止されていて、3年ぶりの実施。土曜日に第3戦、日曜日に第8戦(最終戦)を開催する変則的なスケジュールが導入された。最高峰の国際A級スーパークラスでダンロップタイヤを履く小川友幸選手(#1)は、開幕戦からここまで3連勝しており、タイトル争いで大きくリードした状態。同じくダンロップタイヤを使用する黒山健一選手(#3)や野崎史高選手(#2)らは、今季初優勝に向けて戦いに挑んだ。

国際A級スーパークラスの競技は、4時間40分の持ち時間で10セクションを2ラップ。通常はその後に設定されているスペシャルセクションは、実施されないことになった。セクションはどれも難易度が高かったが、小川選手は1ラップ目の10セクションをすべてクリーン(減点0で走破)して、圧倒的な強さでまずはトップに立った。そして2ラップ目も、小川選手はミスすることなくすべてのセクションを駆け抜けてオールクリーン。パーフェクトを達成すると同時に、最終戦を待たずにチャンピオンを決めた。小川選手はこれで全日本初の9連覇と、黒山選手とタイ記録となる通算11度目の王座獲得を達成している。

なお大会は、1ラップ目終了時点では減点9の小川毅士選手(#4)と氏川政哉選手(#5)が2番手に並び、減点10の野崎選手が4番手、減点11の黒山選手が5番手だったが、2ラップ目に黒山選手が3名を逆転して2位。野崎選手も、氏川選手や小川毅士選手を逆転して3位となった。

小川友幸選手のコメント

「シリーズタイトル獲得は、2日のうちにどちらかの大会で決めればいい状況とはいえ、1日目にできたらそれに越したことはないですし、やはり気持ちの面でも楽になりました。オールクリーンは、これまで全日本などの正式な競技で達成したことがなくて、とにかく一度実現したいとこれまでずっと言い続けてきました。とはいえ無理かも……と思っていたので、タイトルもうれしいですが、オールクリーンできたことが本当にうれしいです。最後は自分との闘いだったと思います。あとはシーズン全勝優勝という記録が残っているので、最終戦はそれにチャレンジします」

黒山健一選手のコメント

「いろんな問題があって、自分としては納得できる走りができなかった部分も多いのですが、何よりも小川選手がオールクリーンのパーフェクトを成し遂げておりますので、今日のところは完敗というほかありません。今シーズンの全日本はあと残り1戦となってしまいましたが、明日の最終戦も、皆さんの応援を力に変えて全力で頑張ります」


国際A級スーパークラスResult

順位 選手名 チーム メーカー タイム減点 総減点 クリーン数
1位 1小川友幸 TEAM MITANI Honda Honda 4 29 12 Dunlop ユーザー
2位 3黒山健一 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 2 40 10 Dunlop ユーザー
3位 6柴田 暁 Vertigo with MITANI Vertigo 1 46 9 Dunlop ユーザー
4位 7久岡孝二 VICTORY Yamaha 1 48 10
5位 2野崎史高 Team FwO with YAMALUBE Yamaha 0 51 11 Dunlop ユーザー
6位 5氏川政哉 TEAM MITANI Honda Honda 6 55 11 Dunlop ユーザー

ポイントランキング

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 1小川友幸 TEAM MITANI Honda Honda 75 Dunlop ユーザー
2位 3黒山健一 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 52 Dunlop ユーザー
3位 2野崎史高 Team FwO with YAMALUBE Yamaha 44 Dunlop ユーザー
4位 5氏川政哉 TEAM MITANI Honda Honda 40 Dunlop ユーザー
5位 6柴田 暁 Vertigo with MITANI Vertigo 39 Dunlop ユーザー
6位 4小川毅士 宗七音響 Wise Beta Team Beta 31 Dunlop ユーザー